平成16年度 情報処理学会 役員名簿
※リンクは改選時の略歴・抱負
役職名 |
担当職務 |
氏名 |
学会以外での現職名
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就任年月日 |
学会勤務 |
会 長 |
法人代表 |
益田 隆司 |
電気通信大学電気通信学部 学長
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平成15年5月20日 |
非常勤 |
副会長 |
会長補佐 |
松田 晃一 |
NTTアドバンステクノロジ(株) 常務取締役
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平成15年5月20日 |
非常勤 |
副会長 |
会長補佐 |
白鳥 則郎 |
東北大学電気通信研究所 教授
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平成16年5月20日 |
非常勤 |
理 事 |
論文誌 |
植村 俊亮 |
奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科 教授
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平成15年5月20日 |
非常勤 |
理 事 |
総 務 |
筧 捷彦 |
早稲田大学理工学部 教授
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平成15年5月20日 |
非常勤 |
理 事 |
財 務 |
菊池 純男 |
(株)日立製作所 ソフトウェア事業部 シニアプロジェクトマネージャー
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平成15年5月20日 |
非常勤 |
理 事 |
教 育 |
佐々木良一 |
東京電機大学工学部 教授
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平成15年5月20日 |
非常勤 |
理 事 |
国 際 |
下條 真司 |
大阪大学サイバーメディアセンター 教授/副センター長
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平成15年5月20日 |
非常勤 |
理 事 |
会 誌 |
田中 穂積 |
東京工業大学大学院情報理工学研究科 教授
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平成15年5月20日 |
非常勤 |
理 事 |
調査研究 |
萩谷 昌己 |
東京大学大学院情報理工学系研究科コンピュータ科学専攻 教授
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平成15年5月20日 |
非常勤 |
理 事 |
電子化 |
増井 俊之 |
独立行政法人 産業技術総合研究所情報処理研究部門 主任研究員
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平成15年5月20日 |
非常勤 |
理 事 |
事 業 |
湯淺 太一 |
京都大学情報学研究科 教授
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平成15年5月20日 |
非常勤 |
理 事 |
総 務 |
小橋 喜嗣 |
日本電信電話(株)第三部門 担当部長
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平成16年5月20日 |
非常勤 |
理 事 |
調査研究 |
久世 和資 |
日本アイ・ビー・エム(株)東京基礎研究所長
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平成16年5月20日 |
非常勤 |
理 事 |
電子化 |
下間 芳樹 |
三菱電機(株)インフォメーションシステム事業推進本部技術企画部長
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平成16年5月20日 |
非常勤 |
理 事 |
調査研究/技術応用 |
竹林 洋一 |
静岡大学情報学部情報科学科 教授
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平成16年5月20日 |
非常勤 |
理 事 |
会 誌 |
土井美和子 |
(株)東芝 研究開発センターヒューマンセントリックラボラトリー 研究主幹
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平成16年5月20日 |
非常勤 |
理 事 |
論文誌 |
西田 豊明 |
京都大学大学院情報科学研究科 教授
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平成16年5月20日 |
非常勤 |
理 事 |
教 育 |
本位田真一 |
国立情報学研究所 教授
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平成16年5月20日 |
非常勤 |
理 事 |
国 際 |
松本 裕治 |
奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科 教授
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平成16年5月20日 |
非常勤 |
理 事 |
財 務 |
丸山 文宏 |
(株)富士通研究所 ソリューション研究開発室CRM研究部 部長
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平成16年5月20日 |
非常勤 |
理 事 |
事 業 |
山田 敬嗣 |
日本電気(株) メディア情報研究所 所長
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平成16年5月20日 |
非常勤 |
監 事 |
監 査 |
吉澤 康文 |
東京農工大学工学部 教授 |
平成15年5月20日 |
非常勤 |
監 事 |
監 査 |
阪田 史郎 |
千葉大学工学部 教授 |
平成16年5月20日 |
非常勤 |
※以上、国家公務員出身者(本府省課長・企画官相当職以上および地方支分部局の本府省課長・企画官相当職以上の経験者)の該当はありません。
■役員区分
候補者名(ローマ字)(出身校学部卒年)
勤務先および役職名(平成16年5月現在)
改選時の略歴・専門分野等
改選時の抱負
役員・代表会員・歴代会長インデックスに戻る
■会 長
益田 隆司(MASUDA, Takashi)(東大昭38卒) ※本人のHP
電気通信大学電気通信学部 学長
[改選時の略歴] 昭和38年東京大学工学部卒業.昭和40年(株)日立製作所.昭和52年筑波大学講師, 助教授, 教授.昭和63年東京大学理学部情報科学科教授.平成7-9年理学部長,
大学院理学系研究科長.平成12年電気通信大学教授.平成13年同副学長.平成14年より現職.本会論文誌編集委員, 研究会主査, 理事を歴任.現在,
監事.論文賞(5回).専門はオペレーティングシステム.
