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最終更新日:2003.11.28

理事会・総会報告

 

 

第44回通常総会

 平成14年5月20日(月)午後4時から2時間にわたり,ホテルJALシティ田町・東京(東京都港区芝浦)において,第44回通常総会を開催した.出席した民法上の社員(役員および代表会員)は134名であった(うち委任状による出席者は59名,定款第33条による総会成立定数80名).

 定款第30条に基づき鶴保会長を議長として,下記の議案を審議し,承認した.

 総会終了日,和田英一編集長(名誉会員)の乾杯の音頭により懇親会を開き,多数の元役員はじめ先輩を囲み,会員一同の親交を深めた.

■1.平成13年度事業報告書

目   次

1.概 況
2.会 員 
3.第43回通常総会
4.会議の開催 
5.定款および一般規則の改訂検討
6.表彰等 
7.機関誌編集活動 
8.事業活動]
9.出版活動 
10.調査研究活動 

11.教育活動
12.国際活動 
13.規格調査活動 
14.日本学術会議・各省庁関係
15.日本工学会・他学会・団体関係 
16.支部活動
17.電子化の推進 
18.会員増強・広報活動 
19.事務局  

1.概 況 

 平成13年度は21世紀の最初に相応しい年とすべく積極的な事業展開を行ったが,とりわけ,本会の中長期的発展を目指したマネジメントの基本に関わる課題の検討を活発に行った。具体的には学会運営検討委員会(委員長:村岡洋一)を組織して,新しい時代の学会のあり方について次の3つの観点から検討を行った。

  1. アクティブ会員の一層の活躍をはかること。
  2. 一般会員の参加メリットの向上をはかること。
  3. IT時代を先導する新しい学会運営のあり方を示すこと。

 本年度内では中間報告をまとめた段階であるが,次に示すような一部の施策は既に本年度実施に移された。

  1. 適任者が選出されることを目指した役員選挙制度の改善を行い,本年度の選挙から実施した。また,理事担務を見直して,必要な定款改訂の準備を始めた。
  2. 電気・情報関連5学会(本会,映像情報メディア学会,照明学会,電気学会,電子情報通信学会),および情報関連4学会(本会,人工知能学会,日本ソフトウエア科学会,電子情報通信学会)との事業連合の可能性についての話し合いを始めた。
  3. 会員の積極的な活動に応えるため,表彰制度の拡大を検討し,産業への貢献を称える業績賞,および学会運営への地道な貢献を称える感謝状贈呈制度を新設し,第1回目の表彰を実施した。
  4. 学会のマネジメントに関する委員会を整理して,企画・政策委員会および総務・財務運営委員会という2つの委員会に機能を集約する委員会組織改善を行った。

 次に,会員数の状況であるが,個人会員の入会はほぼ昨年度並みの2,396名であったが,退会が昨年度の2,025名を約300名上回り,除名も100名の増となったため,個人会員総数で昨年度末から約800名の減と1,000名近い減少水準に逆戻りとなった。特に顕著なのは,年度末をもって退会を申し出た個人会員が昨年の約250名に対して本年度は約650名もいたことである。更に,本年度は賛助会員の退会も多く,昨年度の22社22口に対して46社55口であった。

 次に,事業の状況について,主に本年度から始まった新しい活動を中心に述べる。

 会員サービスの充実に関する新しい事業として,会誌のオンデマンド出版をコンテンツワークス鰍フ協力のもとで開始した。このサービスは非会員に対する会誌記事拡販を可能とするほか,将来は紙による出版の廃止や電子出版の外部委託につなげる可能性を持っている。歴史特別委員会(委員長:高橋 茂)ではコンピュータ博物館を編纂し,パイオニア紹介の部分をWebページ上に公開した。また,会員の個人情報の取り扱いに対する基本姿勢を明記したプライバシーポリシーを制定し,Webページに公開した。

 研究活動に関しては,まず,「高品質インターネット」および「システム評価」の2研究会,および「知的都市基盤」,「情報家電コンピューティング」,「放送コンピューティング」の3研究グループを新たに発足させ,32研究会,3研究グループの体制で活発な活動を展開した。また,研究報告のWeb上への掲載を開始した。論文誌の中のジャーナルとトランザクションのあり方については論文誌編集委員会と研究会側で検討を続けているがまだ結論を出すにいたっていない。昨年度精力的に検討を行った著作権規定は6月に改訂版を公開し,順調に運用を行っている。研究成果発表の新しい会議として電子情報通信学会情報・システムソサイエティと共同で創設する情報科学技術フォーラム(FIT)については,研究会の積極的な参画のもとで,平成14年9月開催に向けて企画を進めた。一方,FIT開催に伴い,春の全国大会は一般社会へ向けての貢献という性格を打ち出していくことになった。また,例年9月に開催されていた電気・情報関連学会連合大会はその役目を終えたとして,来年度から中止することが決定した。

 IT人材育成の面では,アクレディテーション制度の確立に向けて,認定基準の見直し,2校に対する試行を通じての実施マニュアルの作成,審査員養成の研修会の開催を行い,来年度からの本格認定への体制作りを終えた。また,大学における一般情報処理教育のあり方に関する調査研究を,文部科学省の委託を受けて行った。

 国際的活動に関しては,IEEE Computer Societyと共同で創設したインターネットに関する国際会議SAINTの第2回目を,1月に奈良で成功裡に開催した。また,本会の主導のもとにIFIPにエンターテインメントコンピューティングの活動を興すことを目指して,平成14年5月に幕張でワークショップを開催する準備を行った。

 財務基盤の強化については,財務委員会(委員長:村岡洋一)により本会の財務状態の実態を分析し,経理の透明化と各事業ごとの財務責任を明確にすることを目指した施策を実施した。また,学会の電子化に対しては総額2.5億円の電子化特別会計を設け,思い切った投資ができるようにした。この資金を無駄なく有効に使用するため,電子化に関するグランドデザインを策定し,それに基づき,まず基盤となる学会データベースを再構築するプロジェクトを発足させた。

 規格活動では,国際的な活動としてJTC1活性化の検討がJTC1内だけでなく,ISOとIECのマネジメントレベルにも広がりをみせ,本会としてもあらゆる機会をとらえて積極的に取り組んできた。また,日本からXML関連の技術報告書(TR)を2件国際提案した。国内の活動では,本会発の規格を作る試みとして情報処理学会試行標準開発の制度を発足させ,12月に学会試行標準専門委員会と5つのWGを設立し,最初の試行標準としてWG5による「符号化文字基本集合」が平成14年3月に完成した。この試行標準はこれから国際標準として日本から提案する予定である。


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2.会 員

 平成14年3月31日(平成13年度末)現在の会員状況は,次の通りである。 (人)

 
12年度末
入 会
退 会
除 名
13年度末
名誉会員
35
(正→名) 1
0
36
正会員
24,110

805

(学→正) 660

1,443

正→名/準  4

905
23,223
学生会員
1,848
916

190

(学→正)    660

11
1,903
準会員
41

11

(正→準) 3

8
3
44
会員合計
26,034
2,396
2,305
919
25,206

賛助会員 

 

410社

538口

7社

9口

46社

55口

 

371社

491口

  • 入会には復会,再入会を含み,退会には死亡退会を含む。
  • 正会員には終身会員105名を含む。

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3.第43回通常総会

 平成13年5月18日(金)午後4時から2時間余にわたり,ホテルJALシティ田町東京(東京都港区芝浦)において第43回通常総会を開催した。出席した代表会員および役員は143名であった(うち委任状による出席55名,定款第33条による総会成立定数80名)。定款第30条にもとづき長尾会長を議長として,下記の議案を審議し異議なく承認した。

