武田 浩一 君

フェロー

武田 浩一 君(正会員)

[対象業績] 「機械翻訳・テキスト分析・質問応答システムの開発と実用化に対する貢献」

11981年京都大学工学部情報工学科卒業. 1983年同大学院工学研究科修士課程修了. 同年日本アイ・ビー・エム(株)入社. 以後, 東京基礎研究所において英日機械翻訳システムやテキストマイニング・ツールの研究開発に従事. 2007年12月より質問応答システムWatsonプロジェクトに参加. 現在同社技術理事. 1987-1989年カーネギーメロン大学客員研究員. 2008-2009年度本会会誌担当理事. 2011年より国立情報学研究所客員教授. 情報学博士.

[業績推薦理由]

武田浩一君はパターンによる機械翻訳方式を実用化し, インターネット向け機械翻訳ツールの普及に貢献した. その後, 情報の可視化やテキストマイニング技術の精力的な研究開発活動を通して, テキスト情報からの知見獲得という分野を開拓した. 特に大規模な生医学文献抄録のマイニングや電子カルテ情報に基づく診療プロセス分析の手法を確立し実用化に成功した. 近年は質問応答システムの研究開発により同分野の振興に多大な貢献をしている. 長年にわたるこれらの自然言語処理分野の業績は高く評価できる.