3月号(Vol.52 No.3)へのご意見

Vol.52 No.3へのご意見

今月の会員の広場では,3月号へのご意見・ご感想を紹介いたします.まず,巻頭コラム「情報処理への想い」については,以下のようなご意見・ご感想をいただきました.

 
■巻頭言は,情報学以外の領域において,一般的に著名であると思われる人の手によるものである.学術雑誌に相応しい内容になっているかどうか,再検討する必要があると思われる.むしろ,外国人研究者の日本の情報学への期待などを紹介(当然のことながら英文)することの方が,伝統ある情報処理学会の会誌に相応しいと思う.(水野光朗)
 
特集「リンクするデータ(Linked Data)〜広がり始めたデータのクラウド〜」については,以下のようなご意見・ご感想をいただきました.
 
■興味深く読ませていただきました.Linked Dataの認知が進み,方々のデータがリンクされて新しい価値を創造するようになれば面白いと思いました. (岩瀬雄祐)
 
■Linked Dataは,今後ますます増大するデータに関するテーマであり,大変興味を持った.(匿名希望)
 
■今月の特集であるLinked Dataという記事を読みました.何やらWeb上で公開されたデータを相互に連携させる技術であるらしいということは分かりました.ただ,従来の分散コンピューティング技術にはCORBAやHORBなどがありますし,データベースのWeb上の問合せなども,現在無数のデータベースサーバがすでに稼働しているのではないでしょうか.また,セマンティックWebなども,かなり以前から提唱されていると思います.それらと比べてLinked Dataは,基本思想の上でどのような違いがあるのかということについて,あまりよく分かりませんでした.これらの記事を拝見いたしますと,クラウドやLinked Dataなど情報分野での流行の主流は,やはり現在でもヨーロッパが発信基地のようです.話は変わりますが,特集記事著者の一人である荻野達也氏といえば,私の世代ではprolog-KABA共同開発者ということでも有名だと思います.prolog言語については,たまに組合せ問題などを考えるときに私も使っておりますが,いまだにリストの連結をするのに,次のような記述ができないことに憤慨しております.cat(H,T,[H|T]). (リストの連結については,再帰的な記述を使うことが一般的のようですね)現在,情報処理学会誌の編集長である中島秀之氏も,prologで名を知られた方でもあります.やはりprologもヨーロッパ生まれですが,否定や失敗がベースとなっている基本思想は,あまり健全なシステムではないようです.むしろプラス思考がベースの日本発,論理型言語を考えていただきたいものだと考えております.(匿名希望)
 
■パソコンなどの用途も考えると,日本では一般的な人々のデータに対する重要性の理解が少ないのではないかと思ってしまう.また,かつては企業活動なども横並びで,一見して違いが分からないのが良いとされた時代の影響がいまだに公開データに残っているような気がする.(匿名希望)
 
■「Linked Data」という言葉は実は初耳でしたが,今回の特集でその仕組み,重要性,応用分野等がかなり理解できました.(匿名希望)
 
■Linked Dataについて詳しいことは分かりませんが,読後の印象として米国以外の英国のあり方を感じました.また取り組みは分野によっても違いがあることも分かりました.技術的な内容だけでなく,社会的な背景や規制との関係が分かるとより理解が深まるのかなと思いました.(匿名希望)
 
■リンクするデータの特集は非常に面白かった.インターネット上のデータをリンクして信頼性も向上するオープンサイトが構築されている事実は,今後の影響度を考えると重要な技術動向であった.(石澤隆範)
 
解説「マルチコア時代のプログラミング言語「X10」」につきましては,以下のようなご意見・ご感想をいただきました.
 
■参考になりました.マルチコアCPUやGPGPUの恩恵を日々受けるところですが,プログラミングにとても苦労した覚えがあります.言語やライブラリ,ツールなどがさらに充実し,マルチコアを活用できるプログラミングのハードルが下がっていくとよいと思いました.(岩瀬雄祐)
 
■プログラミング言語の解説書のようだった.(匿名希望)
 
連載「プログラミング,何をどう教えているか」につきましては,以下のようなご意見・ご感想をいただきました.
 