[改選時の抱負] 情報処理の分野は, 学問的にも産業的にも社会的にも今後のわが国の発展にとって極めて重要です.一昔前とは様変わりに,
最近は産学連携が強調されています.学会は産学連携のきっかけ, あるいは橋渡しの場として大きな役割を果たせる時代です.学会の原点は,
研究者が最先端の研究発表をし, その評価を受ける, あるいは関係者と交流し, 研究活動をさらに発展させる可能性をつかむ場です.この視点から本会は,
今後, 一層国際的に評価される学会になるための戦略が必要です.情報処理の研究は, 多くの場合, 大学の研究者によって行われる最先端の研究であっても,
産業, あるいは社会と密接に関係しています.学会は, 大学と産業, 社会の研究の融合に関して意見交換ができる最適の場です.少しでも多くの会員に学会への参画意識を高めてもらう経営が必要です.たて構造の日本社会で,
学会を通しての横の交流を盛んにすることは, 人材の流動性, 社会の開放性を高めることにも貢献します.本会が新しい価値の創造の場となるよう,
多くの会員の方々と共に考えていきたいと思います.
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■副会長
松田 晃一(MATSUDA, Koichi)(京大昭43卒)
NTTアドバンステクノロジ(株) 常務取締役
[改選時の略歴] 昭和45年京都大学大学院電子工学(修士)修了.同年日本電信電話公社入社.トランザクション処理用OS, システムの性能評価などの研究開発に従事.コミュニケーション科学研究所長,
先端技術総合研究所長などを歴任.平成12年6月より現職.工学博士.本会理事(平成7-8年度).本会フェロー, 電子情報通信学会フェロー.
[改選時の抱負] 20世紀末に声高に叫ばれたIT革命も, 21世紀へ入ってあえなく失速し, ITバブルが崩壊したと言われています.しかし,
崩壊したのはITを使った即効的な金儲けへの過大な期待であって, その奥でIT革命は着実に進行しています.ITの持つ可能性は無限であり,
人間・社会・経済・自然のあらゆる分野に広くかかわり, 深く浸透してその在り方に大きな影響を与えるものです.このような大きな力を持つIT分野においては,
大学を中心とした純粋学術研究によって新たな基盤技術を切り開くことは何にもまして重要ですが, と同時にそれを産業界における技術開発へつなげ,
さらにさまざまな分野への応用へ展開をはかり, 社会の基盤として定着させることも非常に重要です.このような産学との連携や, 社会・経済など幅広い分野との交流を促進する場としての役割を情報処理学会はもっと強く果たすべきだと思います.専門家集団だけの閉じたコミュニティではなく,
社会の要請に素早く応え, また社会に対し積極的に働きかける, 開かれた学会に向けて努力したいと思います.
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■副会長
白鳥 則郎(SHIRATORI, Norio)(東海大昭47卒)
東北大学電気通信研究所 教授
[改選時の略歴] 1977年東北大学大学院博士課程修了, 1984年東北大学電気通信研究所助教授, 1990年同大学情報工学科教授,
1993年同大学電気通信研究所教授,本会・研究会主査, 理事, 25周年記念論文賞, 本会主催国際会議General Chair,
本会フェロー, IEEEフェロー, 分散処理システムの研究に従事.
[改選時の抱負] 情報処理学会の活動は, 理工系の領域から音楽, 娯楽など芸術, 文化の領域まで多岐にわたっています.そのため21世紀の当学会は,
前世紀における近代化の視座から脱皮し, 「ポスト近代」を指向し発展すべきと思います.具体的には大学と企業, シニアとヤング, 基礎と応用,
国内と国際など対峙する双方が共生し, 双方にとって魅力ある場となるべきです.そのためには, 従来の伝統的で画一的な判断基準を超えて,
多様な価値基準を創生し対処することが肝要です.このような多様な価値観に基づいて, 会員数の減少, 研究会の活性化, 学会誌・論文誌のあり方,
若手の育成, 国際化などの厳しい課題に対して, その改革へ向けて尽力したいと思います.また, 会員の声, 議論を踏まえたボトムアップに加え,
長期的展望に基づくトップダウンの視点からの強いリーダーシップも重要と考えます.これまでの情報処理学会における活動とIEEEやIFIPにおける活動の経験を生かし,
微力ながら当学会の更なる発展にお役に立てればと考えております.
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■理事 [論文誌担当]
植村 俊亮(UEMURA, Shunsuke)(京大昭39卒)
奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科 教授
[改選時の略歴] 1964年京都大学工学部卒業.1966年修士.同年電気試験所(現産業技術総合研究所).1988年東京農工大学工学部教授.1993年奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科教授,
現在に至る.1975年工学博士.本会元理事.本会フェロー, 電子情報通信学会フェロー, IEEE fellow.専門は, データベースシステム,
データ工学, 言語処理系.
[改選時の抱負] 日本は天然資源に乏しい国である.情報という資源の無限の価値を活用して, 情報社会の実現を目指すことが、日本の生きる道である.
コンピュータが誕生してから, もう半世紀以上たった.20世紀初めに出現した自動車や腕時計の分野では、最初の半世紀は外国中心に進行したが,
次の半世紀は日本が発展の中心にいた.情報処理の分野もそうなりたい.
