河岡  司 君

フェロー

河岡  司 君(正会員)

[対象業績]  「「コンピュータネットワークアーキテクチャと通信プロトコルの研究実用化に対する貢献」

 1968年3月大阪大学大学院工学研究科修士課程修了,同年日本電信電話公社横須賀電気通信研究所入社,1993年NTTコミュニケーション科学研究所所長を経て,1995年より同志社大学大学院工学研究科教授.工学博士.本会マルチメディア通信と分散処理研究会の幹事,主査,1993年理事,1996年調査研究運営委員会領域委員長を歴任.

[業績推薦理由]

 河岡 司君は,DCNAプロジェクト(電電公社・日本電気(株)・(株)日立製作所・富士通(株)・沖電気(株)の共同研究)において,技術検討のリーダとしてプロジェクトを牽引,国内のコンピュータネットワーク・アーキテクチャ研究開発の発展に多大な寄与をした.この成果により異機種コンピュータネットワークの実現が可能となり,さらにインターネットの基盤ともなった国際標準OSI(開放型システム間相互接続)の研究開発にも大きく貢献した.また,このプロジェクトで開発したモデル化や仮想化技術を情報ネットワークの知的化に展開,知識処理ネットワークの新たな研究分野を開拓,知識処理研究の発展にも寄与した.