論文誌「音楽情報処理技術の進歩とその拡がり」特集 論文募集

論文誌「音楽情報処理技術の進歩とその拡がり」特集 論文募集

2015年3月23日
論文誌ジャーナル編集委員会


 情報処理学会の論文誌において、下記の要領で「音楽情報処理」をテーマとした特集号を企画しております。音楽情報処理に関連する国内の研究発表の場としては、当学会の音楽情報科学研究会が最も盛んで、当該研究会は2013年に20周年を迎えるに至りました。この間、研究者数の増加や研究活動の活発化、内容の深化・高度化、成果の実用化など研究分野としての発展も目覚ましいものがあります。音響信号処理技術や機械学習の高度化に伴う様々な技術の発展、インターネットを活用した新たな方向性や大規模な応用システムの実現、Makerムーブメントなどによる楽器のフィジカルインタフェース構築の拡がりとそれらによる新たな音楽作品・システムの制作、他分野との融合による新たな研究提案など、研究の方向性も様々な形で進展を見せています。このような拡がりを見せる音楽情報処理研究に関する論文を広く募集致します。
 特集論文では、とくにテーマを限定せず、音楽に関する信号処理、採譜、音源分離、識別、分析、理解、検索、推薦、分類、流通、同期、変換、加工、要約、作曲、編曲、作詞、演奏、伴奏、楽譜認識、楽音合成、歌声合成、生成、支援、符号化、視覚化、インタラクション、ユーザインタフェース(ハードウェア、ソフトウェア含む)、データベース、アノテーション、ソーシャルタグ等、音楽情報処理研究が関係する多岐に渡る範囲を対象とします。研究会、シンポジウム、国際会議等で発表された内容を発展させた論文や新規の論文を幅広く募集いたしますので、奮ってご投稿くださいますようにご案内いたします。
 さらに本特集号においては、音楽というメディアの特性上から、紙面だけでは伝えきれない研究成果の具体的内容を正確にかつ明確に研究資料として残すことを目指し、マルチメディアデータ(動画ファイルやサウンドファイル)も論文の中身とする試みを情報処理学会として行います。研究内容や結果が具体的に動画や音で示せるものについては、それらも投稿時に添付データとしてアップロードすれば論文の一部分として扱われ、査読および採録の対象となります。採録時点の研究成果が具体的により多くの読者に閲覧されることにも繋がることから、著者の方々には積極的なマルチメディアデータの添付をお勧めします。

なお、今回の論文誌編集は「ゲストエディタ制度」によって行います。

投稿要領

(1)論文の執筆要領
「情報処理学会論文誌(IPSJ Journal)」原稿執筆案内(2014年4月改訂版)によります。
論文は電子投稿により受け付けますので、下記のURLにアクセスし、電子投稿の要領に従って手続きを進めてください。なお、このURLは日本語論文専用です。英語論文の投稿先は異なりますので、十分にご確認の上、ご投稿ください。
https://www.ipsj.or.jp/prms/author_pre_submit.do

※論文の言語は日本語または英語ですが、英語論文の場合は上記のURLではなく、下記からお願いします。
https://www.ipsj.or.jp/prms/author_pre_submit_en.do
論文募集の英語版はJIP (Journal of Information Processing) のページよりご覧ください。

マルチメディアデータ(動画ファイルやサウンドファイル)の提出を行う場合は、http://www.sigmus.jp/journal2016/ の提出用ページから、同ページの注意事項をよくお読みになり、論文投稿期限までに提出を完了してください。なお、アップロード可能なマルチメディアデータは、原則として論文1編につき1つまでです。

論文が採録となった場合、マルチメディアデータの著作権の扱いについては、今回が情報処理学会として初めての試みであるため、「学会に譲渡する形」になるか、「著者が保有したまま学会へ利用許諾する形」になるかは未定で、特集号の発行までには決定致します。前者に決まっても、著者の事情により「学会に譲渡する形」が難しい場合には個別に後者にするご相談が可能です。なお、いずれの場合にしろ、採録された論文のマルチメディアデータにJASRAC等による著作権管理楽曲や、Creative Commons等の公開ライセンス下の楽曲を用いる場合、投稿者がそれぞれの利用許諾手続きやデータに関するライセンス記述について対応する必要があります。また、採録論文のマルチメディアデータについては、場合により著者と相談のうえ学会側でフォーマット変換する可能性があります。

(2)査読手続き
通常の論文誌投稿論文と同一ですが、特集号編集期限の関係上、著者への照会期間は通常(2ヶ月)より短縮されますので、投稿に際し、あらかじめご了承ください。

(3)投稿締切  2015年7月31日(金)

(4)特集号予定  2016年5月号

(5)掲載料に関する補足
採択された日本語の論文は規定の掲載料が必要になりますが、英語論文の掲載料は必要ありません。情報処理学会論文誌では2010年8月1日から2015年7月31日までに投稿された英語論文の掲載料は無料となっています。

(6)特集号編集委員
編集委員長:平井重行(京都産業大学)
幹   事:片寄晴弘(関西学院大学)、北原鉄朗(日本大学)、後藤真孝(産業技術総合研究所)、平賀瑠美(筑波技術大学)
委   員:伊藤彰則(東北大学)、伊藤貴之(お茶の水女子大学)、大島千佳(佐賀大学)、小坂直敏(東京電機大学)、亀岡弘和(NTT / 東京大学)、浜中雅俊(京都大学)、平田圭二(公立はこだて未来大学)、帆足啓一郎(KDDI研究所)、吉井和佳(京都大学)、吉高淳夫(北陸先端科学技術大学院大学)

以上