一方で, 半世紀たった分野はもはや「新しい」分野とはいえない.例えば, 研究評価にあたって, 「新しい分野ですから」評価基準もちょっと別扱いにという論法では通用しなくなりつつある.社会がこの分野を,
未成熟な, 発展途上の赤子と考えてくれる時期は過ぎつつある.学会も然りである.黙っていても学会員が増える時期は終わった.情報処理学会が成熟した学会として,
関連学会と協調しつつ, 一層発展していくように努力したい.
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■理事 [総務担当]
筧 捷彦(KAKEHI, Katsuhiko)(東大昭43卒)
早稲田大学理工学部 教授
[改選時の略歴] 1970年東京大学工学系大学院計数工学専攻修士課程修了, 同年東京大学工学部助手, 1974年立教大学理学部講師・助教授,
1986年より現職.日本ソフトウェア科学会, 日本数学会, 日本応用数理学会, ACM各会員.本会フェロー.ACM日本支部副会長(ICPC
Board 議長), 日本学術会議情報学研究連絡委員会幹事, 本会情報規格調査会SC22専門委員会委員長.プログラミングの言語,
方法, 環境に興味を持つ.
[改選時の抱負] 学会の役割の大きな柱が「学」にあることはいうまでもありません.つまり「研究活動」,「教育活動」が大きな柱です.しかし,学会は,「学」の機関からの人だけではなく,この分野を専門業とする産業界の人が集まって成り立っています.この産・学からの人が集まる学会という組織の特性を最大限に活かした活動を展開していく工夫を重ねたいと考えています.その一つに,広い意味での教育活動があります.とき折しもJABEE(日本技術者教育認定機構)による認定が本格化しようとしています.大学での「技術者教育」の質の保証と向上を目指すこの動きに,
本会も自らの戦略を立てて取り組む必要があるでしょう.そこでは,学部レベルの教育がさしあたり対象になっていますが,情報分野を対象とすると,その後の教育(人材育成/社会人教育)も早晩こうした社会の動きの対象になってくるに違いありません.学会は何ができ,何をなすべきか.なすべきことを果たすための「財源」はどうすれば得られるのか.こうした検討を行い,実現可能な戦略を立てることに貢献したいと思います.
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■理事 [財務担当]
菊池 純男(KIKUCHI, Sumio)(横浜国大昭51卒)
(株)日立製作所ソフトウェア事業部 シニアプロジェクトマネージャー
[改選時の略歴] 1976年横浜国立大学工学部卒業, 1978年東京工業大学大学院理工学研究科修士課程修了, 同年(株)日立製作所入社.中央研究所,
システム開発研究所を経て, 2001年2月より現職.コンパイラ, プロセッサアーキテクチャ, オペレーティングシステムなどの研究開発および取り纏め,
製品化に従事.IEEE会員.
[改選時の抱負] インターネットに代表される情報処理技術の発展がグローバリゼーションを推し進め, 世の中を一変させつつあるなかで,
日本経済も大きな影響を受けつつあります.これまでは良くも悪しくも日本的なカルチャによって保護, 守られてきた防御壁が一気に崩壊しつつあります.日本企業もグローバルなビジネス展開なくして発展どころか,
生き残ることすら難しい状況になりつつあります.当然のことですが, 世界に通用する技術の育成, 強化が不可欠です.欧米, アジアの活力には目を見張るものがあります.今後,
一層激しさを増すであろう技術開発競争に打ち勝っていくためには, 産学官連携, 地域と密着した産業育成などを図っていく必要があります.本会がこうしたコミュニティ形成,
活動の場として果たすべき役割は一層重要なものになっています.微力ながら本会の活動を通して, 強い国産技術の育成と本会のさらなる発展のお手伝いをさせていただければと考えております.
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■理事 [教育担当]
佐々木 良一(SASAKI, Ryoichi)(東大昭46卒)
東京電機大学工学部 教授
[改選時の略歴] 昭和46年東京大学医学部保健学科卒業.同年(株)日立製作所入社.システム開発研究所にてセキュリティ技術等の研究開発に従事.同研究所主管研究長兼セキュリティシステム研究センタ長等を経て現職.工学博士(東京大学).本会論文賞などを受賞.本会コンピュータセキュリティ研究会前主査.IFIP
TC11日本代表.
[改選時の抱負] インターネットの進展に伴い, 国際化が進み, 学会への期待も従来とは違ってきている.特に, 世界に先駆けて情報処理の技術分野を創造し,
それをビジネスにつなげていくことのニーズは高い.新しい期待にこたえるためにも, 研究会の活性化がますます重要である.研究会内,
研究会間で, ベンチャーを含めた企業と大学が参加したタスクフォース型のWG活動ができやすくする仕組みが必要である.また, アジア諸国などとの研究会の共同開催をやりやすくして行きたい.
新しい教育のニーズも高まっている.例えば, セキュリティ教育は, 攻撃の高度化に伴い, 一般ユーザから高度な技術者教育まで不可欠となっている.これらは大学だけでもできないし,
企業だけでも十分でない.両者を束ねたトータルとしての教育活動が必要であり, その核として学会が機能しうる. 企業人と大学人の両方の経験を生かし,
これらの活動を進めさせていただきたいと考えている.