■同連載で初めて企業側の意見があった.現在の教育の問題点を指摘しており,連載の最初にこれがあっての教育側の意見としてもよいと思った.今後教育側がどのように反論するかが楽しみである.(匿名希望)
 
■参考になることが多く,興味を持って読むことができました.(匿名希望)
 
■今月号にあるような,企業の教育現場からの報告などの内容をもっと増やすべきだと思う.学生に企業現場を教えることのできない大学教員が多いことが,内定氷河期や就職のミスマッチの一因にもなっているのではないかと考えている.(松田昭信)
 
■非常に良い内容だった.まさしく“現場”であるところの問題点,そして工夫がよく分かる内容.今後も継続的に“現場”の問題点に触れるような連載を続けて欲しい.(匿名希望)
 
■とても興味深く読むことができた.とりわけ,新入社員の問題点とその克服に向けた取り組みは,大学教育に携わる立場から見ると,教育改善の参考になるものだった.(匿名希望)
 
■納得できる点が多かった(匿名希望)
 
■プログラミングの話題から少し逸れた感もあったが,企業からの寄稿であり,教育現場に身を置く者として,大変参考になった.今後の同特集に大いに期待している.(小島俊輔)
 
■教育に携わる者として,まったくその通りだと思った.インターネットで探して,そのまま覚えればよいと思っている学生が多い(入試のカンニングのように).それは情報の分野だけではなく,あらゆる分野に共通していると思う.この記事のように,どのように対処すべきかという議論が深まればよいと思う.(匿名希望)
 
■「フローチャートを描かせる教育」を提唱しておられましたが,昨今の情報系のカリキュラムではフローチャート作成があまり取り上げられていないのかと驚きました.プログラム作成時の思考を可視化するために,基礎に立ち返りフローチャートを作成することは非常に有用だという考えには大いに賛同いたします.(匿名希望)
 
連載「古機巡礼/ 二進伝心:情報処理技術遺産「微分解析機」」については,以下のようなご意見・ご感想をいただきました.
 
■記事内で取り上げられていた微分解析機は,構成や造形から動いているところを実際に目にしてみたかったと思わずにはいられません.同時に,諸先輩方が研究を遂行する上でのご苦労が忍ばれました.(匿名希望)
 
会誌の内容や今後取り上げてほしいテーマに関して,以下のようなご意見やご要望をお寄せいただきました.今後の参考にいたします.
 
■初学者向けの理論,具体例を書いた簡単な記事もあってもよいのではないでしょうか.(匿名希望)
 
■幅広く動向が把握できるようにするとともに,特集においては,内容を掘り下げていただけるとうれしいです.(匿名希望)
 
■以前から,「コラム"I"見聞録」はページ数が多いと思っていた.(匿名希望)
 
■1年間モニタをやった.今までこんなに学会誌を一所懸命に読んだことはなかったが,とても勉強になった.これからも学会誌に目を通したいと思う.(匿名希望)
 
■今回で,会誌モニタとしての義務から解放されるので,ほっとしています.ほぼ1年間,毎号私のつたないコメントを掲載していただき,ありがとうございました.思い返すと,私が会誌モニタに応募したのは,ちらっと読み流すだけだった会誌を精読する機会になると思ったこと,年会費を支払う以外にこれといってお役に立てない私でもアンケートに答えることで少しは貢献できるかもと,それに,会誌の記事や論文に名前を残す見込みのない私でも,読者の声になら名前を残せるかもと思ったことが理由でした.おかげさまで,毎号掲載していただいたことで,会誌を精読する心構えができましたし,精読することで,会誌の希少さと情報処理学会のありがたさを身に染みて感じました.そもそも私が情報処理学会に入会したのは,日経BP社のサイトで,学会の衰退が報じられていたことがきっかけですが,今は,会誌の希少さ,入会資格で学歴や学位を問わないこと,年会費の安さで,私のようなものにも門戸が開かれていることに感謝しています.会誌は,専門誌やネットのサイトでは入手できない高度な技術の紹介があり,現在の日本では貴重です.IT系の雑誌がすっかり淘汰されてしまい,かつてのbitやbyteの購読者だった私は,そうした情報に飢えていました.今後については,個人的な希望としては「数学セミナー」のような存在になってほしいと思います.1年間掲載いただき,本当にありがとうございました.(大垣憲俊)
 
 
 
 
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