  • 第1号議案 平成12年度事業報告について
  • 第2号議案 平成12年度決算報告について
  • 第3号議案 平成13年度事業計画について
  • 第4号議案 平成13年度予算について
  • 第5号議案 会費滞納会員の取扱いについて
  • 第6号議案 名誉会員について
  • 第7号議案 平成13年度役員改選について

 上記第6号議案の名誉会員には,戸田 巖君が推挙され,引き続き平成12年度功績賞が稲垣康善君,堀越 彌君,松下 温君の3名に贈呈された。また平成12年度論文賞が山口敦子君ほか20名(論文8編)に,Best Author賞が牛田博英君ほか10名(記事5編)に,Best Editor賞が三橋昭和君に,坂井記念特別賞が若林一敏君ほか3名にそれぞれ授与された。

 総会終了後,尾関雅則元会長の乾杯の音頭により懇親会を開き,元会長・副会長ほか多数の元役員,先輩を囲み会員一同の親交を深めた。

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4.会議の開催

4.1 理事会

 平成13年4月開催の第463回理事会以降,平成14年3月までに11回開催した。同年度内の役員は次の通りである(○:平成13年5月新任)。

  • 会  長  ○鶴保征城
  • 副 会 長   村岡洋一,○林  弘
  • 常務理事   石田喬也,田中克己,田中 譲,寺岡文男,寺中勝美,徳田英幸 
  • 理  事   福井一夫,松山隆司,和歌森文男,○天野真家,○荻野隆彦,○加藤聰彦,○辻井潤一,○中島秀之,○東野輝夫,○真名垣昌夫,○米田 茂
  • 監  事   米田英一,○益田隆司

4.2 支部長会議

 平成13年7月24日(火)および平成14年1月24日(木)に開催し,各支部の活動報告,本部,支部間の意見交換を行った。

4.3 学会運営検討委員会 (※詳細は「学会運営検討委員会報告書」参照)

 平成12年度理事会および監事からの提言を受け,本会を取り巻く環境が大きく変化する中で,これらの変化に適応した新しい学会の在り方を検討するため,村岡副会長を委員長として平成13年5月に発足し,年度内に7回開催した。本委員会の検討結果は「学会運営検討委員会報告書」として平成14年4月に取りまとめられ,中長期的な本会運営の改善のための提言として理事会に提出される。

 また,選挙制度改善のためのWGを発足させ,選挙権者に理解されやすい理事候補者区分への変更等の改善を行った。

  • 委員長   村岡洋一
  • 副委員長  林  弘
  • 幹 事   徳田英幸  
  • 委 員   荻野隆彦,田中克己,田中 譲,寺中勝美,萩谷昌己,福井一夫,松山隆司,真名垣昌夫

 [選挙制度検討WG(○:責任者)]

  • ○村岡洋一,林  弘,米田英一,益田隆彦,徳田英幸,荻野隆彦

4.4 フェロー制度委員会

 フェロー制度のより良い改善と定着のために,年度中1回の会議を開き制度の改善を検討した。

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5.定款および一般規則の改訂検討 ※詳細はこちら

 情報技術分野における教育活動,更には社会貢献活動の今後の重要性から,専属の担当理事を設けるべく,選挙制度検討WG,学会運営検討委員会および理事会で審議を重ね,理事定数増員を中心とした定款改訂案について理事会の承認を得た。これに伴う理事の分掌変更のための一般規則の改訂とともに第44回通常総会に諮ることとした。

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6.表彰等(所属は選定当時)

6.1 功績賞

 功績賞委員会(委員長:村岡洋一)において,平成13年度功績賞を次の3名に贈呈することとした。

発田 弘(NEC),土居範久(慶大),都倉信樹(阪大)

6.2 フェロー  

 フェロー選定委員会(委員長:池田克夫)において,本会フェローとして新たに下記23名を選定し,第64回全国大会において認証状を授与した。

青木由直(北大),荒川弘煕(NTTデータ),石田晴久(多摩美大),稲垣康善(名大),浦野義頼(早大),岡田直之(九工大),小野欽司(国立情報学研),筧 捷彦(早大),河岡 司(同志社大),田中英彦(東大),勅使河原可海(創価大),富田眞治(京大),苗村憲司(慶大),西尾章治郎(阪大),西村恕彦,堀越 彌(日立情報システムズ),松下 温(慶大),丸山 武(富士通),宮原秀夫(阪大),村岡洋一(早大),吉澤康文(東京農工大),米田英一,渡邊勝正(奈良先端大)

6.3 論文賞

 論文賞委員会(委員長:村岡洋一)において,平成13年度論文賞として下記論文9編(29名)を選定した。

  • 語と文書の共起に基づく特徴度の数量的表現について(Vol.41, No.12)  相澤彰子(情報学研究所)
  • 非数値計算応用向けスレッド・レベル並列処理マルチプロセッサ・アーキテクチャSKY(Vol.42, No.2)  小林良太郎(名大),小川行宏(岐阜県製品技研),岩田充晃(三菱重工),安藤秀樹,島田俊夫(名大)
  • ソフトウエアプロセスの持続的な改善を誘導するチェックリストの実装手順(Vol.42, No.3)  福山峻一,高木英雄,田中僚史,渡辺道広,中林 效(NTTソフトウェア)
  • 排他的なメソッドの並行な呼び出しを融合する機構を持つ言語(Vol.42, No.SIG2)  大山恵弘(東大/日本学術振興会),田浦健次朗,米澤明憲(東大)
  • スーパースケーラのための高速な動的命令スケジューリング方式(Vol.42, No.SIG9)  五島正裕,西野賢悟,グェンハイハー,縣亮慶,中島康彦,森眞一郎,北村俊明,富田眞治(京大)
  • 教育用大規模計算機システムにおける管理の省力化手法(Vol.41, No.12)  齊藤明紀(阪大)
  • パーピープン:ジャズ和音を生成する創作支援ツール(Vol.42, No.3)  平田圭二(NTT),青柳龍也(津田塾大)
  • ワイヤーフレームモデルからの曲面モデルの構成法(Vol.42, No.5)  井上恵介(日本IBM),嶋田憲司(カーネギーメロン大)
  • 印鑑と電子印鑑の歴史と類似性の分析(Vol.42, No.8)  佐々木良一(電機大),宝木和夫(日立)

6.4 Best Author賞 

 会誌編集委員会が選定委員会(委員長:石田晴久)となり,平成13年度 Best Author賞として下記6編(10名)を選定した。

  • 次世代インターネットを利用した高等教育環境の構築実験 GIOSプロジェクト(Vol.42,No.1)  大川恵子,泉山英孝(慶大),加藤 朗(東大),村井 純(慶大)
  • インターネット常時接続(Vol.42,No.4)  太田昌孝(東工大)
  • 計算科学−未知への挑戦−(Vol.42,No.6)  矢部 孝(東工大)
  • 次世代携帯電話のベースバンド・アーキテクチャ(Vol.42,No.8)  鈴木芽衣(日立)
  • サーチエンジンGoogle(Vol.42,No.8)  山名早人,近藤秀和(早大)
  • ユーザからみた「情報」家電(Vol.42,No.11)  土井美和子(東芝)

6.5 Best Editor賞 

 会誌編集委員会が選定委員会(委員長:石田晴久)となり,平成13年度 Best Editor賞として下記   1名を選定した。

受賞者:宍戸周夫(テラメディア)  対象記事:コラム「現代・コンピュータ市場」(Vol.42,Nos.1-12)

