第33回コンピュータシステム・シンポジウム(ComSys2021)
主催 | 情報処理学会 システムソフトウェアとオペレーティング・システム研究会 |
開催日 | 2021年12月2日(木)〜 12月3日(金) |
開催場所 | オンライン |
問い合わせ先 | 田所 秀和(キオクシア) |
Email: <hidekazu.tadokoro あっと kioxia.com> |
(”あっと”を”@”に直して下さい) |
目次
更新履歴
- 2021年9月28日:ホームページを開設しました。
- 2021年10月6日:内容を修正しました。
- 2021年10月21日:投稿サイトをオープンしました。
- 2021年10月28日:招待講演1を更新しました。
- 2021年11月1日:ポスター締切の日程を記載しました。
- 2021年11月2日:招待講演2を更新しました。
開催概要
コンピュータシステム・シンポジウムは、情報処理学会システムソフトウェアとオペレーティング・システム研究会が中心となり開催しているシンポジウムで、1987年(昭和62年)11月に第1回を開催して以来、今年で33回目の開催となります。本シンポジウムは、年々著しい勢いで変化を遂げる基盤ソフトウェア技術の分野で、最新の話題や斬新なアイデアについての議論の場を提供してきました。特に、現代社会を支えているITインフラストラクチャにおけるオペレーティング・システム、システムソフトウェア、仮想化技術、実装技術、応用技術に関する、最新の研究成果や有用性の高い実装・開発事例に関する論文が発表されてきました。
本シンポジウムでは、研究をより発展させてもらうことを期待して、投稿論文に対してプログラム委員会からのコメントフィードバックを得られる機会を提供します。また、タイムリーな内容に関する招待講演やチュートリアルに加えて、これまでに本研究会で発表された後に国際会議やジャーナル論文として成果を収めた研究についての招待講演などの企画をすすめています。以上により、日頃の研究成果の発表と意見交換を行う場を提供したいと考えています。
ハイライト:
- 招待講演1:「次世代を担うオープン命令セットアーキテクチャRISC-Vの最新動向」
FPGA開発日記 著者
msyksphinz 様
- 概要
- オープンソースソフトウェアに続き、オープンソースの命令セットアーキテクチャとしてRISC-Vが注目されています。
RISC-V Internationalには、名だたる半導体企業から新進気鋭のベンチャー企業まで、多くのメンバが参入して注目度が高まっています。
半導体開発およびそれを取り囲むソフトウェアエコシステムの構築に関して、RISC-Vがどのような問題を解決することができるかについて解説します。
また、RISC-Vを囲む業界の最新動向について解説します。
- 招待講演2:「パブリッククラウドにおけるネットワーク品質の向上:パケット落ちの実態とその原因調査の実例」
IBM Corporation
大平怜 様
- 概要
- パケット落ちはコンピュータネットワークにおいてありふれた問題でありながら、性能への影響が大きく、また原因調査に長い時間のかかる問題である。本講演では、商用パブリッククラウドにおいて実際に起きたパケット落ちとその原因調査の実例を紹介し、ネットワーク品質を向上するために何が求められているかを議論する。
- 略歴
- 2005年、最適化コンパイラの研究で東京大学において博士(情報理工学)取得。2005年から2015年まで、日本アイ・ビー・エム東京基礎研究所でハードウェアとソフトウェアを融合したプログラミング言語処理系の高速化に従事。2015年から2019年まで、IBM Research - Austinにおいてアクセラレータを用いたNoSQLの高速化を行う。2019年からIBMのクラウド部門において、パブリッククラウドの基盤全体の高速化に携わっている。
参加募集
一般発表される方、ポスター発表の方、聴講のみの方、いずれも参加登録が必要です。
発表募集
スコープ
本シンポジウムの主たるスコープは以下の通りですが、システムソフトウェアに関するものでしたらこれに限りません。
- オペレーティング・システム
- ファイル&ストレージシステム
- 分散システム
- クラウド・コンピューティング
- モバイルシステム
- セキュア&高信頼システム
- ビッグデータ&機械学習向けシステム
- 組込みシステム
- 仮想化技術
- 複雑システムの管理や問題解決
- IoTシステム
- 実時間システム
- ディペンダブルシステム
- Peer-to-Peer技術
- インターネット基盤技術
- 並列システム
- ミドルウェア
- 他領域(アーキテクチャ、ネットワーク、プログラミング言語、検証、データベース等)と相互作用するシステム
- その他システムソフトウェア一般
投稿カテゴリ
カテゴリを一般発表のみに一本化しました。投稿時に論文の有無及びコメントフィードバックの有無を選択していただきます。
論文あり+コメントフィードバックありが標準で、システムソフトウェアに関する最新の研究成果を論文及び口頭で発表していただきます。コメントは査読ではなく研究内容を洗練させるためのもので、シンポジウム開催後にフィードバックする予定です。通常の研究発表会にはない貴重な機会ですので、積極的な利用を推奨します。