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■理事 [国際担当]
下條 真司(SHIMOJO, Shinji)(阪大昭56卒) ※本人のHP
大阪大学サイバーメディアセンター 教授/副センター長
[改選時の略歴] マルチメディア情報システムのアーキテクチャ, データベースとネットワークに関連したマルチメディア応用システム,
現在はインターネットアーキテクチャ, グリッドにも取り組んでいる.情報システムの社会への応用にも高い関心があり, 1995年のAPEC大阪会議,
1997年のCOP3におけるインターネット会議中継にも参加している.
[改選時の抱負] マルチメディア, インターネット, グリッド, ユビキタスネットワーキングなど情報システムとその応用, 社会とのかかわりに強い関心があり,
これらの分野やその活動が学会にうまく取り込まれていないことに気をもんでいます.産業界の学会離れの一因でもあると思っており, これら情報技術の新しい潮流が学会を中心に発展し,
加速していくお手伝いができないかと思っております.学会がこのような新しい潮流を発見し, 育て, 産官学の大きな潮流に発展させていく役割を担うべきです.それにより,
なによりもわが国で枯渇しているIT人材の育成に学会としてできることはまだまだたくさんあると思っており, 微力ながら協力ができればと思います.
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■理事 [会誌/出版担当]
田中 穂積(TANAKA, Hozumi)(東工大昭39卒)
東京工業大学大学院情報理工学研究科 教授
[改選時の略歴] 昭和39年東京工業大学理工学部卒業.昭和41年同大学大学院理工学研究科修了.同年通商産業省工業技術院電気試験所入所.昭和58年より東京工業大学工学部助教授,
教授を経て, 現在, 同大学院情報理工学研究科教授.人工知能, 音声・言語処理, 言語資源の構築などの研究に従事.
[改選時の抱負] 情報処理に関する技術が社会に広く行き渡り, その技術の重要性が認識されてきている.学問においても, 情報処理技術を応用することで,
新しい展望が開けてきていることは周知の事実である.たとえば分子生物やナノテクノロジーなどの新分野だけでなく, 理学, 工学, 人文系の学問や芸術などの分野にも,
情報処理技術で解決すべき数多くの新しい問題が出てきている.我々は積極的にこのような問題を発掘し解決すべき時期に来ている.それが次世代の情報処理技術に大きな影響を与えることは十分に予想されると思われるからである.本会は今こそ,
異分野の諸学会との連携を密にしなければならない.そのことにより, 他学会の会員にとって本会が一層魅力ある存在となり, 本会の今後の発展に大きく寄与すると思われる.微力ではあるが,
諸学会との連携に向けた努力をしてみたいと考えている.
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■理事 [調査研究担当]
萩谷 昌己(HAGIYA, Masami)(東大昭55卒)
東京大学大学院情報理工学系研究科コンピュータ科学専攻 教授
[改選時の略歴] 昭和57年東京大学大学院理学系研究科情報科学専攻修士課程修了.京都大学数理解析研究所を経て, 現在, 東京大学大学院情報理工学系研究科教授(コンピュータ科学専攻).検証などプログラミングやソフトウェアの基礎に関する研究を行うかたわら,
新しい計算パラダイム, 特に分子コンピューティングの研究を行っている.
[改選時の抱負] 私は, 研究会の連絡委員から始めて, 研究会幹事, 研究会主査, CS領域財務委員, CS領域委員長, 調査研究運営委員長として,
10年以上に渡り, 研究会の活動をより自由に, より活発にすることに努力してまいりました.しかしながら, 調査研究運営委員長としてのこの2年間は,
従来からの課題であったジャーナルとトランザクションの問題に対しては, 特集号担当編集委員を調査研究分野から推薦するという方針を得ることができましたが,
初回FITの査読付き論文の作業では研究会活動に負荷を与えてしまったことなど, 残念ながら未だ思うようには研究会の皆様のために役立つことができていません.今回,
理事に立候補させていただきましたのは, 研究会活動に関する過去のさまざまな経験と反省を踏まえた上で, 調査研究運営委員長として,
研究会を中心とする調査研究分野の一層の発展を目指したい一心にあります. 「研究会の声を学会の運営に反映させる」べく全力を尽くしてまいります.
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■理事 [電子化担当]
増井 俊之(MASUI, Toshiyuki)(東大昭57卒)
独立行政法人 産業技術総合研究所情報処理研究部門 主任研究員
[改選時の略歴] 1984年東京大学大学院修了.1986年シャープ(株)入社, 各種機器のインタフェースの研究開発に従事.1989-91年CMU客員研究員.1996年より現職.工学博士.ユーザインタフェースのソフト/ハード全般の研究に従事.本会ヒューマンインターフェース研究会主査.日本ソフトウェア科学会インタラクティブシステムとソフトウェア研究会主査.
