教育学習支援情報システム(CMS)研究グループ新設のお知らせ
教育学習支援情報システム(CMS)研究グループ新設のお知らせ
目的
背 景
さらに、OKI 準拠で実際に運用できるシステムを目指して、2004年1月にミシガン大学・MIT・スタンフォード大学・インディアナ大学が共同で Sakai プロジェクトを開始した。このプロジェクトは、各大学が個別に開発してきた CMS 関連のシステムを統合し、2005年秋から 4 大学が同時に全学的なシステムとして運用する計画である。すでに、Carnegie Mellon University、 Columbia University、 Cornell University、 Harvard University、 Johns Hopkins University、 New York University、 Princeton University、 UC Berkeley、 UC Los Angeles など、北米の研究大学を中心とする 75 を超える大学がパートナープログラムに参画しており、大学間連携による CMS の研究開発とその活用に関する実践的経験を共有する大きな動きが生まれている。
一方、我が国においても、学生の学力低下に伴う補習教育、社会人を対象にしたリカレント教育・生涯教育など、教育の多様化 が進んできており、CMS の導入は今後急速に進むと考えられる。実際、WebCT などのベンダー製の CMS を導入した教育活動が一部の高等教育機関で試みられているが、極めて限定的な状況である。これは、米国と我が国の文化および教育・学習スタイルの違いのた め、CMS 導入に際して様々な工夫が必要となっているためである。さらに、携帯端末を利用したモバイルインターネットや低価格ブロードバンドなど、我が国の特徴的な 情報技術の活用により、いつでもどこからでも誰もが教育を受けられる大学教育を可能にする CMS の開発が重要である。このように、米国のCMSの動向を注視しつつ、我が国の教育現場で求められる次世代のCMSを探求することが現在求められている。
研究グループ設立の意義
教育学習支援情報システム研究グループWebページ : http://www.ulan.jp/sigcms/
主な研究分野
- プラットフォームに関する技術開発
- 学習効果測定のためのツール開発
- 標準化
- 導入検討・構築・運用に関する事例研究
- 学内での運用・普及
- 学内他システムとの連携
- 教材作成法
- 効果的利用法
- 教育実践
- 授業とその評価
- 授業デザイン
- 大学間連合あるいは地域での活用
- 他国での事例研究
- その他、CMS に関するもの一般
提案者(五十音順)
発起人:稲垣知宏(広大)、井上 仁(九大)、宇佐川毅(熊本大)、浦 真吾(CSK)、小村道昭(エミットジャパン)、角所 考(京大)、梶田将司(名 大)、隅谷孝洋(広大)、全 炳東(千葉大)、多川孝央(九大)、武井惠雄(帝京大)、竹村治雄(阪大)、壇辻正剛(京大)、照屋さゆり(玉川大)、中井 俊樹(名大)、中澤篤志(阪大)、中島英男(名大)、中野裕司(熊本大)、仲林 清(NTTレゾナント)、福原美三(慶応大)、福村好美(長岡技科大)、 冬木正彦(関西大)、安武公一(広大)、矢野米雄(徳島大)、山川 修(福井県立大)、山口和紀 (東大)、山里敬也(名大)、山田恒夫(NIME)、間瀬健二(名大)、松浦敏雄(大阪市立大)、美濃導彦(京大)、渡辺博芳(帝京大)