山名 早人 君
[対象業績] 「ウェブ解析・応用に関する研究および学会運営への貢献」
1987年早稲田大学理工学部卒業,1993年同大学院博士後期課程修了.博士(工学).同年通産省工業技術院電子技術総合研究所へ入所.並列分散処理及びWebデータの分散収集に従事.1996年通産省機械情報産業局電子機器課課付.2000年早稲田大学理工学部助教授.Webデータ解析研究を開始.2005年同大学理工学術院教授.2020年同大学理事.本会理事,論文誌ジャーナル編集委員会及びJIP編集委員会委員長,論文誌:データベース(TOD)共同編集委員長,データベースシステム(DBS)研究会主査等を歴任.
山名早人君は,ウェブ解析・応用に関する研究において,我が国での研究を先導し,その後のウェブ関連研究を発展させることに大きな貢献を行った.ウェブ黎明期におけるウェブページの分散収集システムの構築は,急速に拡大するウェブページの分散収集の先駆けとなった.その後も,ウェブ構造研究,検索エンジンやウェブデータの信頼性解析等,ウェブの発展に欠くことのできない先駆的な研究を行い,学術的に優れた研究成果を創出した.本会においても,理事などを歴任し,論文誌編集体制の改革など,学会の発展に尽力した.