山口 泰 君
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[対象業績]「対話的なCADシステムのための先駆的技術開発ならびにCG/画像処理技術の教育・普及に対する貢献」
1983年東京大学工学部精密機械工学科卒業.1988年同大学院工学系研究科情報工学専攻修了.博士(工学).同年東京大学教養学部助手.1989年より東京電機大学工学部機械工学科講師,1992年同学科助教授,1993年より東京大学大学院総合文化研究科助教授を経て,2002年より同研究科教授.現在に至る.2003年から2007年には同大学大学院情報学環教授を併任.2020年から2021年には同大学大学院総合文化研究科副研究科長を務めた.
[業績推薦理由]山口泰君はグラフィカル・インターフェースを備えたCADシステムが一般的でなかった1980年代に機械部品・建築用CADの研究を開始し,今日のパラメトリック・モデリングならびにソリッド・モデリングにおいて重要な成果を残した.近年は人間視覚に着目した画像効果の研究を数多く行い,特に絵画風の画像効果や視覚復号型暗号の分野において顕著な成果を残した.本学会ではCG研究会(現CGVI研究会)の幹事・主査を20年以上に渡り務めた他,一般情報教育委員会委員を務める等,広く情報処理技術の発展・普及に貢献した.