荒川 弘煕 君

フェロー

荒川 弘煕 君(正会員)

[対象業績]  「文字認識の研究実用化およびマルチメディア技術のビジネス展開への貢献」

 昭和46年北海道大学工学研究科電気工学専攻修士課程修了,日本電信電話公社武蔵野電気通信研究所入所.横須賀電気通信研究所を経て,昭和63年よりNTTデータ通信(株)開発本部技術統括部長.その後,技術開発本部マルチメディア技術センタ所長,取締役本部長,COEシステム副本部長兼務,産業システム事業本部取締役ビジネス推進本部長を歴任し,平成13年より,COE本部常務取締役本部長,CIO,CISOの重職を務める.工学博士.本会においては平成6~7年度に総務理事を務めた.

[業績推薦理由]

 荒川弘煕君は,文字認識研究を牽引とすると同時に,官公庁業務分野に多数のOCR端末装置を導入した.この研究実用化は,日本における文字認識市場を確立させた.また,将来のネットワーク社会を展望し,マルチメディア実証実験やインターネットビジネス実験に早くから取り組み,ビジネスモデルの重要性とネット社会のルールの必要性を指摘してきた.GBDeにおける著作権管理の整備他に関する多くの提言はグローバル時代に日本が果たすべき役割の一端を担ってきた.本会においては,総務理事と創立40周年記念祝典委員を務め,学会の効率運営・発展に貢献した.以上の功績により,荒川弘煕君を本会フェローとして推薦する.