[改選時の抱負] ネットワークの普及や計算機の小型化により, 計算機が真にどこでも/いつでも/誰でも使える環境が整ってきました.情報処理学会のこれまでの活動は,
計算機技術者による計算機技術者のためのものが中心でしたが, 技術者にとって有用であるだけでなく, 計算機を利用するあらゆる人々にとって価値のある学会へと変革していく必要があると考えています.このために,
情報処理技術の情報交換/啓蒙/標準化といった従来からの活動だけでなく, 文化的/社会的側面まで考慮した幅広い活動が期待されます.
私はユーザインタフェース関連の研究を通じて, 様々な環境において計算機をいかに使用するかについて考察し, 各種のシステムや使い方を提案してまいりました.将来の情報処理技術のあり方について,
文化的/社会的側面まで広く視野に含めた, 価値のある学会活動のために微力ながら貢献させていただければと考えております.
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■理事 [事業担当]
湯淺 太一(YUASA, Taiichi)(京大昭52卒)
京都大学情報学研究科 教授
[改選時の略歴] 1977年京都大学理学部卒業.1982年京都大学数理解析研究所助手.KCLやWnnの開発を手掛ける.1987年より豊橋技術科学大学講師,
助教授, 教授.Snapshot方式実時間GCの開発等により第1回日本IBM科学賞受賞.1992年IBM T.J.Watson研究所客員研究員.1996年京都大学工学研究科教授.1998年より現職.2000年度本会標準化貢献賞受賞.
[改選時の抱負] この3年間ほどの間に, IPA未踏ソフトウェア創造事業のプロジェクトマネジャー, JSTさきがけ研究の領域アドバイザー,
学外組織を通じてのTLO活動など, さまざまな新しい経験をさせていただいた.学外におけるこれらの活動を通じて強く感じたことは,
「ソフトウェア後進国」とまで言われる日本において, 自らソフトウェアを設計し実現できる能力を持った優秀な人材が決して少なくないことである.しかし残念なことに,
彼らと情報処理学会とのつながりは弱い.その一方で, 優れた研究成果をあげながら, その成果を実際のソフトウェアに活かす方法を見いだせない研究者がいる.研究者集団と開発者集団を融合することによって,
優れたソフトウェアを日本から発信できる環境を提供することが, 情報処理学会の重要な役割の一つであると考えている.これまでは, 一学会員として微力ながらも貢献してきたつもりであるが,
学会を運営する者の視点から有効な方策を模索し, 実現していきたい.
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■理事 [総務担当]
小橋 喜嗣(OBASHI, Yoshitsugu)(慶大昭52卒)
日本電信電話(株)第三部門 担当部長
[[改選時の略歴] 昭和54年慶應義塾大学大学院修士課程修了, 同年日本電信電話公社(現NTT)に入社, 平成14年7月より現職.汎用大型計算機DIPS,
および検索エンジンの研究開発に従事.モバイルコンピューティング研究会幹事(平成9-11年), 本会Best Paper of '90s賞受賞(平成12年).
[改選時の抱負] 家庭へのブロードバンドの普及, あらゆる場所でのモバイル環境の整備が, すごい勢いで進んでいます.このような変化をうまく受け入れ,
我々の生活を安心・安全・便利・快適にしていく上で, 情報処理技術の研究推進, 研究成果の活用がますます重要性になっています.情報処理学会には,
日本の中心となって産学連携を推し進め, 情報処理技術の発展・普及に努めることが期待されています.この期待に応え, 様々な人が集い,
自由な意見交換をできる開かれた学会にしていきたいと思います.特に若い研究者, 技術者の本学会活動への参画の活性化を模索し, その実現に努めたく思います.
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■理事 [調査研究/技術応用担当]
久世 和資(KUSE, Kazushi)(筑波大昭57卒)
日本アイ・ビー・エム(株)東京基礎研究所 所長
[改選時の略歴] 1982年筑波大学情報学類卒業.1987年同大学院博士課程工学研究科修了.同年日本アイ・ビー・エム(株)に入社.東京基礎研究所に勤務. プログラミング言語,
ソフトウェアの開発ツールおよびコンポーネント技術の研究開発に従事.現在, 同研究所サービス&ソフトウェア部長.工学博士.本学会の研究賞および論文賞を受賞.
[改選時の抱負] 日本は情報処理の分野で世界をリードできる基盤や環境があります.それは, 卓越した技術力, 優秀な人材, 新しいインフラへの積極的な投資,
品質や性能に対するこだわり, 新しい製品やサービスの追求などです.ところが, 実際には米国に比べると, 世界をリードするという観点では,
まだまだ満足できる状態ではありません.つまり, 日本では折角の良い資質や環境がありながら, それらを必ずしも十分活用しきれていません.この原因のひとつに,
政府, 大学, 研究機関, 教育機関, 企業の連携が不十分なことが挙げられます.学会の役割のひとつに, これらの異なる組織や活動を効果的かつ柔軟に結びつける要としての期待があるはずです.そのような役割を果たし,
本学会がさらに国際的に高く評価され, 名実ともに国際学会となることが急務です.情報処理の分野で要となり, 国際社会に大きな成果を上げることを目指して会員の方々とともに頑張りたいと思います.
