加藤 伸子 君
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[対象業績]「聴覚障害者のIT人材育成と聴覚障害者のコミュニケーションを支援する研究」
筑波大学大学院物理学研究科にて修士取得、博士(工学)。1990年より東芝総合研究所においてHCIの研究に従事。現在、筑波技術大学産業技術学部教授。本会シニア会員。総務省情報通信審議会情報通信技術分科会委員会委員、文部科学省大学設置・学校法人審議会大学設置分科会情報専門委員会委員などを歴任。コミュニケーション支援、ヒューマンインタフェース、科学教育などの研究に従事。
[業績推薦理由]加藤伸子氏は、長年にわたりコミュニケーション支援の研究に携わり、聴覚障害者が直面する社会的障壁を低減するとともに、情報処理分野における教育・就労環境を整備し、高等教育・就労現場のユニバーサルアクセスを推進してきた。黎明期から遠隔手話通訳・遠隔文字通訳等の障害者の社会進出を後押しする研究開発を行うと共に、障害者本人が研究開発に関わる当事者研究を推進できるよう支援してきたことは、情報処理技術の人材育成や多様性の拡大に寄与し、障害者が真に活躍できる社会の実現に貢献するものである。