小林 哲則 君
[対象業績] 「ロボット会話研究に対する先駆的な貢献と研究コミュニティの活性化への貢献」
1985年早稲田大学大学院理工学研究科博士後期課程修了,工学博士.同年法政大学工学部専任講師,1987年同助教授,1991年早稲田大学理工学部助教授,1997年同教授.1994年—1995年マサチューセッツ工科大学客員研究員.本会音声言語情報処理研究会主査などを歴任.現在早稲田大学理工学術院教授.音声言語処理,ロボット会話システム,マルチモーダルインタラクションの研究に従事.
[業績推薦理由]
小林哲則君は,ロボット会話研究のパイオニアとして,音声の韻律や身振り・視線などの情報を会話プロトコルの観点から整理し,会話ロボット研究の新たな方向性を示した.特に,WABOT,ROBITA,ROBISUKE,SCHEMA等の一連の会話ロボットの開発を通じて,多人数会話を指向したファシリテーションロボットの研究を展開し,今日活発化するサービスロボットの研究開発に寄与した.また,音声認識基盤技術開発プロジェクトの取りまとめ役として,学界のみならず産業界における音声認識技術の発展にも多大な貢献をした.