8月号(Vol.47 No.8)へのご意見

Vol.47 No.8へのご意見

今月の会員の広場では,8月号へのご意見・ご感想を紹介いたします.まず,特集「シンビオティック・システムの実現に向けてー人,社会,環境,情報システムの協調系ー」につきましては,以下のようなご感想・ご意見をいただきました.

 
■Symbiotic Computingの特集は大変興味深く読ませていただきました.1つ1つの記事が1冊の本になる内容のものを,著者はうまくまとめていると思いました.現在は,国の研究機関で研究されているレベルですが,将来,企業や行政と提携して,社会のインフラとなって欲しい技術が多くありました.(匿名希望)
 
■まだ実生活と結びつけて考えにくくて,あまりピンと来ませんでした.(匿名希望)
 
■大変重要な研究課題であると思いますが,この研究が人間の幸せを増進してくれるものかどうか,若干の戸惑いを覚えました.(匿名希望)
 
■シンビオティック・システムについてのまとまった議論が展開されており,興味深く拝見させていただきました.ただ,内容的に重複する部分が少々目につきました.(平川正人)
 
■記事中で提案されているソーシャルウェアのグループは固定であることが前提となっていますが,本来は時系列に従い生成や消滅を行い,ダイナミックに変動することを検討することが必要であると考えます.人やモノのグループのプレゼンス情報について研究していますので,この記事は非常に参考になりました.(平島大志郎)
 
■特集記事は,一貫して概念などを図示するよう配慮されていたようで,記事全体としても読みやすかったと思います.今後もこのような方針で特集記事を組んでいただけるとよいのではないでしょうか.(匿名希望)
 
■シンビオティック・システムの特集を読んで,大変興味を持ちました.私は小さい頃からコンピュータに接してきたので,コンピュータや情報機器などの,その時々のレベルや構造に自分の方が歩み寄ってしまいがちです.このような自分はシンビオティックな発想が乏しいと,改めて考えさせられました.(匿名希望)
 
■symbiosisという概念について常日頃から深い関心を持っていた.今回の企画はその関心に十分に応えるものであった.上野氏の「共生は日本文化となじみやすい概念であり,伝統文化を意識したITの研究は我が国の独創性を発揮できる貴重な枠組みになる」という主張にはまさに同感である.この記事では日本と欧米でのsymbiosisに対する考えの違いがよく分析されており,このような比較の視点も重要だと痛感した.1.〜6.は内容的には充実していたが,カタカナ語の使用が過剰のように思われた.あまりカタカナが多いと英語で読んだほうがいいと思えてしまう.(匿名希望)
 
■「1. Symbiotic Computingーポスト・ユビキタス情報環境へ向けてー」:ユビキタス環境における現実空間とディジタル空間とのギャップに言及している点に興味を持ちました.人間が現実に生きている社会の中で,コンピュータがいかに役立つかが重要だということに共感をおぼえます.(菊地 誠)
 
■「8. シンビオティック・システムの文化的側面の考察」:日本と欧米の文化の違いはよくいわれることですが,この記事はシンビオティック・システムという観点からよく整理されて書かれていると思いました.欧米と日本でのヒューマノイド・ロボットに対する感じ方のギャップは,埋めることのできない差であると改めて感じました.(匿名希望)
 
ミニ小特集「コンピュータ将棋の新しい動き」につきましては,以下のようなご感想・ご意見をいただきました.
 
■将棋ソフトにおけるパラメタ自動チューニングの詳細が知りたい.パラメタ自動チューニング技術は,探索を必要とする他のソフトウェアにおいても有効であり,重要な技術であることを再認識した.(匿名希望)
 
■将棋の人工知能技術で,詰め将棋の検出といった,人間が思考する際に行う処理を持たないソフトウェアが優勝したのは驚きです.他の分野における人工知能の応用においても,特殊な人間の思考状態を組み込まなくても,評価項目を多くし,自動調整できれば適用範囲が広がるかもしれないと感じました.(匿名希望)
 
■将棋のルールを知らないのに,コンピュータ将棋を研究テーマにしたがる学生が意外と多いように思われます.昔は,将棋と囲碁は,大学生ともなれば自然と慣れ親しんできたものですが,今の世代には,将棋や囲碁は身近ではないのかもしれません.(水野光朗)
 
■コンピュータ将棋の小特集を楽しませていただきました.自分が関係することは多分ないと思いますが,コンピュータ利用の分かりやすい事例として,今後も時々は取り上げて欲しいと思います.今気付いたのですが,棋譜は,知らない人には読み方も分からないですね.このような紙面の場合には分かる人に分かればよいとはせず,一般の人への説明になるようにすべきであると感じました.(匿名希望)
 