6.6 坂井記念特別賞   

 坂井記念特別賞選定委員会(委員長:林  弘)において,平成13年度坂井記念特別賞として下記   4名を選定した(「 」内:研究開発の対象)。

  • 小林直樹(東工大)   対象:「並行プログラムの検証・解析のための型システムに関する研究」
  • 宮地充子(北陸先端大) 対象:「公開鍵暗号の効率性と安全性に関する研究」
  • 中村 宏(東 大)   対象:「高性能プロセッサアーキテクチャに関する研究」
  • 中村裕一(筑波大)   対象:「人物の行動を伝えるための知的映像撮影と編集に関する研究」

6.7 山下記念研究賞

 各領域委員会が選定委員会となり,平成13年度山下記念研究賞として下記22編(22名)を選定し,平成13年9月の第63回全国大会において表彰した。

 (1) コンピュータサイエンス領域

  • Enterprise JavaBeansTMサーバ仕様の形式化と検証 [2000-SE-129(H12.11.17)](ソフトウェア工学研究会)  中島 震(NEC)
  • オブジェクト指向開発におけるフォールト発生早期予測手法の一提案 [オブジェクト指向シンポジウム'99(H11. 7.23)](ソフトウェア工学研究会)  神谷年洋(奈良先端大)
  • スーパースケーラのための高速動的な命令スケジューリング方式 [2001-ARC-142(H13. 3. 9)](計算機アーキテクチャ研究会)  五島正裕(京大)
  • オンチップマルチプロセッサにおける命令フェッチ方式 [2000-ARC-139(H12. 8. 4)](計算機アーキテクチャ研究会)  嶋田幸子(NEC)
  • The Theory of Twiners and Linear Parametricity [(H12.11.17)](プログラミング研究会)  長谷川立(東大)
  • 新しい計算機構の提案−線形回路による超並列計算− [新しい計算パラダイムシンポジウム2000(H12.12.14)](数理モデル化と問題解決研究会)  上坂吉則(東京理科大)
  • Hierarchical Approach to Parallel Tree Search for Protein Conformational Analysis [2000-MPS-30(H12. 6.27)](数理モデル化と問題解決研究会)  安藤 誠(NKK)

 (2) 情報環境領域

  • Replica Management in Object-based Systems [マルチメディア通信と分散処理ワークショップ(H12.12. 7)](マルチメディア通信と分散処理研究会)  田中勝也(東京電機大)
  • 利用制約に基づくマルチメディアコンテンツ流通システムの設計 [99-DPS-95(H11.11.18)](マルチメディア通信と分散処理研究会)  寺西裕一(NTT)
  • 細分割曲面の連続的多重解像度表現 [2000-CG-100(H12. 9. 7)](グラフィクスとCAD研究会)  金井 崇(慶大)
  • 文殊の知恵システムにおける資料共有手法の試作とその評価 [2000-AVM-28(H12. 3. 3)](オーディオビジュアル複合情報処理研究会)  青木輝勝(東大)
  • SpaceTagのアプリケーションとその社会的インパクト [99-GW-33(H11.10.21)](グループウェア研究会)  垂水浩幸(香川大)
  • ワイヤレスアドホックコミュニティネットワーク [2000-MBL-14(H12. 9.22)](モバイルコンピューティングとワイヤレス通信研究会)  行田弘一(通信総研)
  • MobileIPネットワークにおける動的遅延ACK制御機構 [2001-MBL-16(H13. 2.14)](モバイルコンピューティングとワイヤレス通信研究会)  尾上裕子(NTTドコモ)

 (3) フロンティア領域

  • コーパスからの語順の学習 [2000-NL-135(H12. 1.27)](自然言語処理研究会)  内元清貴(通信総研)
  • チャンキングの段階適用による係り受け解析 [2001-NL-142(H13. 3. 5)](自然言語処理研究会)  工藤 拓(奈良先端大)
  • ロボットの心を読む:関係性に基づくコミュニ ケーションのモデル [2000-ICS-122(H12.10.13)](知能と複雑系研究会)  小野哲雄(ATR)
  • ステレオ動画像を用いた視覚誘導のための平坦部の連続推定 [2000-CVIM-123(H12. 9.14)](コンピュータビジョンとイメージメディア研究会)  奥富正敏(東工大)
  • 「情報教育」の情報化 [2000-CE-55(H12. 2.18)](コンピュータと教育研究会)  原田康也(早大)
  • 舞踊符による動作の記述法の提案 [99-CH-42(H11. 5.21)](人文科学とコンピュータ研究会)  海賀孝明(わらび座)
  • 学習するセッションシステム:演奏者の振る舞いのモデルの獲得 [2000-MUS-34(H12. 2.17)](音楽情報科学研究会)  浜中雅俊(筑波大)
  • Application of df-pn+ to Othello Endgames [ゲーム・プログラミングワークショップ'99(H11.10.15)](ゲーム情報学研究会)  長井 歩(東大)

6.8 大会優秀賞・大会奨励賞

 第62回全国大会(平成13年前期)優秀賞・奨励賞選定委員会(委員長:松下 温)および第63回全国大会(平成13年後期)優秀賞・奨励賞選定委員会(委員長:田中克己)において選定された登壇発表者は次の通りで,それぞれ第63回および第64回全国大会において表彰された。

 (1) 第62回全国大会(平成13年 3月,慶應義塾大学矢上キャンパス)

 [大会優秀賞:9名]

岩崎 慶(東大),齋藤 豪(東工大),木原伸次郎(農工大),佐古和恵(NEC),宮崎真悟(東芝),江藤秀一(慶大),田中 覚(福井大),大亦寿之(慶大),辰己丈夫(神戸大)

 [大会奨励賞:9名]

鴨田浩明(NTTデータ),梅澤健太郎(東理大),飯村伊智郎(熊本県立技術短大),大平峰子(名工大),宮崎 玲(東大),福井健太郎(慶大),小池正修(東芝),藤川真樹(綜合警備保障),長谷川誠(東工大)

 (2) 第63回全国大会(平成13年9月,山口大学吉田地区キャンパス)

 [大会優秀賞:8名]

力武健次(KDDI研),上野晃嗣(東芝),小林信博(三菱電機),内田法彦(岩手県立大),西山 智(KDDI研),長谷川輝之(KDDI研),今村 誠(三菱電機),杉村淳子(早大)

 [大会奨励賞:9名]

礒川 弘美(日立),藤井尚彦(NTT),河合英紀(NEC),浜田玲子(東大),高野光司(日本IBM),河原林友美(福井大),田代勝也(システムラボラトリー),稲本慎司(九大),仲川こころ(奈良先端大)

6.9 優秀教育賞

 公募により推薦された受賞候補者の中から,教育賞選定委員会(委員長:大岩 元)において選定し,該当者なしとした.

