西田 豊明 君

フェロー

西田 豊明 君(正会員)

[対象業績] 「知識コミュニケーションに関する研究に対する貢献」

  1977年京都大学工学部情報工学科卒業.1979年同大学院修士課程修了.京都大学助手,助教授,奈良先端科学技術大学院大学教授,東京大学教授を経て,現在,京都大学大学院情報学研究科知能情報学専攻教授.工学博士.人工知能とインタラクション,特に社会知デザインと会話情報学の研究に従事. 2000~2006年日本学術会議基盤情報通信研究連絡委員会委員.2004~2005年度本会理事(2005年度論文誌編集委員長).IFIP TC12日本代表.

[業績推薦理由]

 西田豊明君は,わが国を代表する人工知能研究者の一人である.一連の定性推論方式を世界に先駆けて実現したこと,人間の社会的な知性を増強する知的コミュニケーション技術に関わる学際的研究分野として社会知デザインの分野を提唱し,一連の国際ワークショップシリーズとして定着させたこと,会話エージェント,会話コンテンツ,会話環境,会話計測分析に関わる研究を包含する会話情報学の研究分野を切り拓いたことなど,知識工学とコミュニケーションを結ぶ知識コミュニケーションの核心となる顕著な貢献をした.