高村 誠之 君
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[対象業績]「映像符号化技術の研究開発とその国際標準化および普及活動」
1991年東京大学工学部電子工学科卒業.1996年同大学院工学系研究科電子工学専攻博士課程修了,博士(工学).同年,日本電信電話(株)入社.映像の圧縮方式の研究開発やその国際標準化などに従事.2005〜2006年スタンフォード大学客員研究員.同社特別研究員,上席特別研究員を歴任し,2022年より法政大学教授,NTTコンピュータ&データサイエンス研究所客員上席特別研究員.IEEE,電子情報通信学会,映像情報メディア学会フェロー.
[業績推薦理由]高村誠之君は,映像圧縮符号化技術の研究開発,国際標準化,規格普及活動において,多大な貢献を行った.高村君らによる効率的画面間・画面内予測技術は国際規格MPEG-4,H.265/HEVCおよびH.266/VVCに採用され,映像配信など,蓄積・伝送・放送にまたがり利用されている.またMPEG・JPEG標準化を所掌するISO/IEC JTC1/SC 29の専門委員長および日本代表として適時な国際規格の制定に貢献したほか,一般向けセミナーの実施,教科書の共編著等を通し,本会関連規格の普及に尽力している.