6.10 優秀教材賞

 公募により推薦された受賞候補者の中から,教育賞選定委員会(委員長:大岩 元)において下記のとおり平成13年度優秀教材賞1名を選定し,平成14年3月の第64回全国大会において表彰した。

西田友是(東大)

6.11 業績賞  

 業績賞は,産業界における顕著な業績を顕彰するため本年度から新設されたもので,業績賞選定委員会(委員長:林  弘)において,平成13年度業績賞として下記3件(15名)を選定した(「 」内:貢献業績,*:貢献者代表)。

  • 「2次元シンボル「QRコード」を利用した情物一致手段の提供による企業の情報化,効率化」  *柴田 彰,高井弘光(デンソーウェーブ),辻本有伺(デンソーインターナショナルアメリカ),河岸智史,木内潤一郎(デンソーウェーブ)
  • 「Webシステム構築プラットフォーム(WebBASE)の開発と普及」  *山本修一郎,川崎隆二,元田敏浩,徳丸浩二,黒川裕彦(NTT)
  • 「パッケージメディアにおけるコンテンツ保護規格の開発」   *田中ル男,加藤 拓(東芝),福島能久,館林 誠(松下電器),山田尚志(東芝)

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7.機関誌編集活動

7.1 会誌「情報処理」(月刊)

 平成13年4月以降,8月を除く毎月1回編集委員会を開催し,会誌「情報処理」第42巻4号から第43巻3号まで計12号(本文1,272ページ,会告376ページ,広告151ページ,平均発行部数25,398部/号)を編集発行した。

 本年度は引き続き石田編集長のもと,記事の構成およびレイアウトを工夫し,役立つ会誌,読みやすい会誌の編集を心がけた。また,トップダウンの企画を中心に検討する企画会議を隔月に開催し,長期的視野にたった会誌編集を試みた。最先端の動きを紹介する「情報処理最前線」,平易な解説で好評の「道しるべ」,斬新な切り口が好評の「インタラクティブ・エッセイ」を引き続き掲載したほか,新たに地方支部からの情報発信として不定期連載コラム「地域社会とIT」の連載を開始した。

 特集号のテーマは次の通りである。

  巻・号  特集テーマ                     [編集幹事]

  • 42. 4  位置情報を利用したモバイルコンピューティング    [高橋克巳・寺岡文男]
  • 42. 5  データマイニングコンテスト             [鈴木英之進・ 津本周作]
  • 42. 6  コンピュータが描く科学の世界−進化するシミュレーション技術−   [緑川博子]
  • 42. 7  グローバルネットワーク社会を構築するXML       [大野邦夫・絹川博之]
  • 42. 8  マルチキャスト技術                 [江崎 浩]  
  • 42. 9  e-ビジネスを実現するソフトウェアサービス技術    [青山幹雄・山岡正輝・高島洋典] 
  • 42.10  マルチメディア時代のデータベース索引技術      [有次正義]
  • 42.11  家庭の情報化                    [高島洋典・鈴木雅実・美濃導彦]
  • 42.12  ネットワークセキュリティ              [村瀬一郎]
  • 42.12  モバイルインターネット               [高島洋典・津田和彦・阪田史郎]
  • 43. 1  ゲノム情報科学−観測技術の進展を支えるインフォマティクス−   [森下真一・久光 徹・高木利久]
  • 43. 1  ナノテクのトレンド                 [森川直人・島谷民夫]
  • 43. 2  知られざる計算機                  [和田英一]
  • 43. 3  仮想と現実の融合                  [福本雅朗・ 暦本純一]

 本年度4月より広告総代理店を導入し,広告収入の安定化に努めた.また,12月からは会誌掲載記事のオンデマンド印刷サービスを開始し,会員サービスの強化および会員外への情報提供を積極的に行った。

 さらに,会告の電子化を積極的に進め,当初の計画どおり2002年4月以降は冊子会告の配布を中止し,全面的に学会Webへ移行することを決定した。

 会誌編集委員は次の通りである。

  • 編集長  石田晴久
  • 理 事  寺岡文男,天野真家  ほか委員7名
  • 専門委員会
    • [基礎・理論分野]   主査:小柴健史 ほか16名
    • [ソフトウェア分野]  主査:深谷哲司 ほか17名
    • [ハードウェア分野]  主査:森川直人 ほか14名
    • [アプリケーション分野]主査:鈴木雅実 ほか16名
    • [実務分野]      主査:青沼 充 ほか13名
    • [書評・ニュース分野] 主査:田村恭久 ほか18名
    • [コミュニケーション分野]主査:江崎 浩 ほか12名

7.2 ジャーナル「情報処理学会論文誌」(月刊)

 平成13年4月以降,毎月1回定例の編集委員会を開催し,「情報処理学会論文誌」第42巻4号から第43巻3号まで計12号(論文328編,テクニカルノート7編,本文3,408ページ,平均発行部数5,830部/号)を編集発行した。

 (1) ジャーナルの在り方および情報発信の在り方の検討(電子化含む):ジャーナルの内容・形態・配布方式など,今後の在り方を検討した。

 (2) トランザクションとの連携と両論文誌の発行体制の強化:論文種別の整理(サーベイ論文の扱いなど),トランザクションの編集体制の改善,両論文誌の役割分担の明確化などを検討した。

 (3) 査読期間の短縮(電子投稿・査読方式の検討を含む):査読期間短縮の効果が現れてきたので,更にこれを推進するため,査読方法の改善,電子化,査読委員の見直し等を次年度に行う。

 (4) ジャーナル編集委員会独自の企画による特集の編集:ネットワークグループ独自の特集を企画した。

 (5) 論文査読管理システムの仕様検討:次年度に仕様を検討する。

 (6) 論文誌キーワードの改訂:投稿用キーワードを改訂した。

 特集号のテーマは次の通りである。

  巻・号   特集テーマ                   [編集幹事]

  • 42. 4  並列処理                    [笠原博徳]
  • 42. 4  システムLSIの設計技術と設計自動化        [若林真一]
  • 42. 5  コンピュータグラフィクスの新展開        [岡田 稔]
  • 42. 6  次世代インタラクションのための情報技術     [間瀬健二]
  • 42. 7  ITSとモバイルコンピューティング         [松下 温]
  • 42. 8  21世紀のコンピュータセキュリティ技術      [佐々木良一]
  • 42.11  21世紀のグループウェア             [宗森 純]   
  • 42.12  次世代のインターネット/分散システムの構築・運用技術  [林 英輔]
  • 42.12  マルチメディアコミュニケーションシステム     [白鳥則郎]
  • 43. 2  音楽情報科学                   [松島俊明]
  • 43. 2  マルチメディアコミュニケーションシステム     [白鳥則郎]

 論文誌編集委員は次の通りである。

  • 委 員 長  田中克己
  • 副委員長  辻井潤一
  • 委  員
    • [理論グループ]    主査:太田和夫 ほか20名
    • [基盤技術グループ]  主査:鯵坂恒夫 ほか49名
    • [応用グループ]    主査:桑名栄二 ほか32名
    • [ネットワークグループ]主査:桧垣博章 ほか20名

7.3トランザクション(研究会論文誌)

 研究会編集のトランザクションを年度内に次の通り発行した。

 論文誌名 [編集委員長] 巻・号  発行年月  論文数  ページ数  発行部数

  • プログラミング [柴山悦哉]
    • Vol.42, No.SIG 7 (PRO11)  H13. 7  12件   92頁  500部
    • Vol.42, No.SIG11 (PRO12)  H13.11  16件  104頁  500部
    • Vol.43, No.SIG 1 (PRO13)  H14. 1  11件  137頁  450部
    • Vol.43, No.SIG 3 (PRO14)  H14. 3   6件   96頁  450部
  • データベース [大山敬三,清木 康]
    • Vol.42, No.SIG 8 (TOD10)  H13. 7  27件  194頁  700部
    • Vol.42, No.SIG10 (TOD11)  H13. 9  19件   99頁  700部
    • Vol.42, No.SIG15 (TOD12)  H13.12  19件   76頁  700部
    • Vol.43, No.SIG 2 (TOD13)  H14. 3  32件  230頁  700部
  • 数理モデル化と応用 [白石洋一]
    • Vol.42, No.SIG 5 (TOM 4)  H13. 5  11件  106頁  1000部
    • Vol.42, No.SIG14 (TOM 5)  H13.12  12件  149頁  1000部
  • ハイパフォーマンスコンピューティングシステム [小柳義夫]
    • Vol.42, No.SIG 9 (HPS 3)  H13. 8  16件  190頁  850部
    • Vol.42, No.SIG12 (HPS 4)  H13.11  10件  141頁  850部
  • コンピュータビジョンとイメージメディア [池内克史]
    • Vol.42, No.SIG 6 (CVIM 2)  H13. 6   8件   53頁  1000部
    • Vol.42, No.SIG13 (CVIM 3)  H13.12  15件  118頁  1500部

