永持 仁 君
フェロー
永持 仁 君(正会員)
[対象業績] 「離散最適化とグラフアルゴリズムに対する貢献」
昭和63年3月 京都大学工学研究科博士課程修了, 昭和63年4月 豊橋技術科学大学助手, 平成2年4月 京都大学工学部数理工学科助手, 平成5年4月 同助教授, 平成12年4月 豊橋技術科学大学情報工学系教授, 平成16年7月 京都大学情報学研究科教授, 専門は離散最適化, とりわけ, グラフアルゴリズム, スケジューリング, 列挙アルゴリズムなどに従事.
[業績推薦理由]
永持仁君は, 離散最適化において正モジュラ集合関数という新しい数学構造に基づく最適化の原理を発見し, この原理に基づく高速かつ簡便なアルゴリズムをグラフ連結度関係のさまざまな問題に対して体系的に開発した. 代表的成果の一つである最小カットアルゴリズムは, 従来の最大フローを用いる方法とは全く異なる計算原理をもち, 近年の教科書の多くで標準的な方法として取り上げられている,