論文なしで、概要投稿+口頭発表のみをおこなうこともできます。萌芽的な研究や現在進行中の大型研究プロジェクトの内容、概ね過去一年以内に国際会議やジャーナル、プレプリントサーバ等で発表した研究内容などをコミュニティに紹介し、ディスカッションするための発表を想定しています。
参加者とのディスカッションをインタラクティブに行うことができます。一般発表に申し込みされた場合でも、ポスターでの同時発表を推奨します。今回はオンラインで実施します(Gather.Town を利用予定)。
投稿〆切
登録・概要・論文投稿締切:2021年11月8日(月)
概要のみ投稿して口頭発表する場合でも、論文を投稿する場合でも、すべての締め切りが同一の11月8日です。
登録・概要投稿締切:2021年11月24日(水)
論文投稿方法
すべてのカテゴリへの概要登録および投稿はEasyChairを使用します。
投稿は https://easychair.org/conferences/?conf=comsys20210 からお願いいたします。
- 利用には、Easy Chairのアカウント登録(無料)が必要です。
- Easy Chairの表示言語は英語ですが、論文タイトル、概要、著者情報などの入力には日本語が使用できます。
原稿の作成
投稿論文は、情報処理学会の研究報告原稿のフォーマットに従ってください。所定のスタイルファイルを用いるものとし、スタイルファイルや行間のスペース等の変更は行わないでください。規定のフォーマットに従っていない論文は受理しないことがあります。
論文の公開
シンポジウム論文集には、論文がある発表のみを掲載します。
シンポジウム論文集は完全オンライン化となっており、電子図書館(情報学広場)に掲載されます。紙の論文集は発行しません。なお、シンポジウム論文集はシンポジウム開催日の1週間前に公開されます。特許等の関係で公知日を考慮する必要がある場合はご注意ください。
投稿される論文の著作権の取り扱いは、「情報処理学会著作権規程」に従います。
コメントフィードバック
コメントフィードバックありを希望する場合は、どのようなコメントが欲しいかをリクエストしてください。たとえば、
- 論文のストーリーには説得力があるか、客観的な視点でコメントが欲しい。
- 論文で、○○という点において悩んでいる。どのようにすれば解決できるか、アドバイスを貰えないか。
- 将来、国際会議○○(あるいはジャーナル論文○○)への投稿を目指している。十分な内容に達しているか、足りないとすればどのような内容を補えばよいか、コメントが欲しい。
- 評価実験は網羅的で十分な内容か。
- 提案方式の説明はこの書き方で伝わるのか。図の意味は十分に把握できるのか。
- 関連研究の○○と提案技術が近いことを心配している。差分は十分に主張できているか。
などなど、研究の進捗に応じて、コメントが欲しいポイントを明記してください。それに沿ってOS分野の一線の研究者がコメントをお返します。また、国際会議や論文誌といった将来の投稿先に応じたコメントもフィードバックいたします。
ポスター発表の原稿について
カテゴリ4のポスター発表へ申し込む場合には、発表するポスターの内容を論文形式にしたものを以下の形式で準備してください。詳細は こちら を参照ください。
- 言語:日本語 または 英語
- ページ数:A4 1〜2ページ
- 内容:下記の情報を含むこと。
- 論文タイトル
- 著者および所属
- (概要については必ずしも必要ありません)
- ファイル形式:PDF
ACS 論文誌との連携について
ACS 論文誌 において、ComSys との連携号は企画されておりませんが、ComSys でコメントフィードバックを希望された場合には、後日、ACS 論文誌に投稿した際にできるだけ同じ方が査読者になるように配慮します。このような緩やかな連携により、査読の精度が向上し、ACS 論文誌に採録されやすくなることが期待できます。
実行委員会
- 実行委員長:品川 高廣 (東京大学)
- 副実行委委員長:田所 秀和 (キオクシア)
- プログラム委員:
- 品川 高廣 (東京大学)
- 尾上 浩一 (富士通研究所)
- 杉木 章義 (北海道大学)
- 田所 秀和 (キオクシア)
- 松原 克弥 (公立はこだて未来大学)
- 阿部 洋丈 (筑波大学)
- 井手口 裕太 (NEC)
- 追川 修一 (産業技術大学院大学)
- 大江 和一 (国立情報学研究所)
- 小口 正人 (お茶の水女子大学)
- 川島 英之 (慶應義塾大学)
- 空閑 洋平 (東京大学)
- 河野 健二 (慶應義塾大学)
- 河野 真治 (琉球大学)
- 光来 健一 (九州工業大学)
- 小柴 篤史 (TU Munich)
- 齋藤 孝道 (明治大学)
- 佐藤 将也 (岡山県立大学)
- 島田 明男 (日立製作所)
- 須崎 有康 (産業技術総合研究所)
- 高宮 安仁 (TIS)
- 竹房 あつ子 (国立情報学研究所)
- 伊達 進 (大阪大学)
- 広渕 崇宏 (産業技術総合研究所)
- 深井 貴明 (理化学研究所)
- 松本 亮介 (さくらインターネット)
- 毛利 公一 (立命館大学)
- 山内 利宏 (岡山大学)
- 山口 実靖 (工学院大学)
- 山田 浩史 (東京農工大学)
- 山田 竜也 (三菱電機)
- 吉村 剛 (IBM)
問い合わせ先
- 担当幹事: 田所 秀和
E-mail: hidekazu.tadokoro あっと kioxia.com
(あっと を @ に直してください。)