岩村 誠 君

[対象業績]「先駆的なサイバー攻撃対策技術の開発と産学連携を通じたセキュリティ分野の活性化への貢献」

　 2002年早稲田大学大学院理工学研究科博士前期課程修了.2012年早稲田大学にて博士（工学）取得.2002年日本電信電話株式会社入社.DDoS攻撃対策技術,マルウェア対策技術,サイバー攻撃対策技術の研究開発に従事.2021年NTT社会情報研究所ゼロデイ攻撃対策技術グループリーダ・特別研究員.マルウェア対策研究人材育成ワークショッププログラム委員長,セキュリティ・キャンプ全国大会選択コース主査,日本学術会議連携会員などを歴任.

[業績推薦理由]

岩村誠君は,サイバーセキュリティの黎明期から先駆的なサイバー攻撃対策技術を創出してきた.開発を先導したマルウェア収集・解析システムは,国内のマルウェア感染者数の低減に大きな役割を果たすとともに,その取り組みで得られた情報は,研究用データセットとしてマルウェア対策研究人材育成ワークショップの立ち上げと発展に寄与した.セキュリティ人材の発掘・育成事業であるセキュリティ・キャンプやSECCONでは,長年中核メンバーとして活躍し,学術界と産業界の相互連携を推し進めることでセキュリティ分野の活性化に貢献した.