寺田 雅之 君

  • 寺田雅之

    [対象業績]「プライバシー保護技術を活用した大規模統計データの実用化と社会課題の解決」

      1995年神戸大学大学院工学研究科修士課程修了.同年NTT入社,2003年よりNTTドコモ.博士(工学).情報セキュリティ,プライバシ保護,大規模データに基づく人口推計および社会予測の研究開発に従事.DICOMO2014最優秀論文賞,2015年度論文賞,2015年度山下記念研究賞,2019年度業績賞,2021年度テレコム先端技術研究支援センター会長賞受賞.コンピュータセキュリティ研究会主査,プライバシーワークショップ実行委員長等を歴任.

    [業績推薦理由]

    寺田雅之君は,統計データにおけるプライバシー保護の問題を中心として,データの有用性とプライバシーの安全性を両立させるプライバシー保護技術の確立と実用化に向けて精力的に取り組んできた.特に,差分プライバシーに基づく大規模統計データへの実用的なプライバシー保護技術の確立に関する一連の研究成果は,NTTドコモの「モバイル空間統計」にて実用化され,帰宅困難者対策などの防災計画,観光振興やまちづくりなどの地域活性化,商圏分析などのビジネスオペレーションの最適化などに広く活用されており,顕著な業績である.