寺中 勝美 君

2013年度功績賞受賞者の紹介

寺中 勝美 君 (てらなか かつみ)

 本会正会員寺中勝美君(フェロー)は, 永年にわたり情報処理分野の研究実用化に携わってこられました.

 1976 年日本電信電話公社(現NTT)入社以来, データベース, マルチメディア通信と分散処理の分野で研究開発に従事され, 大規模分散データベース管理システムやマルチメディア情報検索技術の確立など多くの研究業績を挙げられました. また, 数多くの実用化プロジェクトをその卓越したリーダーシップによって成功に導くことで, 高度情報化社会の基盤となる大規模データベースシステムなどの実用化技術の確立と当該分野の産業発展に大きく寄与されました.

 本会においては, 1991 年から1995 年にマルチメディア通信と分散処理(DPS)研究会の幹事を務められ, その間に, 同研究会にとって特徴的な活動であり現在まで継続しているDPS ワークショップの創設に尽力されました. さらに財務担当理事(2000 年度~ 2001 年度), 副会長(2011 年度~ 2012 年度)を歴任され, 本会の経営基盤改革に貢献されました. 2002 年度には本会フェローの称号を授与されています.

 現在は, IT フォーラム推進委員長(2013 年度), 技術応用運営委員会委員長(2014 年度~現在), として, 産業界と本会の橋渡しに関して貢献されています.

 以上のように, 同君が情報処理分野の発展, ならびに本会の発展に尽くされた功績はまことに顕著であります.