小橋　喜嗣　君

[対象業績]「大規模情報処理システムの実用化及び学会運営への貢献」

　 1977年慶應義塾大学工学部計数工学科卒業,1979年同大学院修士課程修了,同年日本電信電話公社入社,以来,ＯＳ,大型計算機システム,情報検索サービス等の研究開発に従事,現在は日本電信電話株式会社サービスインテグレーション基盤研究所長として,次世代情報通信ネットワーク（ＮＧＮ）の研究開発を牽引,1997年本会モーバイルコンピューティング研究会（ＭＢＬ）幹事・運営委員,2004年本会理事（総務担当）を歴任,現在本会学生会員育成委員会幹事.

[業績推薦理由]

　小橋善嗣君は,大型計算機の入出力アーキテクチャの研究開発を行い,効率の高い方式を考案し実用に供した.さらに,多言語検索機能を持ったインターネットロボット型検索サービスをいち早く実現するなど,我が国の技術水準の向上に寄与すると共に,多数の研究者や技術者を育成した.また本会において要職を歴任し学会運営に多大な貢献をした.特に総務担当理事として,会員数減少の課題に取り組み,学生会員の組織的勧誘,研究会登録の無料化,学生会員向け表彰制度の強化などの施策を実施し,学生会員の増加と育成に尽力した.