暦本 純一 君
[対象業績] 「ヒューマンコンピュータインタラクション研究領域に対する貢献」
1986年東京工業大学理学部情報科学科修士過程修了.日本電気,アルバータ大学を経て,1994年より株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所に勤務.1999年より同インタラクションラボラトリー室長.2007年より東京大学大学院情報学環教授(兼ソニーコンピュータサイエンス研究所副所長・フェロー).多摩美術大学,放送大学客員教授.JSTさきがけ総括(2017-).ACM,情報処理学会,日本ソフトウェア科学会各会員.博士(理学).
暦本純一君は,マルチタッチインタラクションの提唱,Augmented Realityに関する研究など,世界を変える研究を数多く行ってきた.最近では,人間・テクノロジー・AIが一体化し,時間や空間の制約を超えて相互に能力を強化しあう,IoA (Internet of Abilities)という概念を提唱し,未来社会基盤の構築を視野に入れた新しい研究分野を提案した.また,東京大学情報学環でヒューマンオーグメンテーション学講座を開設するなど,本分野の未来を創る人材の育成と強化にも大いに貢献した.