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■理事 [電子化担当]
下間 芳樹(SHIMOTSUMA, Yoshiki)(京大昭48卒)
三菱電機(株)インフォメーションシステム事業推進本部技術企画部長
[改選時の略歴] 昭和48年京都大学工学部卒業, 昭和50年東京大学大学院修士課程修了.同年三菱電機(株)入社.コンピュータ・ハードウェアの開発,
ネットワークソフトウェアの研究と事業化に従事.専門分野はコンピュータアーキテクチャ, インターネットアプリケーション, プロジェクト マネジメント等.現在,
三菱電機(株)情報・ソフトウェア技術部会長(兼)三菱電機インフォメーションシステムズ(株)技術本部長.
[改選時の抱負] 20世紀に始まったIT革命・ディジタル情報革命はPCや携帯電話, そしてインターネットとして結実し我々の生活に大きな変化をもたらしました.これからのユビキタスネットワーク社会を100年後,
200年後に振り返って見たときの想像もできないような大きな変化を考えるとワクワクする思いです.我々は産業革命や農業革命に匹敵する大きな波の中にいるのではないでしょうか.まさにITの活用範囲は無限に広がっていると感じます.このような未来の社会を見て"産"と"学"が協力をして行く場としての情報処理学会が担う役割は非常に大きいと 思います.最新の技術へのチャレンジや標準化,
あらゆる分野へのアプリケーション開発, そして何よりも若手技術者や学生の斬新なアイデアと発想を世の中に送り出してゆく仕組みが必要です.企業で研究開発の成果を事業に結び付けてきた経験を活かし,
実り豊かな情報化社会の構築と21世紀の情報科学の進展に寄与させていただく所存です.
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■理事 [調査研究担当]
竹林 洋一(TAKEBAYASHI, Yoichi)(慶大昭49年卒)
静岡大学情報学部情報科学科 教授
[改選時の略歴] 1974年慶應義塾大学卒, 1980年東北大学大学院博士課程修了, (株)東芝入社.青梅工場主幹, MIT客員研究員,
研究開発センター技監等を経て, 2002年より現職.デバイスからナレッジまでを視野に入れたインタラクション研究に従事.HI研究会主査,
論文誌編集委員等を務め, 現在, 情報環境領域委員長, 論文誌特集企画グループ委員.
[改選時の抱負] 私は, 企業の研究所で, 音声, 自然言語, 知識, HIなど様々な情報技術の研究と実用化を担当し, 大学に移りました.また,
研究会主査, 論文誌編集委員, IE領域委員長として, 本会が, 多様な研究者や技術者が集い, 価値を創出するインタラクションの「場」として発展するよう努めてまいりました.その一環として,
研究会横断のシンポジウム「インタラクション」, 「情報研究の価値に関するワークショップ」, 「ビデオCD-ROM付き論文誌特集号」を発案し,
論文誌特集企画グループ委員として編集委員長と「社会人, 産学連携特集」を提案しました.経済や社会の活性化に向けて, 革新的技術を育てる大学とビジネスを開発する産業界が互いに理解を深め,
多様な価値を生み出すことが必須の時代となりました.私の異分野経験を生かし, 様々な専門性と価値観を持つ会員の皆さんと, 研究会,
論文誌, 各種イベントを, 魅力的で役に立つように進化させ, 本会の発展に貢献したいと考えています.
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■理事 [会誌/出版担当]
土井美和子(DOI, Miwako)(東大昭52卒)
(株)東芝研究開発センターヒューマンセントリックラボラトリー 研究主幹
[改選時の略歴] 1979年東京大学工学系修士課程修了.同年(株)東芝入社.機械翻訳や道案内システムなど多岐にわたるインタフェース研究開発に従事.博士(工学).現在,
総務省情報通信審議会委員, 文部科学省科学技術・学術審議会専門委員, 電子情報通信学会評議員, 慶應義塾大学非常勤講師などを務める.全国発明表彰発明賞など受賞.
[改選時の抱負] 最近, 大学の特別講義にて, ヒューマンインタフェースの変遷を通じて, 情報処理分野でのモノ作りのおもしろさ,
厳しさを紹介する 機会が増えています.そのときに, 若い学生が, 簡単に携帯電話から情報にアクセスしているけれど, そのような情報サービスの現場を知らないことに驚かされます.自分の手がけたサービス,
製品を使ってもらえた時の喜びを伝えると, モノ作りのおもしろさの一端に触れていただけます.一方, 企業側では景気低迷に伴い, 短期的な成果主義に走る傾向がないとはいえず,
若手研究者の活動も内部志向になりがちと懸念しています.学会の役割の一つに産学官連携の推進があります.ユーザ, スポンサーなど種々の視点に立つことで,
同じ技術でも異なる価値を生み出します.学生, 大学と企業の若手研究者が種々の視点で自らの研究を見直し, 新たな連携とモノ作りの感動を共有する活動のお手伝いをさせていただきたいと存じます.
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■理事 [論文誌担当]
西田 豊明 (NISHIDA, Toyoaki)(京大昭52卒)
京都大学大学院情報科学研究科 教授
[改選時の略歴] 1977年京都大学工学部卒業.京都大学, 奈良先端科学技術大学院大学, 東京大学大学院工学系研究科を経て,
2001年から現職.2003年から京都大学併任.社会知のデザインや会話情報学の研究を展開.Social Intelligence
Design国際ワークショップシリーズを創始.
