浅野 哲夫 君

フェロー

浅野 哲夫 君(正会員)

[対象業績] 「離散アルゴリズムと計算幾何学の発展に対する貢献」

 1972年大阪大学基礎工学部卒業, 1977年大阪大学大学院基礎工学研究科博士課程修了, 工学博士, 同年大阪電気通信大学講師, 助教授. 教授を経て1997年より北陸先端科学技術大学院大学情報科学研究科教授, 本会アルゴリズム研究会主査 (1994-96), Int. J. on Computational Geometry and Applicationsなどの学術専門誌編集委員, ACMフェロー.

[業績推薦理由]

 浅野哲夫君は計算機科学の基礎分野であるアルゴリズムの研究に一貫して従事してきた。特に計算幾何学においては日本を代表する研究者として世界的なレベルで活躍している。計算幾何学の基礎理論はもとより,応用に関しても多数の論文を発表しており、集積回路のレイアウト設計自動化、等高線表現を用いた画像処理への幾何学的アプローチ、組合せ最適化の理論と計算幾何学的手法に基づいたディジタルハーフトーニング手法の開発などで顕著な成果をあげた.さらに、著書3冊、翻訳書2冊を刊行し計算幾何学の啓蒙に関しても多大な貢献をした.