主催 | 情報処理学会 システムソフトウェアとオペレーティング・システム研究会 |
開催日 | 2019年12月10日(火)〜12月11日(水) |
開催場所 | 大阪大学 吹田キャンパス サイバーメディアセンター本館 サイバーメディアコモンズ |
〒567-0047 大阪府茨木市美穂ヶ丘5番1号 | |
https://www.cmc.osaka-u.ac.jp/?page_id=136 | |
問い合わせ先 | 杉木章義(北大)<sugiki あっと iic.hokudai.ac.jp> |
コンピュータシステム・シンポジウムは、情報処理学会システムソフトウェアとオペレーティング・システム研究会が中心となり開催しているシンポジウムで、1987年(昭和62年)11月に第1回を開催して以来、今年で31回目の開催となります。本シンポジウムは、年々著しい勢いで変化を遂げる基盤ソフトウェア技術の分野で、最新の話題や斬新なアイデアについての議論の場を提供してきました。特に、現代社会を支えているITインフラストラクチャにおけるオペレーティング・システム、システムソフトウェア、仮想化技術、実装技術、応用技術に関する、最新の研究成果や有用性の高い実装・開発事例に関する論文が発表されてきました。
本年度のシンポジウムでも、研究をより発展させてもらうことを期待して、投稿論文に対してプログラム委員会からのコメントフィードバックを得られる機会を提供します。また、タイムリーな内容に関する招待講演やチュートリアルに加えて、これまでに本研究会で発表された後に国際会議やジャーナル論文として成果を収めた研究についての招待講演などの企画をすすめています。以上により、日頃の研究成果の発表と意見交換を行う場を提供したいと考えています。
ハイライト(順次掲載):
本シンポジウムの主たるスコープは以下の通りですが、システムソフトウェアに関するものでしたらこれに限りません。
オペレーティング・システム、ミドルウェア、仮想化技術、ファイルシステム、組込みシステム、ユビキタスシステム、実時間システム、ディペンダブルシステム、モバイルコンピューティング、Peer-to-Peer技術、セキュアコンピューティング、インターネット基盤技術、並列分散システム、クラウド技術、その他システムソフトウェア一般
発表の入れ替え,カテゴリ3による時間の調整等により,今後もプログラムは変更になることがあります.
12月10日(火) <第1日目> ● 9:00-9:15: オープニング ● 9:15-10:15: 一般セッション(1) (1)ROOP:ベアメタルプログラム向けオンラインジャッジプラットフォーム 西村 啓佑(東京大学/東京工業大学),粟本 真一,千代 浩之,加藤 真平(東京大学) (2)secureTCP: Securing the TCP/IP stack using a Trusted Execution Environment Keita Aihara, Pierre-Louis Aublin, and Kenji Kono (Keio University) ● 10:30-11:30: 招待講演1 「(仮:富岳のシステムソフトウェア)」 富士通株式会社 様 ● 11:30-12:45: 昼食(各自) ● 12:45-13:45: 招待講演2 「SX-Aurora TSUBASA のアーキテクチャとオペレーティングシステム」 日本電気株式会社 今井 照之 様 ● 14:00-16:00: 一般セッション(2) (3)p3cache: ネットブート型シンクライアント端末群を対象としたP2P型OSキャッシュ共有機構 深谷 健太,松原 克弥(はこだて未来大学) (4)GPUDirect RDMAを用いた高信頼な障害検知機構 金本 颯将,光来 健一(九州工業大学) (5)仮想マシン内部情報を簡潔かつ対話的に取得可能なシステム 浅見 祥喜,岩崎 英哉(電気通信大学) (カテゴリ3 発表追加予定) ● 16:15-17:15: 凱旋講演 - 東京大学 深井 貴明 様 Takaaki Fukai, Takahiro Shinagawa, Kazuhiko Kato, "Live Migration in Bare-metal Clouds", IEEE Transactions on Cloud Computing, July 2018. - 九州工業大学 光来 健一 様 Yuichi Ozaki, Sousuke Kanamoto, Hiroaki Yamamoto, and Kenichi Kourai, "Detecting System Failures with GPUs and LLVM", In Proc. of the 10th ACM SIGOPS Asia-Pacific Workshop on Systems (APSys 2019), pp.47-53, August 2019. ● 17:30-18:45: ポスター発表 ● 19:00-: 懇親会(大阪大学 銀杏会館) 12月11日(水) <第2日目> ● 9:00-10:30:一般セッション(3) (6)ハイブリッド型メインメモリを対象とするKVSサーバの試作 小沢 公基(芝浦工業大学),広渕 崇宏,高野 了成(産業技術総合研究所),菅谷 みどり(芝浦工業大学) (7)不揮発主記憶サーバの性能モデルと省電力化の検討 湯木 大輝,坂本 龍一,中村 宏(東京大学) (8)低アクセスレイテンシを実現する 不揮発メモリ向けユーザー空間ファイルシステム 松沢 敬一(日立製作所/東京大学),品川 高廣(東京大学) ● 10:45-11:30:チュートリアル1 「インテル Optane DC パーシステント・メモリーのご紹介」 インテル株式会社 石橋 史康 様 ● 11:30-12:45:昼食(各自) ● 