[改選時の抱負] 本学会は, 社会に幅広く存在する情報処理への関心を束ね, 技術者・研究者・教育者・学生といったさまざまな立場からの活動を連携させて大きな流れを生み出していくための要としての役割を果たすとともに,
情報ネットワーク技術によって可能になるこれからの学会の姿を 描き, 社会に提言し, 自ら実践するものでなければなりません.情報の学が従来の自然科学と大きく異なる点は,
それが我々自身の価値観・社会構造・さらには文化に深大で直接的な影響を与えることです.そのため, 会誌・論文誌編集, 全国大会,
研究会活動という学会の日常活動が, 社会に資する情報と知識の醸成と共有にふさわしい場になっているかどうかを常に点検し, 自らをよりよいものに変えていく努力を持続的に積み重ねていく必要があります.本学会が公的かつ中立的な学会組織であるという利点を生かして,
限られたリソースを有効に活用して強力な情報集約と健全な信用付与を実践して社会への良質な情報発信を行うことが最大の会員サービスにつながるよう全力を尽くす所存です.
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■理事 [教育担当]
本位田真一(HONIDEN, Shinichi)(早大昭51卒)
国立情報学研究所 教授
[改選時の略歴] 昭和53年早稲田大学大学院修士課程修了.工学博士.(株)東芝を経て, 平成12年4月より現職.平成13年4月から東京大学大学院
情報理工学系研究科教授(コンピュータ科学専攻)を併任(現在に至る).エージェント技術, オブジェクト指向, ソフトウェア工学の研究に従事.ACM日本支部会計幹事,
日本ソフトウェア科学会評議員.
[改選時の抱負] 近年のIT技術の急速な発展により, 社会が混迷を極めている現状を踏まえますと, IT技術の中核学会である本学会の役割はますます 多様化しており,
同時に期待もますます高まってきています.また, 日米のIT技術のギャップが指摘されて久しいですが, その差はますます開く一方であり,
その格差を埋めるためにも本学会としての役割が重要であります.こうしたニーズに応えるためにも, 本学会は多様な会員が参画できる様々な場を提供する必要があります.本学会は,
たとえば, 国内外の他学会との有機的な連携の場, バランスの取れた産官学連携のための場, 世界に対して発信できる骨太の研究成果を造出するための自由闊達な議論の場でなければならないと思います.20年間の企業での経験,
4年間のアカデミアの経験を活かして, 微力ながらお役に立てればと思っています.
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■理事 [国際担当]
松本 裕治(MATSUMOTO, Yuji)(京大昭52卒)
奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科 教授
[改選時の略歴] 1979年京都大学大学院工学研究科修士課程修了, 電子技術総合研究所入所.1985-87年 (財)新世代コンピュータ技術開発機構へ出向,
1988年京都大学助教授, 1993年奈良先端科学技術大学院大学教授, 現在に至る.専門は自然言語処理.
[改選時の抱負] 情報処理分野の多様化が進み, 様々な領域に情報技術が浸透しています.今後も情報技術が益々その重要性を増すことは疑いありません.一方で,
情報処理関連分野の各分野の専門性が深まるとともに, ひとつ分野の専門家が他分野の現状を知ることが困難になり, 情報技術の全体を見渡すことは容易でなくなっています.さらに,
国際化や標準化の流れが進み, 情報処理技術者は国際的情勢を捉えるだけでなく, 自身が国際的な立場で活動する機会が増すと考えられます.細分化された学会や国際会議の増加が,
学界における分野の細分化と国際化を映していると考えられます.このような状況において, 本学会の役割は縮小するのではなく, むしろ,
その重要性が増すと考えるべきだと思います.情報処理技術者に国内外の広い情報の流通と交換の場を提供し, 我が国の情報技術を世界へ発信することの促進と支援を行うが本学会の使命であり,
これまで以上にその役割を担うことができるよう, 微力ながら力を尽くしたいと思います.
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■理事 [財務担当]
丸山 文宏(MARUYAMA, Fumihiro)(東大昭53卒)
(株)富士通研究所ソリューション研究開発室CRM研究部 部長
[改選時の略歴] 1978年東京大学工学部卒業.同年(株)富士通研究所入社.コンピュータシステム研究所を経て, 2001年2月より現職.1999年-2002年北陸先端科学技術大学院大学客員教授.論理設計CAD,
知識処理, CRMソリューションなどの研究に従事.本会創立20周年記念論文賞, 元岡賞など受賞.工学博士.
