岡部 寿男 君

2020年度功績賞受賞者の紹介

岡部 寿男 君 (おかべ やすお)

岡部 寿男

 本会正会員岡部寿男君は,情報流通連携のためのプライバシー保護機能,エネルギーの情報化,ネットワーク仕様定義による広域分散ネットワークの自動運用管理システムなどインターネットにかかわる多様で創造性に富む研究を行い,その発展に大きく貢献されました.特にユビキタスネットワーキング環境を安定かつ安価に実現し,利用するための技術の研究を行い,多くの研究業績を挙げ,平成31年度科学技術分野の文部科学大臣表彰・科学技術賞(開発部門)等を受賞しています.

 学会運営面では,IEEEとの架け橋となり,Internetとその応用についてのIEEE-CSとの共同国際会議であるSAINTを強力に推進し,IEEE-CSの代表的な国際会議であるCOMPSACと統合するなど大きく発展させました.また,本会の理事(2012年度~2013年度),副会長(2018年度〜2019年度)を務め,IPSJ/IEEE Computer Society Young Computer Researcher Awardの開設,IEEE-CSやACMとの共同表彰の実現など多大な貢献を行っております.特に,短期間にコロナ禍での全国大会のオンライン開催を行い,成功させました.さらに,日本学術振興会学術システム研究センター主任研究員として,科研費改革などにも尽力されています.

 以上のように,同君が,情報処理分野ならびに本会の活動の発展に尽くされた功績はまことに顕著であります.