相田 仁 君
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[対象業績]「分散コンピューティング分野における先駆的研究」
1998年東京大学大学院工学系研究科電気工学博士課程修了(工学博士).東京大学工学部助手,講師,助教授などを経て1999年東京大学大学院工学系研究科教授.この間1988〜90年日本学術振興会海外特別研究員として米国スタンフォード研究所に滞在.並列・分散処理,高信頼通信などの研究に従事.2014年〜本会IFIP委員会委員(TC6日本代表),2017年FIT2017現地実行委員長,2018年FIT2018実行委員長,2020年〜IFIP日本代表などを歴任.
[業績推薦理由]相田氏は,コンピュータで動作中のプロセスを離れたコンピュータに移送する方式や,複数経路を用いることによる通信の信頼性ならびに性能を向上させる技術に関して,早くから研究を進めてきた.これらは現在ではクラウドコンピューティングやモバイル通信環境において不可欠の技術となっており,相田氏の先駆性を示すものである.また相田氏は,官公庁等において,学識経験者としてわが国の情報通信政策に関して指導的役割を果たしてきた.これら相田氏の業績・貢献は大であり,フェローに値する.