2015年度フェロー候補者推薦状記入の手引き

[1.一般的留意事項] 
[2.推薦書の記入要領] ( [主推薦者による推薦状の記入手引き][共同推薦状の記入手引き] )



1. 一般的留意事項

※2010年度より推薦状様式が改訂されています 。 改訂後の様式により候補者をご推薦ください 。 従来様式では推薦を受理できませんのでご注意ください 。 

フェロー候補者の推薦は、主推薦者による「フェロー候補者推薦状」1通と、主推薦者の指定した4名の共同推薦者による「フェロー候補者共同推薦状」4通が、11月5日迄に学会事務局フェロー選定委員会係に受理され、5通の推薦状が全て揃うことで成立します。
推薦状の作成提出は主推薦者(連続して5年以上正会員・名誉会員であることが必要です)の責任により次の手順で行ってください。先ず主推薦者が推薦状を作成してください。同時に4名の共同推薦者を選び、推薦状のコピーを添付して、各自による共同推薦状の作成、および主推薦者への提出を依頼してください(主および共同推薦者5名の内の1名はフェローの方に限ります)。各推薦状には自署と捺印が必要です。主推薦者は、作成した主推薦状と提出された共同推薦状を電子的に事務局フェロー選定委員会係へ提出してください。(PDFを電子メールで送付)
5通の推薦状の全てが受理されると、1週間以内に主推薦者宛に学会から受領書を送付します。受領書の送付が無い場合には、主推薦者はなるべく早い時期に学会宛にお問合せされることをお勧めします。フェロー選定委員会は、提出された5通の推薦状のみに基づいてフェローの選定を厳格に行います。したがって、主推薦者は、候補者の推薦対象となる業績を的確且つ明瞭に記述することが重要です。過度な修飾や冗長な表現は評価にマイナスの効果を与える可能性があります。推薦状はこの点に十分に配慮してご作成ください。記述の正確さを期すため、主あるいは共同推薦者が候補者と連絡を取ることは可能ですが、業績の記述はあくまでも推薦者の判断により行うべきものであることに留意してください。推薦状の記述が不十分な場合は 、 選の対象外となりますので 、 予めご了承ください。
※推薦状の記述が不十分な場合とは、例えば
・主推薦状3B(1)主たる業績について、業績が何であるかの記述が乏しい、明記されていない
・同3C(1)主たる業績について、フェローの業績が平均的なレベルを著しく上回っていることの記述が乏しい
・同3Dの業績を裏付ける成果が、注意事項通り明記されていない
等が考えられます。
審査の結果は2016年3月末迄に主推薦者に通知されます。候補者にはフェローに選定された場合のみ通知されます。

 


2. 推薦書の記入要領

  主推薦者による推薦状および共同推薦者による共同推薦状の書式見本は別紙(フェロー候補者推薦状共同推薦状)の通りです。ただし、必ずしもこの書式を用いなくても、A4判の用紙に同等の情報が記述されていればよいものとします。分量は10.5ポイントの活字で書式見本のスペースを埋める程度としてください。補足資料の提出は不要ですが、選定の過程で資料の補足をお願いする場合があります。書式見本の項目に従って記入上の留意事項を以下に示します。推薦状の記入方法に関する問合せは事務局フェロー選定委員会係で受け付けます。


[主推薦者による推薦状の記入手引き]

※2010年度より推薦状様式が改訂されています 。 改訂後の様式により候補者をご推薦ください 。 従来様式では推薦を受理できませんのでご注意ください。

0)主推薦者:全項目を記入してください。主推薦者は連続して5年以上正会員または名誉会員であることが条件になります。連絡先(電話・電子メール等)は、照会の際に確実に連絡可能なものを記入してください(自薦はできません)。主および共同推薦者5名の内の1名はフェローの方に限ります。

1)候補者:全項目を記入してください。フェロー候補者は連続して5年以上在会する正会員であることが条件になります。連絡先は確実に連絡可能なものを記入してください。

2)フェロー推薦の対象となる業績の簡単な記述:フェローに選定された場合に、フェロー認証状に記入されますので、対象となる業績を簡単明瞭に表現してください。「---に対する貢献」の他にも、「---の発明」、「---の開発」、「---の実用化」、「---の創設」といった表現も可能です。
※推薦状記載内容と一致するよう、慎重に検討の上記述してください。