12:45-13:30:チュートリアル2 「不揮発メモリ(NVDIMM)とLinuxの対応動向について」 富士通株式会社 五島 康文 様 ● 13:45-15:45:一般セッション(4) (9) ユーザ間データ共有を支援する分散型Webブラウザの WebRTC による実装 河野 匠,新城 靖,中村 公洋,三村 賢次郎(筑波大学) (10) データ・レイアウトとスケジューリングの最適化によるテープ上のストリーム・データ分析高速化 飯澤 健,田村 雅寿(富士通研究所) (11)ヘテロ構成SDSの性能改善に向けたIO処理オフローディングの検討 佐藤 賢太,出口 彰,川口 智大(日立製作所) (カテゴリ3 発表追加予定) ● 16:00-16:30:SOSP2019出張報告 東京大学 品川 高廣 様 ● 16:30-16:45:クロージング
従来のComSysで好評であったコメントフィードバックありの一般論文をもとに、新しい試みとして、投稿カテゴリを下記の4つに整理いたします。
【カテゴリ1】一般論文(コメントフィードバックあり)
投稿された論文に対してコメントフィードバックを行います。論文の内容を考慮し、OS研究会の運営委員を中心に構成されるプログラム委員会が専門性の高いコメントを返します。コメントフィードバックは査読ではありません。研究内容を洗練させるためのものですので、返されたコメントは今後の研究にお役立てください。なお、ComSysでの発表にコメントを反映する義務は生じません。 通常の研究発表会にはない貴重な機会ですので、積極的な利用を推奨します。
【カテゴリ2】一般論文(コメントフィードバックなし)
通常の研究発表会と同様に、コメントフィードバックなしの論文を投稿することができます。投稿者の利便性に配慮し、カテゴリ1よりも締切を1週間延長します。
【カテゴリ3】口頭発表(概要のみ)
概要の投稿のみで口頭発表を行うことができます。萌芽的な研究や現在進行中の大型研究プロジェクトの内容、概ね過去一年以内に国際会議やジャーナル、プレプリントサーバ等で発表した研究内容などをコミュニティに紹介し、ディスカッションするための発表を想定しています。
【カテゴリ4】ポスター・デモ発表
参加者とのディスカッションをインタラクティブに行うことができます。他のカテゴリに投稿された場合も、ポスターでの同時発表を推奨します。
【カテゴリ1】 一般論文(コメントフィードバックあり)
【カテゴリ2】 一般論文(コメントフィードバックなし)
【カテゴリ3】 口頭発表(概要のみ)
【カテゴリ4】 ポスター・デモ発表
シンポジウム開催
概要登録および論文投稿はすべてEasyChairを使用します。
一般論文については、論文の概要登録締切日までに、タイトルと概要を投稿ページより登録してください。その後、論文投稿締切日までにPDF形式で作成した論文をアップロードして下さい。また、下記に案内する事前参加登録を12月2日(月)までに済ませてください。
投稿論文は、情報処理学会の研究報告原稿のフォーマットに従ってください。所定のスタイルファイルを用いるものとし、スタイルファイルや行間のスペース等の変更は行わないでください。規定のフォーマットに従っていない論文は受理しないことがあります。
シンポジウム論文集には、カテゴリ1(一般論文・コメントフィードバックあり)およびカテゴリ2(一般論文・コメントフィードバックなし)の論文のみを掲載します。
シンポジウム論文集は完全オンライン化となっており、電子図書館(情報学広場)に掲載されます。紙の論文集は発行しません。なお、シンポジウム論文集はシンポジウム開催日の1週間前に公開されます。特許等の関係で公知日を考慮する必要がある場合はご注意ください。
投稿される論文の著作権の取り扱いは、「情報処理学会著作権規程」に従います。
コメントフィードバックありの一般論文(カテゴリ1)では、どのようなコメントが欲しいかをリクエストしてください。たとえば、
などなど、研究の進捗に応じて、コメントが欲しいポイントを明記してください。それに沿ってOS分野の一線の研究者がコメントをお返します。また、国際会議や論文誌といった将来の投稿先に応じたコメントもフィードバックいたします。コメントフィードバックが不要な方はカテゴリ2で投稿してください。
カテゴリ4のポスター発表へ申し込む場合には、発表するポスターの内容を論文形式にしたものを以下の形式で準備してください。
論文発表される方、ポスター発表の方、聴講のみの方、いずれも参加登録が必要です。
区分 | 会員の別 | 事前申込(12/2まで) | 当日申込 |
一般 | 情報処理学会 OS研究会 登録会員 | 18,000円 | 23,000円 |
情報処理学会 正会員 | 22,000円 | 27,000円 | |
非会員 | 27,000円 | 32,000円 | |
学生 | 学生会員 | 5,000円 | 10,000円 |
学生非会員 | 10,000円 | 15,000円 |
事前に下記の情報処理学会のサイトから参加申込を行ってください。 事前申込料金にて参加申込が可能です。 事前申込の締切は12月2日(月)です。
事前申込期限を過ぎた場合、当日会場で当日受付料金にて参加申込が可能です。(当日受付時にご案内する方法で、後払いにご協力ください。現地での現金決済は原則不可。)
ACS 論文誌 において、本 ComSys との連携号は企画されておりませんが、ComSys でコメントフィードバックを希望された場合には、後日、ACS 論文誌に投稿した際にできるだけ同じ方が査読者になるように配慮します。このような緩やかな連携により、査読の精度が向上し、ACS 論文誌に採録されやすくなることが期待できます。
本年度はBitVisor Summitとの同時開催はありません。