喜連川 優 君

フェロー

喜連川 優 君(正会員)

[対象業績] 「データベースシステムの高性能化に対する貢献」

 1978年東京大学工学部電子工学科卒,1983年同大学工学系研究科情報工学専攻博士課程修了,工博. 同大生産技術研究所助教授(1984)を経て,現在同教授.同所戦略情報融合国際研究センター長.本会理事(03-04),VLDB Trustee(96-02),ACM SIGMOD Japan Chapter Chair(99-03),IEEE TCDE Asian Coordinator,電子情報通信学会データ工学研究専門委員会委員長(97-98).SNIA-J顧問.FIT船井ベストペーパー賞,電子情報通信学会論文賞受賞.IEEEデータ工学国際会議プログラム委員長(99),同会議委員長(05).

[業績推薦理由]

 喜連川優君は情報基盤技術としてのデータベースシステムの高性能化の研究を進め,並列データベース処理方式,高速データベース演算ハードウエア,高機能ストレージ等に関し先駆的,且つ顕著な研究業績を挙げた.データベース分野を代表する3つの掲載基準の高い国際会議(VLDB,IEEE ICDE, ACM SIGMOD)に数多くの論文を発表し,当該分野の発展に貢献した.成果の一部は実用化されており,理論と実際の両面で大きな貢献をしてきている.最近は並列データマイニング,大規模ウェブマイニング等,高性能データベース処理系が不可欠な先進的研究を推進している.