中川 八穂子 君
-
[対象業績]「ハイパフォーマンスコンピュータの研究開発と学会運営への貢献」
1981年東京大学理学部情報科学科卒業.同年(株)日立製作所神奈川工場入社.日本初ベクトル型スーパーコンピュータHITAC S-810等の開発に従事後,ベクトルスカラ融合型スーパーコンピュータSR8000方式を提案し,主に論理/FW開発を担当.2008年(株)日立製作所中央研究所に異動し,組込みシステム基盤研究所長等を歴任,2021年より研究開発グループ技術戦略室チーフデジタルオフィサ—を兼務.2016-17年度本会理事,2019-20年度本会副会長.IEEE会員.
[業績推薦理由]中川八穂子君は日立事業部門で日本初ベクトル型スパコン開発に携わり,ベクトル型スパコンと超並列型スパコンの特長をあわせもつベクトルスカラ融合型スパコンに発展させ,その業績で2005年市村業賞貢献賞を受賞した.2008年中央研究所に異動後,文科省他委員会の委員として適切なアドバイスを行い情報処理技術の進展にも貢献している.2020-21年度本会副会長を務め,データサイエンティスト育成戦略策定や,コロナ禍による60周年記念行事のWeb上企画へ変更(記念パネルディスカッション)する等,時代の変化に対応した学会運営を行った.