勅使河原可海 君

2011年度功績賞受賞者の紹介

勅使河原可海 君 君 (てしがわら よしみ)

 本会正会員勅使河原可海君(フェロー)は,永年にわたりコンピュータネットワーク・衛星データネットワークの分野の研究・開発に携わってこられました.

 1970年日本電気株式会社に入社されて以来,コンピュータネットワーク,無線パケット通信やOSI通信,インターネットをはじめとする情報通信ネットワーク分野で,数多くの研究・開発の業績をあげられるとともに,国内外のISOにおける標準化活動や, AOW,INTAP,TTCなどの関連する標準化組織においてもリーダシップを発揮して,同分野の標準化の面でも多大な貢献をされました.さらに,早期にコンピュータネットワークや無線パケット通信に関する入門書を上梓し,コンピュータネットワーク分野の啓蒙・普及に尽力されました.

 1995年創価大学に移り,教育分野にも力をいれ,1997年創価大学工学部コンピュータセンター長,2001年工学部長,2003年大学院研究科長,2007年研究開発国際連携推進センター長などを歴任され,教育・研究のみならず,組織運営にもリーダーシップを発揮されています.
 本会においては,OSI関連の標準化委員会,研究会,シンポジウムなど,幅広い分野において活躍され,理事(1991年度~1992年度),情報環境領域委員長(1997年度~1998年度),日本工学会評議員(1992年度~1993年度)などを歴任され,2001年度には本会フェローの称号を授与されています.また,電子情報通信学会や日本オペレーションズ・リサーチ学会において研究会の委員長,主査を務められ,研究会の創設・運営に多大な貢献をされました.

 以上のように,同君が,国内外の情報処理分野ならびに本会の活動の発展に尽くした功績は,まことに顕著であります.