2016年度業績賞

2016年度業績賞の表彰

◆多種多様なデバイスをクラウドに接続するIoT基盤技術の研究開発と実用化・標準化

 [推薦理由] 

IoTでは,デバイスに通信機能を付加し,安全や効率の面で社会に変革をもたらしている.しかし,既存デバイスは様々なインタフェースをもち,ネットワーク接続は個別に対応する必要があった.開発したIoT基盤技術は,デバイスの通信プロトコルやデータ形式を柔軟に変換し,Webインタフェースでのアクセスを可能にした.従来,組込み技術者にしかできなかったIoTサービスを,Webソフトウェア技術者が開発できるようになり,開発期間・コストの削減が可能となった.これまで社会インフラ,エネルギー分野等に適用がなされている.

 

松倉 松倉 隆一 君(正会員)

1986年東北大学工学部通信工学科卒業.1988年東北大学大学院工学研究科修士課程修了.同年より株式会社富士通研究所に勤務.現在フィールドエリアネットワークプロジェクト主管研究員.携帯端末・電子会議等のICTによる人の活動支援に関する研究に従事.現在は,IoTにスコープを広げ,様々なデバイスが接続可能なIoTアーキテクチャの実現とその応用に興味を持つ.1999年本会論文賞.2015年ヒューマンインタフェース学会論文賞受賞.ACM,人工知能学会,ヒューマンインタフェース学会各会員.
角田 角田 潤 君

1991年京都工芸繊維大学工芸学部電子情報工学科卒業.1993年京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科電子情報工学専攻博士前期課程修了.同年より株式会社富士通研究所に勤務,現在フィールドエリアネットワークプロジェクト主任研究員.IoT領域における通信や運用管理に関するプラットフォーム技術の研究に従事.ヒューマンインタフェース学会会員.
矢野 矢野 愛 君

1992年静岡大学教育学部中学数学科卒業.同年株式会社富士通研究所入社.現在フィールドエリアネットワークプロジェクト研究員.TV会議システム・グループウェア・コンテキストアウェアサービスの開発や,センサを用いた行動解析の研究を経て,現在はIoTシステムの安定運用を実現するアーキテクチャの研究に従事.2014年DICOMO優秀論文賞受賞.2015年ヒューマンインタフェース学会論文賞受賞.

高橋 高橋 英一郎 君

1982年より富士通株式会社に勤務.現在モバイルソリューション事業部プリンシパルプロダクトプランナー.入社当初よりネットワーク事業部門に在籍し,パケット交換,フレームリレー,ATM,IP-VPN等の広域網サービス向けシステムの開発,モバイルコンテンツ配信やコネクテッドホーム等のソリューション企画開発に従事.
長谷川 長谷川 一知 君

1994年青山学院大学理工学部電気電子工学科卒業.1996年同大学大学院理工学研究科電気電子工学専攻博士前期課程修了.同年富士通株式会社入社.ADSL/VDSLの研究開発と国際標準化業務に従事.2000~2001年スタンフォード大学客員研究員.現在,知的財産戦略統括部マネージャーとして富士通のスタンダード推進・活動支援業務に従事.2007年と2015年一般社団法人情報通信技術委員会(TTC)功労賞受賞.2015年一般財団法人日本ITU協会国際活動奨励賞受賞.

 

◆短時間・低通信負荷・高精度な通信速度推定技術の開発と実用化

[推薦理由]

通信網の通信速度を,約0.2秒という短時間(従来比約1 / 35)に,約81キロバイトという極少量の通信負荷(従来比約1 / 600)で,高精度(95%以上)に推定できる通信速度推定技術を開発し,大規模なモバイル網の通信速度を「見える化」した.本技術により,通信キャリアは全国各地の通信速度の変化を精緻に把握できるようになり,基地局などの設備計画に反映させて通信環境の改善を進めている.本技術は,スマートフォン時代における通信サービス品質の向上に寄与し,国民の有限の共有財産である電波資源の有効利用と,国民の誰もがベストなサービスを受けられる真に高度な情報通信社会の実現に貢献している.