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8.事業活動

8.1 全国大会

 第63回(平成13年後期)全国大会(プログラム委員長:田中克己)は山口大学吉田地区キャンパスで開催し,第64回(平成14年)全国大会(プログラム委員長:石田喬也)は東京電機大学鳩山キャンパスで開催した。

 第63回大会の講演参加者数ならびに総参加者数は前回地方大会の第61回大会(愛媛大学)とほぼ同数となり同規模の開催となった。プログラム委員会では魅力あるテーマによる招待講演やチュートリアル,シンポジウムなどを開催した。第64回大会は前回の40周年記念大会にあたる首都圏開催の第62回大会(慶大)とくらべると講演者数は若干減少したものの,招待講演,「e-Japan」タウンミーティング,公開講演,パネル討論,特別セッション,チュートリアルなど第62回大会に引けを取らない盛り沢山のプログラムとなり総参加者数も首都圏大会で2回連続2,000名を突破した。

 また,社会貢献という見地から今大会より全国大会の招待講演,パネル討論等を録画し,本会のホームページを通じて大会終了後半年間(平成14年4月〜9月)インターネットによって広く一般に配信する予定である(今回の配信は招待講演3件とe-Japanタウンミーティングの予定)。

 なお,今まで春季と秋季の年2回開催していた本会の全国大会は,平成14年から毎年秋季に電子情報通信学会情報・システムソサイエティと合同で「情報科学技術フォーラム(FIT)」を開催することが決まったため,単独での開催は春季の年1回となる。

 大会の概要は次の通りである。(pdfファイル

8.1.1 情報科学技術フォーラム(FIT)2002開催準備

 平成14年9月25日(水)〜28日(土)に東京工業大学大岡山キャンパスにおいて第1回のFIT2002を開催する。現在,開催に向けてFIT推進委員会,FIT実行委員会,FITプログラム委員会で具体的な内容を検討中である。平成14年4月より一般公募の受付を開始する。公募は一般と査読付き(新設)を設けて,査読の通った論文だけを集めた,情報技術レターズ(Information Technology Letters)を発行する予定である。一般公募以外の部分では,第1回目の開催ということで祝賀イベントを企画中であり,その他実行委員会,プログラム委員会で,学術系WG,企業系WGに分かれて招待講演,パネル討論等を企画検討中である。

  • FIT推進委員会    IPSJ委員長:発田 弘(NEC),ISS委員長:池田克夫(大阪工大) 
  • FIT実行委員会    委員長:中嶋正之(東工大)
  • FITプログラム委員会 委員長:上林弥彦(京大)

8.2 連続セミナー

 平成13年度(担当理事:和歌森文男)は,社会に情報処理技術を広めるため会員外にも参加を公募し,「21世紀のネットサービス社会」をテーマとして,年度中に次の通りセミナーを6回実施した(場所 工学院大学,参加者169名)。学会の収支に引き続き貢献した。

         日  程      テーマ              コーディネータ

  • 第1回 平成13年 6月19日(火) モバイルサービス         新 誠一(東大)
  • 第2回 平成13年 9月 7日(金) 電子政府の進展と住民サービス  白井 均(日立総合計画研)
  • 第3回 平成13年10月10日(水) コンテンツ流通サービス      佐々木良一(電機大)
  • 第4回 平成13年11月27日(火) サービスプラットフォーム技術   北村泰彦(大阪市大)
  • 第5回 平成14年 1月18日(金) E-マーケットプレース       松尾博文,香田正人(筑波大)
  • 第6回 平成14年 2月25日(月) 家庭情報化サービス         徳田英幸(慶大)

8.3 産業フォーラム

 企業間あるいは産業・学界相互間での新しい情報技術の情報交換の場を提供することを主旨に,下記のテーマで年度間に5回開催した(担当理事:和歌森文男)。

  • ITS(第5回)  平成13年7月23日(月)  コーディネータ:小花貞夫(KDDI)  参加者58名
  • 情報家電(第3回)  平成13年10月2日(火)  コーディネータ:徳田英幸,戸辺義人(慶大)  参加者42名
  • Webコンピューティング(第3回)  平成13年11月7日(水)  コーディネータ:坂下善彦(湘南工科大)  参加者50名
  • e-コマース(第1回)  平成13年11月9日(金)  コーディネータ:石田喬也(三菱電機)  参加者31名
  • ITS(第6回)  平成13年11月29日(木)  コーディネータ:小花貞夫(KDDI)  参加者50名

8.4 プログラミング・シンポジウム

 プログラミング・シンポジウム委員会(委員長:和田英一)において次のシンポジウムを開催した。

  • 第43回プログラミング・シンポジウム(参加者122名)  平成14年1月9日(水)〜11日(金)  箱根ホテル小涌園
  • 夏のプログラミング・シンポジウム(参加者32名)  平成13年8月22日(水)〜24日(金)  池田町田園ホール(北海道)
  • 情報科学若手の会(参加者17名)  平成13年9月13日(木)〜15日(土)  芳泉園(熱海市)

8.5 平成13年電気・情報関連学会連合大会

 電子情報通信学会を事務担当学会として,平成13年9月に電気通信大学で開催した。概要は次の通りである。なお,例年9月に開催されていた電気・情報関連学会連合大会はその役目を終えたとして,来年度から中止することが決定した。

  • 期日:平成13年9月21日(金)
  • 会場:電気通信大学
  • 参加者数:133名
  • 招待講演
    • 統一テーマ「ディジタル情報化社会はライフスタイルをどう変えるか?」  司会:石原 直 (NTT),挨拶:石黒辰雄 (アンリツ)
    • 特別講演「環境にやさしい燃料電池などの家庭用新型電源の動向について」  堀内長之(電力テック)
    • 招待講演1「モバイルインターネットの現状とモバイルECの可能性」  片山龍夫(NTTドコモ)
    • 招待講演2「住まいの情報化の動き」  松下 温(慶大)
    • 招待講演3「情報化社会のコンテンツ問題」  山地克郎(富士通)
  • 日本学術会議シンポジウム:バーチャル・ユニバーシティと教育改革  司会:富田眞治(京大)
    • 講演1「バーチャル・ユニバーシティと教育改革−現状と課題」  坂元 昂(メディア教育開発センター)  
    • 講演2「ラインの向こうとこちら−遠隔ゼミにおける学生集団・教員集団の異文化性−」  田中毎実(京大)
    • 講演3「バーチャル・ユニバーシティの光と陰」  村岡洋一(早大)

8.6 協賛・後援等の活動

 第17回ファジィシステムシンポジウム−科学技術と自然の調和を目指して−(日本ファジィ学会主催)(平成13年9月5日(水)〜7日(金),日本大学理工学部船橋校舎)ほか96件。


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9.出版活動

9.1 著作権委員会

 5月第44回通常総会の場で著作権規程改訂案の主旨説明を行い,会員の理解を得た後,6月に著作権規程の改訂を行った.また会誌42巻7号に解説「情報処理学会著作権規程」を掲載した。さらに,1月には英語版を作成し,学会Webページに掲載した。

