●第3回本委員会における意見 |
- 大きな組織の大会は、国際心理学会の大会(参加者1万人程度)のように、数年に1回で、発表も短く、ポスター発表という傾向になっていくのではないだろうか。情報処理学会のように、半年毎に毎回1000件の発表という形は無理が大きいのではないか。
- 電気学会の全国大会も4千〜5千人規模で、ポスターによる発表である。 他の学会の開催方法にも学ぶべきではないだろうか。(但し、通信学会も情報分野は同様に低調)
- 2年程前からの全国大会の改善により、現在はプログラム委員長の個性が 出た運営となっているが、なかなか魅力的なものとするには難しい。
- 全国大会の意義をどこに置くのか。若い人の発表の場を中心とするのか。学会の権威のために位置付けるのか。 若手の登竜門として位置づけ、発表者イコール参加者程度の規模での開催とするのか、または、フェスティバル的なものとするのか。
- 第54回大会のプログラムも、招待講演・シンポジウム・パネル等の企画は非常に面白く、フェスティバル的なこの企画だけで十分に思えるのだが、プラス1000件近い(学生の発表練習的な)一般発表があり、この部分が、参加者を低下させているように思えてしまう。
- 学生の発表会化してしまったような大会には、座長でもない限り、関係者はあまり出席しない。講演者イコール参加者のような大会が現状である。
- 学生発表では、産業界には魅力はない。産業界側としてはフェスティバルとして位置づけて、セッションの多くをチュートリアルやワークショップ、パネル等の企画として、研究・教育・産業の交流の場として欲しい。学生発表は全体の1/3程度で十分ではないだろうか。いつ大会に行っても必ず面白い企画が開催されていて、学生発表はそれに平行して行われているという形で良い。
- COMPCOMのように招待講演やチュートリアルをメインとし、そこに行けば得をする内容とする。 ・総会やその他のイベントと関連付けた開催も考えられる。
- せっかく人が集まるのであるから分野横断的な企画をしても良い。内に閉じずに情報処理の世界と外の一般の人との横断的な交流の場としても良い。
- 人を惹きつける企画が多くなれば、それだけ一般発表(学生の発表)分の時間は減る訳だが、座長の選抜のようなセレクションをかけるなり、発表をポスター化するなりということで対応できないだろうか。
- 全国大会のような発表の場はやはり必要で、突然に研究会に出しても学生には20分もの発表は耐えられない。
- 中央への一極集中を避けるためにも、若手の発表の場は支部大会に任せても良いのではないか。
- 全国から集まった大会で発表するから意味があるのであって支部大会では意味がない。
- 選抜がされれば少しは内容が良くなるのではないだろうか。
- 地区選抜といっても現実には無理であろう。
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全国大会にどのような役割をもたせるか?
- 幅広い交流の場
- 著名な先生が来なくなっている。
- 学会の「お祭り」と割り切る。
- 自由な発表の場
- レベルを問わない発表の場があるのも良いと思う。
- 質の高い情報交流
- 学側の学生の発表練習であると同時に、産側の発表練習の場となっている。
- 現在のような大会開催ではお金の無駄であり、学生の練習の場のみの開催では権威を落とすばかりのような気がする。
- 自由に発表できるという点では研究会の発表の場とほぼ変わらない全国大会のあり方に懐疑的である。研究会を活性化しようとすると全国大会が手薄になるというジレンマがある。研究会を活性化しようとすると全国大会が手薄になるというジレンマがある。これだけ大きな学会で論文誌が一つというと、それだけでも権威がないように受け止められ、研究者が少ないのではないかという見方にもなってしまう。
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運営レベルで全国大会をどのように改善するか?
- 現状維持
- 全国大会の形式もこのままでよいと思う.企業の発表の場となるのも結構である.これは産業界に対するサービスでもあると考えるべきであろう.もちろん,査読をつけるのは反対である.
- 多様化
- セミナー、ショー、講演、ワークショップなどを併設して、楽しく過ごせる(交流できる)場を提供するのも一案。
- 全国大会を改変して、複数研究会や他学会共同のシンポジウムなどに置き換える。
- セッション
- 研究委員会で責任をもって査読するなど。
- 各支部からも査読付きセッションを設けてほしいとの要望があるが、労力がかかりすぎるということで見送られている。
- スチューデントセッションのようなものを別に設けて、他は査読をつけてきちんと発表させた方がよいのではないだろうか
- 日程の工夫
- 予算的な問題を考えると、お祭りは年1回で十分で、電子情報通信学会の全国大会も年1回にしてもらって、半年交替とする。
- 多少、日をずらせて複数のシンポに出席できるように工夫する
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