大芝 大芝 崇 君(正会員)

1998年筑波大学第三学群情報学類卒業.2000年同大学大学院工学研究科電子・情報工学専攻博士前期課程修了.同年日本電気株式会社(NEC)入社.以来,リアルタイムコミュニケーション,ネットワーク計測,マルチメディア通信システムの研究に従事.現在,システムプラットフォーム研究所主任研究員.2015年電気科学技術奨励賞,2011年IEEE ISCC 2011 Best Paper Award,2002年情報処理学会大会奨励賞を受賞.2012年よりIEEE ISCC Technical Program Committee Memberを歴任.情報処理学会会員.

里田
里田 浩三 君

1991 年京都大学工学部卒業.1993年同大学大学院工学研究科修士課程了.同年日本電気株式会社(NEC)入社.現在,システムプラットフォーム研究所研究部長.メディア処理,メディア通信の研究に従事.電子情報通信学会,IEEE 会員.2010年IEEE Communications Quality and Reliability Best Paper Award,2017年IEEE CCNC Best Paper Award,第63回電気科学技術奨励賞受賞.

中島 中島 一彰 君(正会員)

1993年東京農工大学工学部卒業.1998年同大学大学院工学研究科電子情報工学専攻博士後期課程修了.同年日本電気株式会社(NEC)入社.以来,リアルタイムコミュニケーション,マルチメディア通信システム,DTN,ネットワークセキュリティの研究および事業開発に従事.情報処理学会DPS研究会運営委員を歴任.現在,セキュリティ研究所主任研究員.情報処理学会正会員.博士(工学).

鈴木 鈴木 基広 君

1995年大阪大学大学院工学研究科情報システム工学専攻博士前期課程修了.同年日本電気株式会社(NEC)入社.2006年早稲田ビジネススクール(早稲田大学大学院アジア太平洋研究科)卒業.現在,SDN/NFVソリューション事業部マネージャー.ネットワークサービスやトラヒックの品質分析領域における事業戦略策定および製品/ソリューション開発に従事.1999年度(第62回)電子情報通信学会学術奨励賞受賞.情報処理学会認定情報技術者.

三本杉 三本杉 國秀 君

1996年東京電機大学理工学部数理学科卒業.1998年同大学大学院理工学研究科数理学専攻博士課程前期修了.同年日本電気株式会社(NEC)入社,W-CDMA方式システム設計技術職に従事.現在,ネットワークソリューション事業部マネージャー.

 

◆カメラ搭載型エアコンの省エネ画像処理技術

[推薦理由]

家庭用エアコンにカメラを世界で初めて搭載することで,エアコンの省エネ性を大幅に向上させた.エアコンは家庭において,「暖房・冷房時期ともに電気代が高い」「暖房時,足もとが暖まらない」「冷房時,部屋全体が涼しくならない」といった意見が多く挙げられ,快適性を考慮した省エネ性が望まれてきた.開発した省エネ画像処理技術は,エアコンに単眼カメラを1台搭載することで,カメラで撮影した画像から間取り,家具,床材を判別し,エアコンの風向きと風量を自動制御するものである.受賞者らの一連の成果は,家庭用エアコンにおける画像処理技術の可能性を切り開き,実用化,産業分野への普及展開について大きな貢献を果たした.
 
  
小松
小松 佑人 (正会員)

2006年,北陸先端科学技術大学院大学情報科学研究科博士前期課程修了.同年,(株)日立製作所入社.同社研究開発グループにて画像認識,動画像符号化技術の研究に従事.博士(情報科学).情報処理学会 大会優秀賞,大会奨励賞,日本冷凍空調学会 技術賞,人工知能学会 現場イノベーション賞銀賞.

浜田 浜田 宏一 君

1996年,東京大学大学院修士課程修了.2003年より,(株)日立製作所研究開発グループにて,画像の信号処理に関する研究に従事.博士(情報理工学).

神野 神野 憲之 君

1993年,弘前大学人文学部卒業.同年,(株)日立家電入社.現在,日立ジョンソンコントロールズ空調(株).ルームエアコンの商品計画に従事.

能登谷 能登谷 義明 君

1995年,慶応義塾大学大学院理工学研究科修士課程修了.同年,(株)日立製作所入社.現在,日立ジョンソンコントロールズ空調(株).ルームエアコンの量産開発に従事.
木村 木村 士良 君

1991年,西南学院大学商学部卒業.同年,(株)日立家電入社.現在,日立ジョンソンコントロールズ空調(株).ルームエアコンの商品計画に従事.
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