並木 美太郎 君

  • 並木 美太郎

    [対象業績]「省電力ランタイムの研究およびOSとプログラミングの教育に対する貢献」

      博士(工学)。1986年日立製作所基礎研究所所員、1988年東京農工大学工学部数理情報工学科助手、1993年同大学工学部助教授、2007年同大学工学研究院・工学部教授、米国ノースカロライナ州立大学シャーロット校訪問教授(1996-1997)、本学会理事(2018-2019)、システムソフトウェアとオペレーティングシステム研究会主査(2007-2011)、本学会CS領域功績賞(2022)、本学会山下記念研究賞(2022)。

    [業績推薦理由]

    並木君は計算機システム構築において、チップ、OS、言語処理系の階層で協調して効率よく仮想化し、性能を向上させる方式を研究してきた。トレードオフを考慮して制御を行うモデルと機構を提案、共同研究者と共にCPUチップに実装し、資源管理機構をLinuxに実現し、電力削減効果を確認した。また、各種委員などにより、OS、プログラミング分野の教育に貢献した。本学会において、理事、領域委員長、研究会主査、研究会運営委員を歴任し、本学会および分野の発展に寄与した。以上の理由により並木君を推薦する。