松井 充 君
フェロー
松井 充 君(正会員)
[対象業績] 「暗号技術の研究開発および国際標準化に対する貢献」
1987年京都大学大学院理工学研究科修了.同年三菱電機株式会社入社.情報技術総合研究所情報セキュリティ技術部長.東京大学博士(情報理工学).電子情報通信学会ISEC研究会専門委員長(2007年),IACR理事(2010年~)などを歴任.本学会業績賞(2002年,2005年),電子情報通信学会業績賞(2002年),全国発明表彰恩賜発明賞(2004年)などを受賞.
[業績推薦理由]
松井充君は,暗号および情報セキュリティに関する研究で多くの重要な研究成果を挙げてきた.線形解読法という革新的な暗号解析法を開発し,米国標準暗号DESの解読に初めて成功した.本解析法に基づき,国際標準暗号MISTYとCamelliaを設計し,さらに携帯電話標準暗号KASUMIの設計も行った.彼の暗号技術は,世界の通信インフラに使用されている.また,本学会コンピュータセキュリティ研究会主催の国際会議IWSECを初め多くの国際会議の委員長を歴任するなど,学会や産業への貢献は多大である.