2023年度情報処理技術研究開発賞

2023年度情報処理技術研究開発賞の表彰


木村 大毅君

木村 大毅 君(正会員)

「エンタープライズ向けAI の学習方式に関する研究開発」

2015年 東京工業大学 博士課程修了。在学中、日本学術振興会 特別研究員等を兼任、Microsoft Research Asia等で研究インターンシップに参加。2015年10月楽天技術研究所に入所。2016年 10月IBM東京基礎研究所に入所。現在、クライメイト&サステナビリティ担当部長 シニアリサーチサイエンティスト。特に、地理空間基盤モデルなどのエンタープライズ向けAIの研究に従事。SSII (Symposium on Sensing via Image Information) 2023 最優秀学術賞、SICE (Society of Instrument and Control Engineers) 2013 若手奨励賞、MIRU (Meeting on Image Recognition and Understanding) 2023 インタラクティブ発表賞、各受賞。

[推薦理由]
現在、AIに関する様々な研究開発が行われ、実用化されているものもあるが、効率的に運用するために必要となる企業向けAI(エンタープライズ向けAI)の開発には依然として多くの課題がある。木村大毅君は、それらの課題の中でも、(1)少量や分布に偏りのあるデータから学習するAIと、(2)説明性を持たせながら学習するAIに関する研究開発を精力的に推進してきた。その結果として、著名会議に論文が採択され、更に最優秀論文賞等を受賞している。また、企業が直面している課題を解く、AIモデルの開発コンペティションにおいて、50名以上の参加者の中で精度1位と最優秀賞を受賞した。このように、学術界にも産業界にも大きな貢献をしており、本賞を贈るにふさわしいと判断した。