  • 委員長  村岡洋一
  • 副委員長 寺岡文男
  • 幹事   米田 茂
  • 委員   江原暉将 ほか5名

9.2 出版委員会

 会誌編集委員会と連携し,会誌掲載記事から優秀な記事を再編集し,単行本として次年度発行する。また,情報フロンティアシリーズを次年度継続発行する。

  • 委 員 長  林  弘
  • 幹  事  福井一夫,米田 茂

9.3 英文図書委員会

 海外向け英文図書“ Advanced Information Processing Technology ”シリーズの編集を進めた。また,販売促進は次年度行う。

  • 委 員 長  齊藤忠夫
  • 副委員長  福井一夫,米田茂
  • 幹  事  近山 隆
  • 委  員  伊藤 潔 ほか9名

9.4 教科書編集委員会

 “ IT Text ”シリーズの編集を進めた。第2巻「ソフトウェア工学演習」を発行した。

  • 委 員 長  松下 温
  • 幹  事  阪田史郎,福井一夫
  • 委  員  伊藤 潔 ほか7名

9.5 歴史特別委員会

 (1) 我が国のコンピュータパイオニアの第1次選定と紹介記事の編集:歴史的資料の収集・整理・保管等に関して検討した。

 (2) 上記の検討をもとに,学会Webページに「コンピュータ博物館」を開設し,パイオニアおよび歴史的コンピュータを紹介することとした。このため,コンピュータ博物館実行小委員会を設置し,活動を開始した。

 (3) 会誌「歴史特集号」の掲載:会誌43巻2号に特集「知られざるコンピュータ」を掲載した。

  • 委員長  高橋 茂
  • 幹 事  松永俊雄
  • 委 員  旭 寛治 ほか7名

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10.調査研究活動

10.1 調査研究運営委員会

 学会活動の核でもある調査研究活動を活性化するため,研究会活動の一環として研究会による論文誌(トランザクション)の編集を行った(内容は機関誌編集活動の項に掲載)。特に昨年度委員会内に設けた「トランザクション編集会議(旧:研究会論文誌連絡会議)」(委員長:田中 譲)において,それぞれのトランザクションの発行状況を踏まえた収支改善などについて議論を行った。なお,論文誌(ジャーナル)編集委員会とはオブザーバの派遣や議事録の交換など常に連携をとりつつ協調体制を整えている。

 一方,領域および研究会の運営方法等の見直し,特に多様化してゆく研究会活動とその収支方法などについて議論をしつつ,新規分野の開拓等を行った。また,学会活動における関連事業,特に領域委員会を通じて全国大会への協力を行うとともに,FITへの協力体制も整えた。

 委員は次のとおりである。

  • 委員長  萩谷昌己
  • 理 事  田中 譲,中島秀之,松山隆司
  • 委 員  石畑 清,加藤和彦,竹林洋一,富田悦次,中島 浩,野寺 隆,橋田浩一,平田圭二

 (1) 領域委員会(3)

 各領域委員会ごとに委員会を開催し,領域および研究会の運営方法の充実を図るとともに,関連する学会活動と連携しつつ当該領域ならびに関連分野に関しての研究会活動の活性化を図った。特に研究会活動の多様化と適切な収支方法に関する議論を行った。
また,全国大会やFITへはプログラム委員等を選出するなど協力を行った。

  • コンピュータサイエンス領域委員会(年3回開催) 委員長 野寺 隆
  • 情報環境領域委員会(年3回開催) 委員長 田中 譲
  • フロンティア領域委員会(年3回開催) 委員長 平田圭二

 (2) 研究会(32)(pdfファイル

 (3) 研究グループ(3)(pdfファイル

10.2 シンポジウム・講習会等

 平成13年度中に次の通り25回開催した。(pdfファイル

10.3 小規模国際会議

 平成13年度中に次の通り2回開催した。(pdfファイル

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11.教育活動 

11.1 情報処理教育委員会

 情報処理教育委員会(委員長:大岩 元)は主に電子メールを用いて活動を展開したが,平成13年9月には会合を開き活動計画について検討を行った。アクレディテーションについては次項で述べるが,その他に,初等中等教育小委員会(委員長:大岩 元)は,「コンピュータと教育」研究会と協力して8月にシンポジウムを開催し,特に高校における情報教育に関する議論を行った。

11.2 アクレディテーション

 アクレディテーション委員会(委員長:牛島和夫)はJABEEの情報分野の検討組織として,昨年度行った認定試行を踏まえ,認定基準の検討や認定実施上の問題点の検討を行い,平成13年12月には静岡大学,平成14年1月には会津大学における認定試行の審査を各試行審査団を設けて行った。その結果は平成14年3月の全国大会のアクレディテーションセッションでも報告した。さらに,平成13年11月には認定審査の審査員養成のための研修会を,平成14年3月には受審のための講習会を行った。

 また,ソフトウェア工学のカリキュラムとアクレディテーションを検討するため,この委員会の下にソフトウェア工学WG(委員長:松本吉弘)を組織して活動を行った。

11.3 文部科学省委嘱調査

 文部科学省高等教育局から「大学等における一般情報処理教育の在り方に関する調査研究」の委嘱を受け,大学等における一般情報処理教育の在り方に関する調査研究委員会(委員長:川合 慧)を設け調査研究を行い,その結果をまとめて報告書を提出した。

11.4 経済産業省委嘱調査

 新エネルギー・産業技術総合開発機構が窓口となって経済産業省から受託した「技術者教育の外部認定制度導入に関する調査」の情報分野につき,アクレディテーション委員会が担当し調査研究を行った。

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12.国際活動

12.1 国際業務委員会

 平成13年度中に6回開催し,主催・共催会議の申請等について審議を行った。

  • 委員長  石田喬也
  • 幹 事  東野輝夫
  • 委 員  増永良文(ACM担当),山田昭彦(IEEE担当),三上喜貴(SEARCC日本代表),大岩 元,発田 弘,占部浩一郎(SEARCC WG)

12.2 IFIP委員会

 平成13年度中に2回開催し,IFIPの国内活動,WCC2002への対応を中心に企画・審議した。2002年のGAをもって三浦武雄氏はIFIP副会長,IFIP日本代表,CCIchairを退任し,後任のIFIP日本代表には,?日立情報システムズの堀越 彌氏が就任した。これに伴いIFIP日本代表補佐の吉澤充博氏も退任され,後任には狩野公太郎氏が就任した。

 また,IFIP日本代表と時を同じくして,TC11日本代表黒川恒雄氏が退任し,後任には東京電機大学の佐々木良一氏が就任した。

  • 委員長  元:三浦武雄(IFIP日本代表,IFIP副会長),現:堀越 彌(IFIP日本代表),元:吉澤充博(日本代表補佐),現:狩野公太郎(日本代表補佐)
  • 幹 事  石田喬也,東野輝夫
  • 委 員  伊藤貴康(IFIP/TC1),筧 捷彦(TC2),大岩 元(TC3),木村文彦(TC5),齊藤忠夫(TC6),亀田寿夫(TC7),内木哲也(TC8),松本恒雄(TC9),南谷 崇(TC10),現:佐々木良一(TC11),元:黒川恒雄(TC11),堂下修司(TC12),黒須正明(TC13), 江尻正員(IAPR),樋口和雄(JEITA)

12.3 IFIP活動 

 (1) 2002年のGAをもって退任した三浦武雄元IFIP副会長に対して日本代表としてのIFIPへの功労としてIFIPSilver Core Awardが授与された。

 (2) CCIchairにはIEEE代表のJ.Lee氏が後任者として引き継ぎ,堀越氏はメンバーとして参画することになった。

 (3) 平成14年8月25日(日)〜30日(土)にモントリオール(カナダ)で開催されるIFIP WCC2002に日本よりkeynote speakerとしてNTTドコモ社長 立川敬二氏の講演を予定している。

