中川 聖一 君

フェロー

中川 聖一 君(正会員)

[対象業績]「我が国の音声言語情報処理研究の牽引と先導的研究に対する貢献」

  1976年京都大学大学院博士課程修了.同年京都大学工学部情報工学科助手.1980年豊橋技術科学大学情報工学系講師.1983年同助教授.1990年同教授.1985-1986年カーネギ・メロン大学客員研究員.本会に音声言語本会初代主査などを歴任.現在豊橋技術科学大学情報メディア基盤センター長および情報メディア科学リサーチセンター長.音声言語情報処理,自然言語処理,人工知能,ヒューマンインタフェースの研究に従事.

[業績推薦理由]

 中川聖一君は,本会に音声言語情報処理研究会を創設し,研究グループ創設を含めて6年の間,主査として先頭に立って牽引し,音声言語情報処理の現在の安定的隆盛の基礎を築いた.また,専門書,解説論文,先駆的論文の発表により,音声言語情報処理分野の研究の発展,技術の普及に貢献した.音声認識手法として現在主流の隠れマルコフモデル法を先駆けて広く日本に紹介し,さらに単語音声認識から文発声の認識・音声対話システムに至るまで,新しい手法の発明も行ってきた.これらの活動は,欧米に勝るとも劣らない日本の音声認識の技術発展に多大なる貢献をしている.