[改選時の抱負] ITの支援がなければ成り立たないことが確実に増え, ITはこの世界の中で着実に浸透しています.一方, IT分野の折角の研究成果が 事業化まで辿り着かない「死の谷」現象が多く見られることも確かです.21世紀の世界をよりよくしていくためにも,
折角のアイデアや研究成果を産業界における技術開発や事業化に結び付ける努力とともに, 社会の(潜在的な)ニーズをアイデアや研究成果を創出する場である大学や研究機関にフィードバックすることが重要で,
本会はそのような場としての役割を果たすことでさらに重要な存在になり得ると思います.また, 学会の本務である学術研究活動の活性化のため活発に活動する会員を十分サポートすることはもちろんですが,
それ以外の会員にも会員であるメリットが十分感じられるようなサービスを提供することが重要です.私は, 企業の研究所に居りながら,
客員などを通して大学での研究・教育についてもいくらかの経験があり, 産学双方のすべての会員にとって魅力的な場としての学会の実現に微力を尽くしたいと思います.
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■理事 [事業担当]
山田 敬嗣(YAMADA, Keiji)(京大昭57卒)
日本電気(株)メディア情報研究所 所長
[改選時の略歴] 昭和57年京都大学工学部情報工学科卒業, 昭和62年同博士課程修了.京都大学工学博士.同年(株)日本電気C&C情報研究所勤務.以来,
パターン認識・学習, 認識型ヒューママンインタフェース, ユビキタスシステムの研究に従事.電子情報通信学会, IEEE会員, など.
[改選時の抱負] 日本政府からもe-Japan戦略IIとして, ITの利活用促進が国策として進められることが宣言され, マスコミでもユビキタス情報化社会が来るべき明るい未来として大きな期待が寄せられています.このような方向性の中で,
情報処理技術をあらゆる人が快適で安心, 活動的な生活を送るための社会基盤として, さらに育成していく必要があります.一方, このようなIT技術の実用化の中で,
個人情報漏洩やプライバシー侵害など, 新たな社会問題も引き起こすことも予想され, 新たに発生する問題について, 学会として予め取り組んでいくことが重要であると考えています.社会の 動きや,
労働や家庭生活の変化を学会として洞察し, 不安のない, より明るい将来を実現するIT技術を実現するべく, 人材育成, 国際協力,
情報発信など学会員の方々と協力しながら活動し, 情報処理学会の一層の発展の一助となるよう努力したい.
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■監 事
吉澤 康文(YOSHIZAWA, Yasufumi)(東工大昭42卒) ※本人のHP
東京農工大学工学部 教授
[改選時の略歴] 昭和42年東京工業大学理工学部卒業.同年(株)日立製作所中央研究所入所.TSSの研究開発に従事.昭和48年システム開発研究所勤務.大形計算機用OSの性能向上,
記憶管理方式の研究開発に従事.主管研究員を経て, 平成7年より現職.昭和47年本会論文賞.平成10-11年度本会理事.本会フェロー.
[改選時の抱負] 監事の役割は財産状況ならびに理事の業務執行状況などを監査することです.学会はこの数年にわたり改革を進めておりますが,
社会的な構造改革は予想以上に強く, 学会でも改革をより強固に進める必要があります.私は, 本会の研究会主査, 論文誌編集委員,
CS領域財務委員, 研究会担当理事などを経験しております.そして, 企業では約28年間ソフトウェアの研究・開発に従事し, 大学での教育・研究の経験も積み,
産学経験者として広い視野から学会に対して助言ができると考えます.現在の課題の一つは, 学会の質の向上に結びつく国際化の推進ではないでしょうか.また,
他学会との協調・協力では学会としてのアイデンティティを持ち, 立場を明確にする必要があると思います.これらのことは,最終的には学会員の多数を占める企業の方々に理解していただかねばなりません.監事の仕事として「学会の運営が会員の満足度を最大にしているか」という視点から意見を述べていくつもりです.任期は2年と限られてますが最大の努力をいたします.
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■監 事
阪田 史郎(SAKATA, Shiro)(早大昭47卒)
千葉大学工学部 教授
[改選時の略歴] 昭和49年早稲田大学理工学部電子通信学科修士課程修了.同年日本電気(株)に入社.研究所にて, コンピュータネットワーク,
インターネット, マルチメディア通信, モバイル・ユビキタスシステム等の研究開発に従事.工学博士.平成10年同社インターネットシステム研究所所長.平成15年現職.平成9-10年度本会理事.本会フェロー.
[改選時の抱負] IT(情報技術)は, 学問, 産業, 社会の各側面において, 今後も益々重要な役割を果していきます.この状況の中で,
本会をより価値あるものとするためには, 国際的に高い評価を受ける, 大学と産業界との交流を活発化する, 異分野の諸学会とも連携を密にすることが重要と考えます.これらは学会の質の向上,
研究活動の発展を促し, より魅力ある会員サービスにもつながると考えます.国際化については, 海外への情報発信力を強化し, 認知度向上に努めます.産学連携においては,
研究は実用化され私達の生活に役立ってはじめて価値が出るとの認識の下, 大学と産業界さらに社会が活発に意見交換し交流を深められるよう努力します.他学会とは,
相互の識見を交わしながら学際領域を開拓すると同時に本会の アイデンティティを高める所存です.本会においては, これまで理事, 国際会議の運営,
国際標準化活動の他, 研究会幹事等を務めてきました.これらの経験を活かし, 「会員の満足度を最大化する」ことを常に念頭に置き,
微力ながら監事として学会の発展に尽す所存です.
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