 (4) IFIPのTCに,日本が発起人となって新しいTCを新設すべくEntertainment Computing Task Fourceを(委員長:釜江尚彦)昨年度立ち上げ,平成14年5月14日(火) ̄17日(金)にシャープ幕張ビルにおいてInternational Workshop on Entertainment Computing(IWEC)を開催する予定である。

 (5) WCC2002において5月のIWEC開催の実績をもとにEntertainment Computingのパネル討論を実施する予定である。

 (6) WCC2002直後のGAにおいて,Entertainment Computing をIFIPの新たなTCとして新設することを提案する予定である。

 (7) 平成13年3月4日(日)〜8日(木)にナポリで開催されたIFIP Councilに三浦委員長が出席した。

12.4 SEARCC関係 

 平成13年11月26日(月)〜29日(木)にニュージーランドでSEARCC大会が開催され,三上喜貴SEARCC-WG委員が出席した。また大会において11月28日(水)に鶴保会長に講演をいただいた。

12.5 その他の国際活動 

 (1) KISS(韓国情報科学会)関係:平成13年9月の第63回全国大会においてKISS副会長のDr. HeonshikShin氏が招待講演を行った。

 (2) IEEE,IEEE-CS関係:平成14年3月の第64回全国大会においてIEEE-CS会長のDr. Willis King氏が招待講演を行った。

 (3) SAINT関係:IEEE-CSとIPSJの共催で,第2回国際会議SAINT-2002(The 2002 Symposium on Applications and the Internet)を,平成14年1月28日(月)〜2月1日(金),奈良県新公会堂で開催した。参加者 215名(約80%が邦人),論文(大会):32件,(ワークショップ):58件

12.6 国際会議の開催 

  • INTERACT2001(共催) 平成13年7月9日(月)〜13日(金)  開催地:早稲田大学国際会議場  委員長:黒須正明  参加者:387 名,うち海外24カ国220 名
  • The Ninth Pacific Conference on Computer Graphics and Applications(Pacific Graphics 2001)(共催)  開催日:平成13年10月16日(火)〜18日(木)  開催地:中央大学駿河台記念館  委員長:木村文彦  参加者:137 名,うち海外10カ国42 名
  • The 20th International Conference on Conceptual Modeling(ER2001)(共催)  開催日:平成13年11月27日(火)〜 11月30日(金)  開催地:横浜国立大学教育ホール  委員長:石井義興 参加者:192 名,うち海外31カ国99 名

12.7 協賛・後援等の活動 

 International Symposium on New Strategy of ESR Dosimetry and Dating(平成13年10月25日(木)〜27日(土),ESR応用計測研究会幹事 池谷元伺依頼,大阪大学)ほか35件。

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13.規格調査活動 

13.1 国際活動の状況

13.1.1 JTC1全体の活動

 (1) JTC1の今後の戦略

  1. 戦略検討特別グループ会議(2001年5月ロンドン,2001年9月トロント)
    • 公的標準開発プロセスに産業界を引きつけ,JTC 1のIT標準開発組織としての求心力・競争力を取り戻す方策の一つとして,JTC 1 Workshop Mode of Operationに関する提案がロンドン会議でまとめられ,JTC 1での投票を経て,トロント会議でJTC1として確定し,上部団体であるISOとIECの承認により,2002年2月に最終的に承認された。
  2. JTC1ハワイ総会(2001/10)
    • ア.JTC 1の今後を検討するSpecial Group on JTC 1 Futureを設置し,2002年10月の次回JTC 1総会までにJTC 1の長期ビジネスプランを作成することとした。
    • イ.2001年4月末に開催されたISO理事会はJTC 1をIT産業界で再位置付けする必要性を認識し,ISOとIEC理事会は双方の事務局長がまとめた勧告書をハワイ総会で検討しエンドースした。
  3. Special Group on JTC 1 Future(2002年3月ベルリン)
    • JTC 1ハワイ総会の決定に基づき,各国から提出された寄書をベースに議論を行い,2002年10月の次回JTC 1総会までに作成するJTC 1の長期ビジネスプランの構成案を決め,作成に向けてのロードマップを決定した。

 (2) JTC 1の情報の電子化

    1. JTC 1/IIT-RG会議(2001-04-23)
      • 当調査会が開発しすでにSC2,SC23,SC29で運用を開始した幹事国業務システム,電子投票システムをこの会議で紹介し,他のSCへの横展開の支援を申し出た。
    2. 日本によるJTC 1ドキュメントの電子化
      • 情報規格調査会ではJTC 1N0001からの紙文書をすべて電子化し,かつ文書番号,標題,ソース,発行日付などのデータを電子添付して,これを検索エンジンに取り込みシステム化してweb掲載した。この成果をJTC 1ハワイ総会でデモを含めて紹介し,現在はJTC 1事務局のホームページから当調査会のホームページにリンクされて世界中の関係者に利用されている。
    3. JTC1標準のWEBからのダウンロード(マーケット試行プロジェクトチーム)
      • ISOのメンバ国の反対によりスタートが遅れているISOによるJTC1規格書のWEBからのダウンロード試行が各国の販売担当責任者などで構成されるMarket Trial Project Team(MTPT)で受け入れられ,2002年1月末から試行が開始された。

 (3) JTC1 Directives の改定開始

 ISO,IECでは2001年上期にDirectivesを改訂した。従来第1部から第3部で構成されていたものを第1部,第2部とISO,IECの各Supplementという構成へ大幅な変更になった。これに伴い,JTC1でも,Directivesの改訂がハワイ総会の議題として提案された。新しいISO/IEC Directivesとの調和を図り,1998年の第4版以降の変更や今回の総会での合意事項を反映させるために,改訂の開始が決議された(総会決議15)。

 (4) 国際規格の出版状況

 2001年の国際規格の出版数は,IS 79件,ISP 0件,TR 10件で合計 89件(2000年: IS 112件,ISP 3件,TR 14件で合計 129 件)で,昨年に比べ40件(31%)減少した。2001年度に国際規格案となったものがDIS 64件,DISP 0件,DTR 14件で合計78件あり(2000年 DIS 116件,DISP 10件,DTR 9で合計135件)昨年に比べ78件(42%)減少した。

13.1.2 情報規格調査会の国際活動

 (1) 文字コード標準体系委員会(第2ステージ)の活動

 文字コード体系のあり方を検討する本委員会では,第1ステージの検討結果を踏まえ,また,準備委員会の検討に基づいて平成12年11月に設立され,9回の委員会の開催を経て平成14年3月に終了し現在報告書を纏めているところである。