■コンピュータ将棋に関しては,日本将棋連盟からコンピュータと将棋を指すことを禁止されるなど「情報処理」とはいえない事情がつきまとってしまう.情報処理というのはさまざまな分野との協調が大切だと思うので,このような他分野の方からの発言は貴重であると思う.(匿名希望)
 
■将棋の記事は,昔,森田オセロなどをPC-8001(だったかな)で実行させて楽しんでいたころを思い出し,懐かしく思いました.将棋のプログラミングでは,まだ地道なアルゴリズムの改良が行われていることをこの記事で知りました.プロを常に負かしてしまうような日がくるのでしょうか.興味のあるところです.(匿名希望)
 
■「2. 今年の選手権を観戦した女流プロとしての戸惑い」:技術者ではない,プロの棋士の視点で書かれた記事が面白かった.(匿名希望)
 
解説「高速電力線通信の現状と技術課題」につきましては,以下 のようなご感想・ご意見をいただきました.
 
■PLCは,短波放送に与える影響がきわめて大きいと指摘されています.今の日本で短波放送を聞く人はそれほど多くはないかもしれませんが,短波放送の受信に与える影響についても論及した方がよかったのではないか,と思います.(水野光朗)
 
連載「ナレッジマネジメント『ナレッジマネジメントにおけるテキストマイニング』」につきましては,以下のようなご感想・ご意見をいただきました.
 
■CGMについて興味がありましたので,Webマーケティングについての消費行動モデルの変化とブログの解析による「見える化」は,興味深く読めました.(平島大志郎)
 
■SECIモデルを拡張する理論的側面と,提案理論に基づく技術的側面が事例を交えて分かりやすく説明されており,きわめて興味深い解説記事であった.(匿名希望)
 
■p.896の左コラム下から2行目はWord of Mouthだと思う.キーワードは間違いのないようにしたい.(匿名希望)
 
コラム「標準化よもやま話『少数利用者文字と歴史的文字の標準化とIT業界』」につきましては,以下 のようなご感想・ご意見をいただきました.
 
■ファイストスの円盤に描かれた文字を手がかりとして,歴史的文字の標準化の問題について述べられていました.少数利用者文字の場合は,歴史的文字とは問題の性質を異にします.すなわち,少数民族の問題(エスニック問題)と少数利用者文字の問題は,表裏一体であり,民族自決権ともつながっています.たとえば,チベット語の場合,中国政府の定めた正書法とチベット亡命政府の定めた正書法は異なっており,中国政府の正書法を採用するか,それとも,チベット亡命政府の正書法を採用するかは,きわめて政治的な問題になります.それゆえに,歴史的文字の問題と少数利用者文字の問題は,別の次元の問題です.(水野光朗)
 
コラム「オープンソース事情『OSS事例:Debian』」につきましては,以下のようなご感想・ご意見をいただきました.
 
■Linuxについては,Debianに限らず,他のディストリビューションの事例も取り上げてほしいと思いました.(水野光朗)
 
■Linuxについて詳しくない読者であっても理解しやすく,興味を持てる記事だと思います.他のディストリビューションについても同様な特集をしてほしく思います.(平島大志郎)
 
会誌の内容や今後取り上げて欲しいテーマに関して,以下のようなご意見やご要望をお寄せいただきました.今後の参考にいたします.
 
■政府系ネットワークの構成,セキュリティ対策などを紹介してほしい.また,さまざまな最適化計画が公表されているが,全体を俯瞰するような解説もあるとありがたい.(黒田幸明)
 
■携帯電話の特集をお願いしたい.(匿名希望)
 
■本誌が配達されても,わくわくしない.なぜかは私にも判らない.でも,同じ気持ちの会員が多い,と想像しています.(鹿島鉄雄)
 
■情報処理産業に携わる実務家が読んでためになる記事を増やして欲しい.インドや中国に追い抜かれること必至といわれていますが,現場としてもなんとかしたいと気ばかり焦る今日この頃です.(根津芳香)
 
■情報処理分野の仕事に将来性を感じない学生が増えてきているようであり,学部学生の減少にもつながっているようです.これからの日本における情報処理分野について,将来性を展望するような記事の必要性を強く感じます.(平島大志郎)
 
■コンテンツ保護技術の現状について取り上げて欲しい.(匿名希望)
 
■FIT2006に参加できなかったのですが,直前に「IT分野から激震が起こる!〜産業界から大学への「直接行動」が始まった〜」という刺激的タイトルのシンポジウムの開催内容が送られてきました.また,企画として,情報教育に関するシンポジウムもあったようです.FIT2006の開催報告も含め,広い意味での情報教育に関する特集を組んでいただきたいと思います.(匿名希望)
 
 
 
 
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