中田 登志之 君

大須賀[対象業績] 「並列分散処理システムの研究開発および学会運営への貢献」

1990年京都大学工学博士.1985年から,2015年日本電気株式会社勤務.2015年より東京大学大学院情報理工学系研究科ソーシャルICT研究センター教授.並列計算機アーキテクチャ,OMCS,グリッドコンピューティング,マイナンバー制度,CPSのアーキテクチャなどの研究に従事.1986年度本会論文賞,本会30周年記念論文入選,1990年度元岡賞,2016年度本会功績賞受賞,1992年本会坂井特別記念賞.2002-2003年度総務担当理事,2008-2009年度企画担当理事,2013-2014年度副会長
 

 

[業績推薦理由]

中田登志之君は永年にわたり,並列分散処理システムの研究開発を先導してきた.特に並列計算機システムCenjuは国内および海外数カ国で多様な研究者に活用され,並列プログラミングライブラリの実用化に貢献した.さらにRWCPプロジェクトでの並列分散環境の研究,ビジネスグリッドコンピューティングプロジェクトなどの大規模分散計算システムの研究をリードし,この研究分野での貢献が著しい.本会において,計算機アーキテクチャ研究運営委員会幹事,DICOMO実行委員長,総務担当理事,企画担当理事,副会長を歴任し,本会の会計基盤の立て直し,実務者向け活動の強化並びに会員サービス向上への多大な貢献が認められる.