 (2) 日本提案による国際標準化の推進

    1. 日本のJISをファストトラック手続きで国際規格にする提案したする活動を継続的に推進した結果,本年度は次の成果があった。
      • ア.新たに提案され現在投票中のもの
        • DTR 19758 Document Description and Processing Languages -- DSSL library for complex compositions
        • DTR 22250-2 Document Description and Processing languages -- Regular Language Description for XML (RELAX) -- Part 2: RELAX Namespace
      • イ.投票の結果承認され出版待ちのもの
        • DTR 22250-1 Text and office systems -- Regular Language Description for XML (RELAX) -- Part 1: RELAX Core
      • ウ.出版されたもの 
        • DIS 20563 80 mm (1,23 Gbytes per side) and 120 mm (3,95 Gbytes per side) DVD-recordable disk (DVD-R) (JIS X 6245)
    2. 日本が本年度提案した新業務作業項目(NP)
      • 本年度新たな提案はなかった。
    3. モバイルツールの進捗状況
      • 『モバイルツール』とは,通信機能を持つPDAである。このユーザインタフェースについて1999年6月に日本から標準化提案を行い,2001年12月にFDIS投票に付された。結果は可決され,今後ISとして出版される事となった。
    4. 協調学習の進捗状況
      • SC36では,日本から協調学習に関する3つのNPを提案していたが,2001年4月にいずれも投票によって承認された。これに伴ってSC36/WG2が正式に設置され,電通大岡本氏がConvenerに選出された。国内でもWG2を組織し大阪大池田氏が主査に就任した。
    5. レスポンシブ・リンク
      • 分散制御等に必要なハードリアルタイム通信とマルチメディア通信に必要なソフトリアルタイム通信の両方を実現するリアルタイム通信の規格である。現在,SC25/WG4/レスポンシブ・リンクSGにおいて,国際標準化のNP提案を行う準備をしている。

 (3) 国際活動における日本の主要な役割

日本が担当する役職数は,欧州諸国に比肩する規模を維持している。

  1. 議長,コンビーナ,ラポータなど
    • 2001年度末においては,SC 2,SC 23,SC 29の議長,SC 7/WG 6,SC 17/WG 9, SC 32/WG 4,SC 34/WG 2,SC 35/WG 2,SC 35/WG, SC 36/WG 2のコンビーナ, SC 29/WG 1/JBIG,SC 31/WG 4/Applicationのラポータを日本が担当した。
  2. プロジェクトエディタ
    • SC 6(6名),SC 7(10名),SC 11(9名),SC 22(1名),SC 23(7名),SC 24(1名),SC 25(2名),SC 27(5名),SC 29(27名),SC 31(1名),SC 32(2名),SC 34(5名),SC 35(3名) ,SC 36(2名)の計 81名(プロジェクト数 141)であった。
  3. セクレタリアート
    • 2001年度末においては,SC 2(当調査会),SC 7/WG 6(当調査会,NEC),SC 17/WG 9(日本事務機械工業会),SC 23(当調査会),SC 29(当調査会)の6つの国際事務局を担当した。

 (4) 国際会議への参加

 2001年度は221回の会議が開催されたが,うち184回の会議に日本から809名が参加した(うち外国開催159回,日本からの参加者639名)。なお,当調査会がホストとなり日本で開催したものは6回であった。

13.2 国内委員会の活動状況

 (1) 委員会等の開催状況

 事業執行に関しては,規格総会,規格役員会,運営委員会,広報委員会および表彰委員会を計20回開催した。技術活動のうち,JTC1全体に関する事項は,技術委員会,技術委員会/幹事会および技術委員会/DIS等調整委員会で対応し,SCへの対応は,専門委員会と関連する小委員会等が担当した。技術活動関係の委員会開催回数は,計440回であった。なお,2002年3月末現在の技術委員会,技術委員会/幹事会,SWG,DIS等調整委員会,ISO2375登録委員会,専門委員会,小委員会,サブグループの数は,それぞれ1,1,1,1,1,21,49,10であり,技術委員会以下の委員の総数は,重複を含めて1,159名,オブザーバは141名であった。

 (2) 各専門委員会の活動の概況

    1. 第1種専門委員会関係
      • JTC 1の組織変更等に対応して,下記の国内委員会の組織の変更を行った。
        • ア.SC 1専門委員会:委員会の役割を終え,専門委員会および傘下のWG4,WG5,WG6,WG7を解散
        • イ.SC 6専門委員会:ASN1 SGを解散してその役割はWG7に移動
        • ウ.SC 7専門委員会:ODP作業グループSGを解散し,その役割は新たに設立されたWG19に引き継ぐ。また国際の組織変更に合わせてWG18を新設
        • エ.SC 24専門委員会:WG6/APIはその役割を終え解散
        • オ.SC 36専門委員会:協調技術に関わるNPが承認されたのでWG2を新設
    2. 第2種専門委員会関係
      • ア.文字コード標準体系専門委員会を5回開催して審議を終了し,2002年度には報告書を纏める予定である。
      • イ.昨年度から準備を進めてきた学会試行標準を開発する体制が整い,2001年11月の学会理事会で学会試行標準を開発する制度が承認されたので,2001年12月21日に第1回学会試行標準専門委員会を開催した。2002年3月の技術委員会/幹事会では最初の学会試行標準「情報処理学会試行標準 IPSJ-TS 0005:2002 符号化文字基本集合」が承認された。なお,2002年3月末時点で,5つのWG小委員会が活動中である。
    3. 第3種専門委員会関係
      • プログラム言語 C JIS改正,プログラム言語 C++ JIS, 開放型システム間相互接続ディレクトリの作成にあたり,それぞれに対応する委員会を設けて活動した。

13.3 その他

 (1) 広報活動として,次の事業を実施した。

    1. 刊行物: 「情報技術標準Newsletter」: 季刊誌(年4回)および別冊(年2回)を発行した。
    2. 情報技術標準化フォーラムの開催
      • 2001年7月23日に「SC27における情報セキュリティ標準化の動向(講師:苗村憲司氏(慶大))」と「情報セキュリティマネジメントに関わる国際標準化動向(講師:中尾康二氏(KDDI研))」をテーマとして規格賛助員会社の社員を対象に講演会を開催した。
    3. プレスリリース: マルチメディア情報の検索を効率化する内容記述標準「MPEG-7」の普及を狙い,
      • 2001年7月6日にプレスリリースを行った。
    4. ホームページの改善
      • できるだけ過去の報告書がホームページで閲覧できるようコンテンツの充実を図るとともに,今後ホームページへの掲載を容易にするためXML化の作業を開始した。
    5. 学会の全国大会における標準化活動の紹介
      • 学会の会員が標準化活動について理解を深め,標準化活動への参加を促進する目的で,2001年3月の全国大会から標準化セッションを開催しているが,2001年9月の山口大学で開催された全国大会ではSC29専門委員会とSC36専門委員会が,また2002年3月に東京電機大学鳩山キャンパスで開催された全国大会では,SC2専門委員会およびSC11専門委員会が具体的な標準化活動の紹介を行った。

 (2) 情報規格調査会の表彰

 当調査会事業に関連して,顕著な功績あるいは貢献があった者を,2001年7月23日に開催した規格総会で表彰した。氏名の後の括弧内は表彰時点の所属を表す。

  1. 標準化功績賞:2名
    • 戸島 知之(NTTアイティ),森 紘一(富士通)
  2. 標準化貢献賞:11名
    • 大野義夫(慶大),岡田義邦(RWCP),黒川利明(CSK),後藤正宏(日立), 斎藤 輝(日本IBM),坂下善彦(三菱電機),島倉達郎(東芝),高橋光裕(電力中研), 浜田 満(富士通),松岡榮志(東京学芸大),山本喜一(慶大)

 技術活動関係委員会 (pdfファイル

 

14.日本学術会議・各省庁関係

 (1) 平成13年9月21日(金)に電気通信大学において開催された,日本学術会議3研連代表と電気・情報関連学会役員連絡会に鶴保会長ほか3名が出席した。

 (2) 日本学術会議の平成14年度文部科学省科学技術研究費補助金の審査委員推薦に,とりまとめ学会として協力した。

15.日本工学会・他学会・団体関係

 (1) 平成13年9月21日(金)に電気通信大学において平成13年電気・情報関連学会連合大会を開催した。

 (2) 鶴保会長が日本情報処理開発協会(JIPDEC)の理事,および日本技術者教育認定機構(JABEE)の理事に就任した。

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