今井 浩 君

 本会正会員今井浩君(フェロー)は、永年に渡り計算幾何学、量子計算等のアルゴリズムの研究で多大の業績を上げ、国内外の研究を牽引されました。これらの研究成果により、本会学術奨励賞(1989年)、論文賞(2003年)および井上研究奨励賞(1986年)、日本IBM科学賞(1989年)等、数多くの賞を受賞されました。さらに、2000年から2005年に日本の情報科学の分野における初めての大規模研究プロジェクトであるERATO今井量子計算機構プロジェクトの総括責任者を務められ、国際会議AQIS (Asian Quantum Information Science Conference) を立ち上げる等、当該学術分野の発展に大きく貢献されました。
 同君は、本会アルゴリズム研究会主査(2000年度~2001年度)、量子ソフトウェア研究会主査(2020年度~2021年度)、理事(2006年度~2007年度)を歴任されています。
 以上のように、同君が、情報処理分野ならびに本会の活動の発展に尽くされた功績は誠に顕著であります。