西村 恕彦 君

フェロー

西村 恕彦 君(正会員)

[対象業績]  「情報処理に関する工業標準化の推進,および計算機科学の教育に対する貢献」

 1958年東京大学理学部地質学科卒,1961年同大学大学院人文科学研究科心理学修了(文学修士).1960年10月(株)日本アイ・ビー・エムにおいて情報処理教育を担当した.1963年より通商産業省工業技術院電子技術総合研究所にて,機械翻訳(やまと)などの研究開発に従事する.1978年4月より東京農工大学工学部教授.情報工学の研究と教育に従事.現東京農工大学名誉教授.工学博士.

[業績推薦理由]

 西村恕彦君は,工業標準化に関する功績では,特に,1969年に日本工業標準調査会臨時委員に任命されて以来,情報部門規格調査委員および同WG1の主査として,情報処理用語,プログラム言語,情報交換用符号など,多数のJIS規格,国際規格の制定・改訂に寄与した.特に,COBOLに関しては,CODASYL COBOL委員会委員として活躍した.機械翻訳(やまと)の研究開発以来,一貫してこの分野の研究を行った.計算機科学の教育と啓蒙活動では,学生に対する日本語の教育,COBOLなどの多くの著作,情報処理技術者試験への貢献が顕著である.2000年11月藍綬褒章受章.