佐々木 元 君
フェロー
佐々木 元 君(正会員)
[対象業績] 「情報通信産業の発展に対する貢献」
1961年東京大学大学院数物系研究科修士課程を修了, 日本電気株式会社に入社. 超LSI開発本部長, マイクロコンピュータ技術本部長を経て, 1988年取締役支配人, 1996年副社長, 1999年代表取締役会長, 2009年特別顧問に就任し現在に至る. 通信機械工業会会長, 電子情報技術産業協会会長, 日本プラントメンテナンス協会会長, 日本工学会会長, 日本工学教育協会会長, 電子情報通信学会副会長, 情報処理学会会長, 内閣府・総合科学技術会議産学官連携プロジェクト座長等を歴任. 現在は日本規格協会会長, 九州半導体・エレクトロニクスイノベーション協議会会長, 次世代半導体材料技術研究組合理事長, 科学技術と経済の会会長等を務める. IEEE Life Fellow, 電子情報通信学会名誉員, 日本工学会フェロー.
[業績推薦理由]
佐々木元君は, 我が国における集積化電子回路技術・システム化技術の研究開発及び製品開発を推進し, 21世紀の高度情報化社会の構築に不可欠なシステム・オン・チップの技術開発に大きな貢献をあげた. 特に半導体産業界の連携強化に向けて半導体産業研究所の設立に尽力されるとともに, その初代所長として我が国半導体集積回路技術の共同開発及び情報通信応用分野における実用化に先駆的かつ指導的な役割を果たした. 本会においては会長(2007-08年度), 50周年記念事業実行委員会委員長(2007-10年)を務め, アカデミアと産業界の叡智を結集した学会の運営を通じて知的社会基盤にとって重要な存在になれる新たな姿を見せられることを所信として, 第三者的な見地から本会のあり方を考える「アドバイザリーボード」の運用とその提言に対する具体的な施策の展開を指導した.