中島 秀之 君

フェロー

中島 秀之 君(正会員)

[対象業績] 「先駆的ソフトウェア技術の研究開発と技術レベル向上への貢献」

 1983年,東京大学大学院情報工学専門課程修了(工学博士).同年,電子技術総合研究所(現産業技術総合研究所)入所.2001年より産業技術総合研究所サイバーアシスト研究センター長.2004年より公立はこだて未来大学学長.産業技術総合研究所情報技術研究部門研究顧問.この間,人工知能を状況依存性の観点から研究.マルチエージェントならびに複雑系の情報処理とその応用の研究に従事.編著書に知能の謎(講談社ブルーバックス),AI事典第2版(共立出版),Prolog(産業図書)など.

[業績推薦理由]

 中島秀之君は長年に亘り,ソフトウェア技術の先駆的分野の開拓に挑戦しつづけてきており,70年代の論理型プログラミング処理系の開発,80年代の協調アーキテク チャの研究,90年代のサイバーアシストの提案など,ソフトウェア技術の新しい分野へのリーダーシップを発揮しつつ「日本における研究のオピニオンリーダ」であり続けた.また,マルチエージェントに関する国際協力体制を確立するなど,研究開発の活動を国際的な規模で活性化を図り,新しい技術の流れを創り出すなど,わが国の学術的,技術的レベル向上へ大きく貢献してきた.