伊藤 智 君

  • [対象業績]「情報技術全般の国際標準化における日本の活動の長年にわたる活性化・推進に対する貢献」

      1987年筑波大学大学院物理学研究科博士課程修了.日立製作所中央研究所(1987年~2002年5月),産業技術総合研究所(2002年6月~2020年3月),新エネルギー・産業技術総合開発機構(2017年4月~現在).情報処理学会,論文誌コンピューティングシステム編集委員(2007年~2011年),デジタルプラクティス編集委員(2015年~2018年),標準化担当理事(2013年~2021年).

    [業績推薦理由]

    伊藤智君は,情報技術全般の国際標準化団体ISO/IEC JTC 1に日本代表団の代表として8年にわたり参加し,同時に国内の審議母体である情報処理学会規格調査会(ITSCJ)の副委員長・委員長を10年以上にわたり勤め,わが国の国際標準化を牽引した.その功績は,国際では他国から信頼を得る運営貢献を基にした交渉力に,国内では審議だけでなく標準化活動持続の運営改革にまで認められた.さらには委員としてIoT,AI,量子コンピューティング等重要先端分野のSC/WG の立ち上げにも貢献した.これら功績は情報技術の社会導入の根幹をなすものでありフェローにふさわしい.