3)対象業績の詳細:3A~D(若しくはE)までの項目は、推薦状の中心です。
3A)業績の種類:該当する「業績」の推薦分野について、「主たる業績」を必ず1つ選択してください。他に、推薦にあたり、必要があれば、「従たる業績」を選択(複数可)してください。
※推薦状記載内容と一致するよう慎重に検討の上選択してください。
3B)業績の具体的内容:
(1)主たる業績について
※ 前項「3A」で選んだ「主たる業績」が何であるかを具体的客観的に記述してください。研究や教育活動の「経緯」ではなく、例えば以下のような観点から達成した「業績」を明記してください。
推薦分野1:候補者は発明を行ったのか、発見を行ったのか、それとも技術をさらに改良したのか。その仕事の革新性、斬新性、創造性、重要性を示してください。
推薦分野2:候補者がどのような製品開発、ソフトウエア開発、システム開発をおこなったのか。どのような情報処理技術の普及あるいは標準化につとめたのか。その仕事の革新性、斬新性、創造性、重要性を示してください。
推薦分野3:候補者はどのような新しいカリキュラム/コースを創り出したか。何か先駆的な教科書を作成したか。産業界における人材育成においてどのように貢献したか。学会の運営、活性化に関しどのような分野で貢献したか。これらをできるだけ具体的に示してください。
※企業のプロジェクト、その他大規模プロジェクトで活躍された候補者、プロジェクトの推進者として活躍された候補者の場合には、その中で候補者個人がどのような貢献をしたのかを示すため、候補者個人のプロジェクトでのポジションを明確にしたうえで、候補者個人のプロジェクトでの業績とプロジェクト自体の業績についてそれぞれ詳しく記述するとともに、そのエビデンス(表彰歴、著作物(筆頭著者であることが望ましい)など)をあげてください。
(2)従たる業績について
前項「3A」で「従たる業績」を選択した場合は、「従たる業績」が何であるかを前(1)と同様の観点から、具体的客観的に記述してください。
3C)業績がフェローにふさわしい優れたものであることの記述:
(1)主たる業績について
※ 前項「3B」の業績を生み出すことが如何に大きな努力を必要とし、その結果どのような効果がもたらされ、その効果が如何に大きなものであるかを以下の観点から記入してください。フェローの業績は、平均的なレベルを「著しく」上回ることが要求されます。
推薦分野1:候補者の業績が世の中にとってどれほど重要で価値のあるものであったか。
推薦分野2:候補者の業績が世の中にとってどれほど重要で価値のあるものであったか。
推薦分野3:候補者の業績がどのようなインパクトを与えたか。どのように斬新でユニークだったか。
※企業のプロジェクト、その他大規模プロジェクトで活躍された候補者、プロジェクトの推進者として活躍された候補者の場合には、その中で候補者個人がどのような貢献をしたのかを示すため、候補者個人のプロジェクトでのポジションを明確にしたうえで、候補者個人のプロジェクトでの業績とプロジェクト自体の業績についてそれぞれ詳しく記述するとともに、そのエビデンス(表彰歴、著作物(筆頭著者であることが望ましい)など)をあげてください。
(2)従たる業績について
前項「3A」で「従たる業績」を選択した場合は、前(1)と同様の観点から、記述してください。
3D)「主たる業績」を裏付ける公表された成果のうち代表的なもの3件:
※ 前項「3B.(1)」の「主たる業績」を裏付ける証拠のうち、最も重要なものを3つあげ、それぞれについて重要性を論じてください。
※ 共同での著作物やレポートについては、候補者本人の貢献の度合いを明記してください。 ( 主たる著作者であったか、 従たる著作者であったか、 その著作に寄与しただけか、 そのグループのリーダーとしての役割を果たしたか、など) 
※ この証拠は、選定委員会が希望すれば、実際に手にし、あるいは目にし得るものであることが必要です。例えば、学術論文、書籍、特許、講演記録、新聞発表、事業貢献関連資料、表彰等です。年代に拘らず対象業績に最も関連するものを的確にあげてください。
※ 業績に学術論文・書籍等出版物を記入される場合は、当会機関誌原稿執筆案内中の参考文献引用例を参照の上ご記入ください。(雑誌の場合には、著者、標題、雑誌名、巻、号、ページ、発行年を、単行本の場合には、著者、書名、ページ数、発行所、発行年を、この順に記す。)
※前項「3.A業績の種類」で「主たる業績」を「推薦分野1:情報処理分野などにおける学術研究」と選択した場合、裏付ける公表された成果としては、候補者執筆の候補者自身の研究成果原著論文あるいは書物(解説や紹介ではないもの)等を挙げてください。

