2022年度情報処理技術研究開発賞

2022年度情報処理技術研究開発賞の表彰


落合 桂一

落合 桂一 君(正会員)

「モバイルデータを対象とした機械学習の応用によるユーザ行動支援と社会課題の解決に向けた研究開発」

2008年千葉大学大学院自然科学研究科博士前期課程修了.同年株式会社NTTドコモ入社.入社以来,SNSや位置情報,スマートフォンログ解析の研究開発を行い,複数の研究を実用化.現在,NTTドコモR&Dイノベーション本部クロステック開発部主査.2017年東京大学大学院工学系研究科技術経営戦略学専攻博士後期課程修了.博士(工学).国際的なデータ分析競技会KDD CUPにおいて2019年1位優勝,2020年4位入賞,2022年9位入賞.ICWSM 2020 Best Paper Honorable Mentions,情報処理学会論文誌 特選論文受賞.ICWSM Program Committee (2021-2023).ACM,情報処理学会,日本データベース学会各会員.

[推薦理由]
スマートフォンをはじめとしたICT機器の普及に伴い,蓄積されたデータ活用による社会課題解決が期待されいる.落合桂一氏は,スマートフォンなどのモバイルデータへの機械学習の応用により,ユーザ個々の行動支援と蓄積されたデータ活用による社会課題解決に向けた要素技術を開発した。開発した技術は,トップ国際会議に採録され受賞するなど,学術的に高い評価を受けるとともに,多くのユーザに提供されるサービスにおいても実用化されており,産業上の貢献も大きいことから,本賞にふさわしいものである.