木戸出 正継 君

フェロー

木戸出 正継 君(正会員)

[対象業績]  「高速ディジタル画像処理の先駆的研究とその応用拡大」

 1970年3月京都大学工学修士,1980年1月工学博士(京都大学).1970年4月東京芝浦電気総合研究所研究員.同主任研究員,東芝総合企画部新規事業推進室担当部長,関西研究所所長,東芝アメリカ社副社長等を経て,2000年1月より,奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科教授.本会コンピュータビジョン研究会幹事,論文誌査読委員,関西支部幹事を歴任.2002年4月より代表会員.日本産業大賞,オーム技術賞,高柳記念奨励賞,電子情報通信学会業績賞受賞.

[業績推薦理由]

 木戸出正継君は,ディジタル画像処理システムにおける高速化の重要性をいち早く認識し,顔認識等を例として画像処理アルゴリズムの研究を行い,本分野の基盤を築いた.合わせて,高速画像処理ハードウェアの具体化に取組み,医用画像診断・リモートセンシング,産業現場や事務所の応用分野で,実用的な画像処理装置を先駆的に開発した.この研究開発活動により,国際パターン認識協会(IAPR)の技術委員会委員長を務めており,日本の画像処理技術のレベルを認知させた学術的貢献と,その後の画像処理技術分野の発展への貢献は多大である.