(記入例)
・山田太郎:偏微分方程式の数値解法,情報処理,Vol.1, No.1, pp.6 - 10(1960).
(以下、重要性を記述)
・Feldman, J. and Gries, D. : Translater Writing System, Comm. ACM, Vol.11, 
No.2,pp.77 - 113(1968).(以下、重要性を記述)
・大山一夫:電子計算機,p.300,情報出版,東京(1991).(以下、重要性を記述)
・Wilkes, M. V: Time Sharing Computer Systems, p.200, McDonald, New York(1990).
(以下、重要性を記述)
3E)「従たる業績」を裏付ける公表された成果:
※ 前項「3A」で「従たる業績」を選択した場合のみご記入ください。
※ 前項「3B.(2)」の「従たる業績」を裏付ける証拠について、3つ(少なくとも1つ)をあげ、それぞれについて、前項「3D」同様、重要性を論じてください。


4)教育歴/学位:
※ 候補者が受けた主要な教育と取得した学位の種類と時期を記入してください。
※ 現在のもの、あるいは最終のものを先頭にして、年を追ってご記入ください。
(記入例)
教育機関名           所在地      取得学位     卒業(取得)年月
××大学大学院情報学研究科
博士後期課程修了  東京都千代田区   博士(工学)    平成 5年 3月
同  博士前期課程修了    同上      工学修士      平成 2年 3月
同  大学情報工学部卒業   同上      工学士       昭和63年 3月

5)職歴:現在の職業、職位を最初に記入して、そこから遡って主に推薦業績に関係が深い職歴を記入してください。同一組織内の異動については、主要な職位のみを記入してくだされば結構です。
(記入例)
在籍時期               所属機関名         所属・役職
平成19年10月~現在       △△大学          工学部教授
平成10年 4月~平成19年9月  (株)○○電気     システム研究所研究員
平成 5年 4月~平成10年3月  ××△△研究所         研究員  

6)当会における活動歴:
※所属した活動組織、その中でのポジション、時期を箇条書きで記入するとともに、そこでの活動内容について極力詳細に記入してください。表彰を受けた場合には、賞の名称と受賞時期を記入してください。
※ 最新のものを先頭にして、年を追ってご記入ください。
(記入例)
(1)活動歴
平成18年~現在 ×××委員会 ××委員(以下、活動内容詳細を記述)
平成14年~16年 ○○○委員会 ○○委員(以下、活動内容詳細を記述)
平成 7年~ 8年 △△△研究会 主査(以下、活動内容詳細を記述)
(2)表彰歴
平成14年 3月  ×××賞
平成 6年 5月  ○○記念賞
昭和62年 6月  △△論文賞

7)当会以外の学会への貢献:当会以外の学会に対する貢献を前項「6」と同様な要領で記入してください。

8)共同推薦者(4名):共同推薦者を引き受ける人4名を必ず挙げてください。共同推薦者は全員正会員(在会年数不問)であり、合計5名の推薦者のうち最低3名は候補者と異なる機関(会社の場合は子会社も同じ会社とみなし、大学の場合は学部が違っても同じ大学とみなす)に所属していなければいけません。主および共同推薦者5名の内の1名はフェローの方に限ります。


[共同推薦状] 

※2010年度より推薦状様式が改訂されています 。 改訂後の様式により候補者をご推薦ください 。 従来様式では推薦を受理できませんのでご注意ください 。

1)共同推薦者:共同推薦者は正会員(在会年数不問)であることが必要です。連絡先は主推薦者との連絡に使用するものを書いてください。主および共同推薦者5名の内の1名はフェローの方に限ります。

2)候補者および候補者の業績に対する追加意見: 主推薦状に追加すべき意見を必ずご記入してください。

3)共同推薦者が特筆したい推薦内容は、主推薦状の中に盛り込んで下さい。主推薦状のどこに記載するかは、候補者と共同推薦者の関係により、主推薦者がご判断ください。

以上