井上　克郎　君

[対象業績]「プログラム解析技術を用いたソフトウェア開発支援に関する研究」

　 1979年大阪大学基礎工学部卒業，1981年同大学院基礎工学研究科博士前期課程修了，1984年同大学院基礎工学研究科博士後期課程修了，同年同大基礎工学部助手，1989年同講師，1991年同助教授，1995年同教授，2002年同大学院情報科学研究科教授．この間，ソフトウェア工学，特に，プログラム解析，実証的ソフトウェア工学，ソフトウェア再利用技術などの研究に従事．本会ソフトウェア工学研究会委員，情報処理教育委員会委員などを歴任．

[業績推薦理由]

　井上克郎君は，ソフトウェア工学，特に，プログラム解析技術のソフトウェア開発支援への適用において多くの成果を挙げている．ソフトウェアの保守性に影響を与えるコードクローンの分析システム，ソフトウェア部品の重要度に基づく部品検索システム等を開発し，学術面のみならず，実際のソフトウェア開発現場での実用化という点で，本分野における大きな貢献を果たしている．また，本会のソフトウェア工学研究会や，関連する国際会議の運営など，本会の運営にも多大な貢献を行っている．